【Arsenal×Swansea】チェルシーショックを払拭できず…アーセナル悪夢の89分、痛恨のドロー!
4分のチェンバレンのミドルで攻防が始まったエミレーツでのホームゲームに、不穏な空気が漂い始めたのは前半11分。それまで完全にゲームを掌握していたアーセナルですが、左SBテイラーからの何でもないクロスをウィルフリード・ボニーの得意のヘッドで決められ、リードを許します。とはいえ先に点を獲られるくらいはよくある話。しかしここからアーセナルは決定機を創れず、サイドで優位に立っても中にいいボールを入れられません。40分のFKは、サニャのヘディングが空振り。42分、中央でボールを受けたカソルラが右に回り込んで打ったシュートもGKに余裕を持ってさばかれます。前半、0-1。後半に入っても流れは変わらず。チェンバレンのミドルはブロックされ、53分のギブスの危険なクロスも、前線でシュートを狙ったフラミニが抑えられて枠に収まらず、打開策がないまま時間が過ぎていきます。
ヴェンゲル監督は58分、勝負に出ます。チェンバレンを下げて、ピッチに入ったのはポドルスキ。この交代が実ったのは、73分になってからでした。ロシツキからのパスを受けたギブスが左サイドをドリブルで完全に抜け出すと、ゴール前に速いクロス。これにきっちり合わせたのがポドルスキでした。これで勢いにのったアーセナルの勝ち越しは、同点ゴールのわずか1分後。左サイドからGKとDFの間に絶妙なグラウンダーを通したのは、またもポドルスキです。走り込んだ足元にきたボールを、ジルーが軽く合わせて2-1。残り時間は15分、ここまでは完全にアーセナルの勝ちペースです。
79分、ヴェンゲル監督はロシツキを下げ、プレミアリーグ初登場のシェルストレームを投入。これは明らかに逃げ切りの合図でしたが、モウリーニョ監督の言葉を借りれば、ここからの彼らは「試合を殺す」ことができませんでした。84分のボニーのヘッドを合図に、スウォンジーが反撃開始。SBが裏をとられて後手にまわるシーンが増え、86分には右サイドを抜け出したスウォンジーSBランヘルが、あと一歩早くボールを出せばフリーで待っていたボニーに渡るという絶好機を創られます。そして89分、途中出場のエルナンデスからボールをもらったランヘルが、アーセナルDF陣の裏に走るブリトンにスルーパス。GKシュチェスニーが飛び出し、メルテザッカーが必死のカバー。三者が交錯し、先に触ったのはメルテザッカーでしたが、こぼれ球を蹴ったシュチェスニーのクリアがフラミニに当たり…痛恨のオウンゴール!2-2、同点!
これは、起こるべくして起こったアクシデントだったと思います。ラスト10分、裏を狙ってパスを出してくるスウォンジーの攻撃に、アーセナルDF陣は適切な対応がとれませんでした。決して結果論ではなく、ヤヤ・サノゴを入れた失点1分前の交代は「ジルーout、左を抑えられていないポドルスキをCFに移し、ジェンキンソンを入れて右SB、サニャとギブスで左をブロック」だったのではないでしょうか。
痛すぎるドロー。アーセナルの後ろに、エヴァートンがピタリとついてきました。1試合少ない彼らは、実質勝ち点3差です。アーセナルが土曜日のマンチェスター・シティ戦に敗れ、その直後のエヴァートンとのシックスポインターを失ったら…。ヴェンゲル監督は、チャンピオンズリーグ出場権を失った瞬間、自ら監督の座を降りるでしょう。「いつもの椅子をキープ」か、「王国崩壊」か。「プレミアリーグ・もうひとつのバトル」の号砲が、今夜、はっきり打ち鳴らされました。
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更新おつかれさまです。
今期は大敗後は毎回ドローなのでまぁ予想通りかなぁと。
しかし、いきなり四位すら怪しくなって来ました。
どうにか四位死守でFA杯をとってベンゲルには勇退してもらい、ロベルトマルティネスを招聘して欲しいです。
せおさん>
敵はルカクが復帰したとたん4連勝です。極めてまずいですね…。
更新お疲れ様です。仰る通り4位が確保できなければ辞任というシナリオの確率は高いような
アーセナル監督前半の強く楽しくタイトルを勝ち取ったベンゲル監督が無敗優勝をピークに、まさか後半ノンタイトルとは。FA杯を花道では寂しすぎます。
ぜひ、ここはファーガソン御大に厳しくも暖かい言葉を戴き両監督に奮起を促して欲しいところ。
ラムジー離脱後、良いバランスをチームが得られていません。
嫌な予感がします。
だしまるさん>
ヴェンゲルさんの去就といい、プレミアリーグの最終着地といい、
不穏な空気満載ですね。