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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Stoke×Liverpool】スアレス&スタリッジの最強コンビ復活!ストークをアウェイで5発粉砕!

開始5分、シソコの左足ミドルがストークDFショークロスの右足付け根に当たってコースが変わり、幸先いい先制点。32分には、ウィルソンとショークロスのストークCBコンビがボールの処理を誤り、執拗にチェイスしていたスアレスがこれをさらって0-2。残り60分あるとはいえ、ストークDF陣が気前よくゴールをプレゼントしてしまっている状態なので、リヴァプールの勝ちは動かないものとばかり思っていました。しかし、プレミアリーグ降格ラインまで勝ち点4の貯金しかないストークは、ホームで簡単に土俵を割るわけにはいきません。まさか、両軍合わせて8点も入る決着になるとは思いませんでしたが、このゲームは、ここから派手な打ち合いとなり、リヴァプールは最後まで苦しめられることになります。

40分、その8分前に相手のスキをついて追加点を決めたスアレスが、今度は左サイドの守備で自ら綻びとなってしまいます。もっとも危険なチャンスメイカー、ストークMFアルナウトヴィッチの切り返しにマークを緩めてしまい、ほぼフリーの状態からクロスをクラウチの頭に合わせられて1-2。44分には、ヘンダーソンのバックパスがストーク攻撃陣に拾われ、チャーリー・アダムにミドルを右隅に決められ同点。元リヴァプールの選手に強烈な恩返しゴールを2発も喰らい、前半のうちに追いつかれたリヴァプール。なかなか勝ち点3を得ることができない鬼門ブリタニア・スタジアムで、ストークのシンプルなサッカーに苦戦を強いられます。

この試合のターニングポイントは、51分のスターリングのプレイでした。ハンド気味のパスカットはファールを取られず、背中を軽く押されただけにみえたペナルティエリア内でのウィルソンとの攻防でPKのジャッジをもらい、ジェラードがこれを決めて2-3。サッカーに、微妙な判定はつきものですが、さすがにこれはホームのストークにとって、厳しいジャッジでしたね。前半ラスト5分で動揺をみせており、後半もどう転ぶかわからなかったリヴァプールは、これで落ち着きを取り戻しました。そして66分、戻ってきました、ダニエル・スタリッジ。この日は遠めからのシュートしかチャンスに絡めず、決定的な仕事ができなかったコウチーニョを下げ、ブレンダン・ロジャース監督はダメ押しゴールを獲りにいきます。

そしてこの交代は、わずか5分でゲームの着地を決める劇的な効果をもたらしました。71分、カウンターから中央やや左をドリブルで突破したスタリッジが、一瞬右に切り返してDF陣の重心を中に寄せると、すぐ左にいたスアレスに、左足アウトで完璧なラストパス。フリーでもらったスアレスは、GKがぎりぎり届かないコースをインサイドで丁寧に狙い、GKバトランドの指先を越えたボールはサイドネットに一直線。やはり、このコンビは素晴らしいですね!1ヵ月のブランクなどなかったかのような見事なコンビネーション。残り20分をきってプレミアリーグ4位相手に2点ビハインドとなれば、たいていのチームは諦めるところ。高さという武器があるストークでも、これを追いつくのは困難でしょう。

ところが、ここからホームチームは粘ります。84分、ハーフライン付近での競り合いから左サイドにボールがこぼれ、中央で待っていたウォルターズにパスが出ると、彼の切り返しにコロ・トゥレが振られ、足元にきた弱いシュートをなぜかGKミニョレが触れず、3-4。まだ、5分以上あります。プレミアリーグに残るためには、ホームで負けてはいられないと食い下がるストーク。ゲームはまたもやわからなくなったと身を乗り出したのですが…。

しかし、この緊張感が続いたのは、たったの1分弱でした。乱戦に終わりを告げたのは、やはりこのふたりです。スアレスが左でボールキープすると、DFラインの裏に走ったのはダニエル・スタリッジ。正確なスアレスのクロスに合わせた右足ボレーは、GKバトランドにストップされますが、ここから、復活を高らかに宣言するようなこの人らしいプレイを披露します。浮いたこぼれ球を胸、頭でリフティングしてGKとDFから自由になり、最後はニアに左足ボレー。これは文句なしのダメ押しです。リヴァプールは致命的な守備のミスが多く、3点を失う厳しいゲームでしたが、シンプルで直線的な攻撃が次々と決まり、最後は何とか力でストークをねじ伏せました。

トッテナムとエヴァートンが昨日、先に勝っていたため、負ければプレミアリーグ6位となる状況でしたが、リヴァプールがきっちり勝って4位キープ。再来週には、宿敵エヴァートンとのマージーサイドダービーが控えています。ジェラード、スタリッジが続々と復帰し、月末までにはジョー・アレン、フラナガン、サコ、アッガーも戻ってくるでしょう。マージ―サイドダービーは、プレミアリーグの5本の指に入る名物ダービーですから、エヴァートンのデュルフォーにも戻ってきていただいて、両チームベストメンバーに近い形で戦っていただきたいですね。

リヴァプールに、最強コンビが戻ってきました。これから、プレミアリーグ上位チームを次々とアンフィールドに呼び込み、いよいよ逆襲が始まります!

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“【Stoke×Liverpool】スアレス&スタリッジの最強コンビ復活!ストークをアウェイで5発粉砕!” への4件のフィードバック

  1. スアレス より:

    ふと思ったのですが、スアレスが出場停止なしでPKも蹴ってたら既に30点くらい決めてそうですね・・・
    そしたら今季一人で50点くらい決めてたかも・・・恐ろしすぎる・・・
    プレミアリーグではアンリやクリスティアーノを超えて歴代最高かもしれません

  2. 浮気性なリバサポ より:

    内容は気にしません。
    ブリタニアで勝てたのだから、それだけで、もうね、嬉しいですよ。

    —–
    スタリッジはシーズン開幕前同様怪我から復帰で即結果を残してくれますねすごい。
    スアレスは処分から復帰直後のインタビューで「出場停止がなければ今頃得点ランキングトップだったはずだ」と語っていましたが出場停止関係なかったですね。
    コウチーニョはここ何試合か目に見える結果を求めて焦っているような気がします、WCのことがちらついているのかな、強引なシュートよりも針の穴を通すパスを見たいです。

  3. カイト より:

    SASで32点も獲っていますしやはりこのコンビは心強いですね
    ここにエンリケが帰ってきたときが楽しみです
    守備は悪かったですがブリタニアで勝てただけで十分です!

  4. makoto より:

    スアレスさん 浮気性なリバサポさん リバサポさん カイトさん>
    「スアレスはすごい」「ブリタニアで勝ててよかった」というご意見が多いですね。プレミアリーグを獲れるか、CL出場権を獲れるかでいうと、「悪い試合をどう勝ち点3にするか」と、「苦手をどう克服するか」は重要なテーマで、それらの積み重ねなのでお気持ち、わかります。きっとガナーズサポーターのみなさんも、応援するクラブは違えど同じ気持ちで「エジルはすごい」「ブリタニアで勝ててよかった」と思っているでしょう。

    しかし、スアレスはほんとうに強烈ですね。イングランドリーグ時代も含めて、80年代以降のわたしのなかの最強FWは、元リヴァプ―ルのイアン・ラッシュとアンリだったのですが、今季のスアレスは間違いなく上をいってます。「歴史を塗り替える存在をリアルタイムで観続けている」幸せを実感しないといけませんね。

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