【MAN.UTD×Swansea】足りないのはゴールだけ!香川真司躍動で2014年プレミアリーグ初勝利!
前半はサイド、後半はトップ下でプレイした香川真司でしたが、トップ下に入ってからは見違えるように動きがよくなり、シュート5本で得点にもしっかり絡む活躍でした。今までに比べて、よりボールに触れるようになった理由は、「スウォンジーのボールポゼッション61%」「センターMFがキャリックとフレッチャーだったこと」の2つでしょう。スウォンジーは、昨季のプレミアリーグで見せたハイテンポなショートパスによるコンビネーションは影を潜め、ただダラダラと持つことが多かったためにパスコースが読みやすく、ホームチームのカウンターがうまく機能します。後半の香川真司は、キャリックやフレッチャー、ヤヌザイのボール奪取をみるとフリーでもらえるポジションに動き、前を向いてプレイする機会が増えました。やはり、キャリックとフレッチャーは判断が速く、獲ると素早く縦パスを入れてくれるので、香川真司にしてみればやりやすいですね。クレヴァリーやフェライニからボールがもらえず、中盤でたださまよっていた時期とは別人のようないい動きでした。
前半は、10分のヤヌザイのバーに当たるFKと、35分にラファエルの完璧なラストパスをウェルベックがフリーで左に外したシーンしか決定機はありませんでしたが、後半早々、香川トップ下、ヤヌザイサイドとポジションチェンジした直後に先制点が決まります。左サイドでヤヌザイが仕掛け、中央に速いクロスを送ると、ヘディングのクリアが逆サイドにいた香川の前へ。香川はこれを強く押し出すように頭で叩き、GKが弾いたボールをバレンシアが押し込みます。クロスが出た瞬間の、バレンシアの明らかなオフサイドが取られなかった幸運はあったものの、香川のポジション取りのよさが活きた先制点でした。
こうなると、スウォンジーはますます前がかりとなり、香川のチャンスメイクが冴えわたります。53分には中盤をドリブルで持ち上がり、ミドルシュート。59分、右サイドで香川とヤヌザイがパス交換し、クロスのこぼれをエヴラがウェルベックにつなぎ、ウェルベックがパスのコースを軽く変えるだけのテクニカルなシュートを決めて2-0!66分、左サイドでフリーでパスを受けた香川は、逆サイドに上がっていたフリーのスモーリングに完璧なクロス。ルーニーやファン・ペルシなら、まず外さないシュートを右SBがふかしてしまい、ゴールはなりませんでしたが、決定的なシーンのほとんどに26番が関与します。いちばん惜しかったのは、76分のカウンター。ヤヌザイの縦パスに、左サイドに残っていたラファエウが反応し、並走する香川真司と2対2のシーンを創ります。ラファエウのラストパスはタイミングばっちり。香川はDFを切り返しでかわし、GKと1対1。一瞬タイミングを外し、柔らかく蹴ったシュートはGKを抜きますが、ゴールラインに戻ったDFがクリア。足りなかった「プレミアリーグ初ゴール」というパーツを埋めることはできませんでした。
マンチェスター・ユナイテッドはゴールを脅かされるシーンもなく、安心して観ていられる勝利でした。「サイドと裏が空いているチーム相手にカウンター」がお家芸なので、サー・アレックス・ファーガソン時代から、ボールポゼッション50%未満の快勝は多かったんですよね。いやいや、うれしいです。本当に久々に、プレミアリーグで「らしい」サッカーを堪能しました。後は、大物2人の復帰と、香川真司のゴールシーンですね。香川さん、来週あたり、決めちゃってください。え?来週は、アウェイのチェルシー戦でしたっけ?…きっと、ラミレスとダヴィド・ルイスが、攻撃には興味ありませんとばかりにスペースを埋めてくるんでしょうね。いや、大丈夫。今度こそ、プレミアリーグ上位対決で勝ちましょう。来週も、よろしくお願いします!
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