【Swansea×MAN.CITY】職人ナバス&フェルナンジーニョの活躍で、マン・シティ視界良好!
一方のマンチェスター・シティは、アグエロとダヴィド・シルヴァが不在。ジェコとネグレドのツートップの下、サイドには好調のナスリとヘスス・ナバスを配します。このふたりを抑えられなければ、大量失点で散ったプレミアリーグ上位クラブの屍の上に、スウォンジーも傷ついた体を横たえることになります。
前半開始間もない5分、ホームのスウォンジーがいきなりビッグチャンス。ゴール右でパスを受けたボニーのシュートがGKハートの前を横切り左ポストへ。しかしこのボールはポストの外をたたき、マン・シティは胸をなでおろします。ここをしのぎ、時間が経つに連れてペースをつかんだアウェイチームは、中盤でのボールキープとフォアチェックで徐々にスウォンジーを追いつめ、13分に難なく先制します。CKの競り合いから、ボールがペナルティエリアの外に向かって流れていくところを、MFフェルナンジーニョが走り込んでズドン。彼にノーチェックで打たせるとこうなる、という有無をいわせぬ一発でした。
この後しばらくはマンチェスター・シティが攻勢に立ち、スウォンジーはカウンターで対抗する時間が続きます。24分、カウンターから中央でフリーになったデ・グズマンがGKハートと1対1になりますが、シュートは力なく正面へ。マンチェスター・シティは攻めてはいるものの、シュートが枠に飛びません。すると30分過ぎから、スウォンジーのパスがつながり始め、右に開いたルートリッジがコラロフとのマッチアップでことごとく勝利します。
42分に右からランヘルがワンツーで抜けたシーンは、コンパニがすっと上がって巧みにオフサイドを取ってかわしますが、43分、シェルヴィの落としを受けたボニーが5分のチャンスと同じ位置、同じコースへシュート。これも惜しくも外れたものの、圧倒的なホームチームの時間をマン・シティは止められません。そしてついに前半終了間際の47分、スウォンジーの再三のアタックが報われる時がきました。中盤で右のルートリッジが中央のデ・グズマンに流し、デ・グズマンは縦にハイボールを放り込みます。ここに入ってきたのはやはりウィルフリード・ボニー。サバレタとコンパニの間にうまく体を入れた10番は、完璧なヘッドをハートの足元にたたき、1-1。スウォンジーがリズムをつかんだことで、ゲームの行方は完全にわからなくなりました。
後半に入ると、ひと息ついて体制を整えたマンチェスター・シティが再度、ボールを支配。スウォンジーはヘスス・ナバスを捕まえきれず、左サイドを何度となく脅かされます。57分、マン・シティの勝ち越しゴールはヘスス・ナバスのアタックから。クロスは中央でクリアしたものの、こぼれ球を右で拾ったヤヤ・トゥレが、ボニーに決め方を教えるような強烈なミドルをサイドネットに沈め、1-2!直後、ペジェグリーニ監督は、ネグレドを下げてハビ・ガルシアを投入。中盤の底に1枚加え、ヤヤ.トゥレをひとつ前に上げることでDFを安定させ、点をやらないサッカーにシフトします。
攻めなくてはいけないホームのスウォンジーですが、中盤でのミスが目立ち、思うようにボールを前に運べません。65分に決められた3点めも、コラロフに簡単にドリブルをカットされたルートリッジのミスからでした。コラロフは自陣からドリブルで上がり、SBランヘルが追ってこないのをみると中に切れ込み、ペナルティエリア外から右足シュート。これが決まって1-3。ナスリをミルナーに代えたマン・シティは逃げ切りモード。プレミアリーグでいちばん勝ちゲームをたたむのがうまいチームを相手に2点をもぎ取るのは至難の業です。
70分を過ぎて、スウォンジーの攻撃は単発のロングシュートしかなく、点を獲れる気配はありません。このままゲームは終わるかと思われた91分、中盤でパスを受けたボニーがDFを一瞬かわすと、そのままワンステップでロングシュート!これがあるから、この人は恐ろしい。前節まで4点しか獲れていなかったのは、明らかに周囲が彼をうまく使えていないからです。しかし、1点差に詰め寄ったのが遅かった!マンチェスター・シティが残り1分半を安全に使い、結局2-3でタイムアップ。スウォンジーは2点を獲ったものの、マンチェスター・シティを焦らせるには至らず、ホームで敗戦という苦い後半戦スタートとなりました。
GKハートとナスタシッチが不安定だったマンチェスター・シティですが、ヘスス・ナバスとフェルナンジーニョの攻守にわたる素晴らしい活躍で、悪くないリスタートでした。特にヘスス・ナバスの運動量が凄かったですね。あれだけ縦にダッシュしても、ちゃんと守備に戻ってくる勤勉な姿を見ると、ヤヤ・トゥレは彼に頭を下げるべきではないかと思ったりします。…うーん、それにしてもなかなか負けてくれないですね。次戦、ホームで待ち構えるニューカッスルに期待するとしましょう。(アレクサンドル・コラロフ:写真著作者/John Urquhart ヘスス・ナバス:写真著作者/Gabrielcorbachobermejo)
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