【Liverpool×MAN.CITY】ヤヤ・トゥレ負傷、コンパニ痛恨のミス!激闘を制したリヴァプールが首位奪還!
攻める、攻めるリヴァプール。スアレス、スタリッジ、スターリングの「SASAS」は、いきなりキレキレです。マンチェスター・シティがリヴァプールの攻撃にどう対応するかを決めかねているなか、6分、敵陣でボールを奪ったスアレスのスルーパスからスターリングが中央に飛び出し、GKと1対1。スターリングは2回フェイントを入れて戻ったコンパニとジョー・ハートを振り回すと、最後は冷静に右足で流し込み、先制はリヴァプール!マンチェスター・シティの守備陣は、前線で3人にボールを持たれると簡単に突破を許し、何度もフリーの状態を創られ、シュートを容赦なく浴びせられます。14分、右からスターリングがドリブルで抜け出し、グラウンダーのクロスをマン・シティCBコンパニとデミチェリスの間に通すと、そこにフリーで現われたのはダニエル・スタリッジ。左足のワンタッチで軽く左隅に流したシュートは枠の外に流れますが、これも完全に1点もののシーンでした。
ただでさえ攻撃の糸口すら創れないマン・シティを、19分に2度めの悪夢が襲います。鼠蹊部を痛めて足を引きずるヤヤ・トゥレ、リタイア!中盤の軸を失ったマン・シティは、ハビ・ガルシアを投入。守備を安定させようとしますが、長短の高速パスを駆使して狙いを絞らせないリヴァプールの攻めに、アウェイチームは後手を踏むシーンが多く、前半半ばを過ぎても対応策を見出せません。すると26分、CKのマークがずれてしまい、ジェラードが正面どフリーでヘディングシュート。1度めはGKハートがビッグセーブをみせてCKに逃れますが、直後のジェラードのキックに、今度はニアでシュクルテルをフリーにしてしまいました。今季6点を挙げているCBは、うまくヘッドで角度を変えてゴール右隅に2点めを叩き込みます。
29分、右サイドからのスアレスのスルーパスに、またもスタリッジがハートと1対1になるも、GKが必死にコースをふさいで3点めはならず。41分のコウチーニョのミドルまではリヴァプールのワンサイドゲームでしたが、スタリッジの強引なプレイでボールロストが増えると、前半終了直前から徐々にアウェイチームのペースになります。42分、ヘスス・ナバスのクロスをダヴィド・シルヴァがヘッド。43分、GKミニョレがハイボール処理を誤り、ゴールラインにかかったボールを必死にリヴァプール守備陣がクリア。45分、フェルナンジーニョの素晴らしいボレーはミニョレが横っ飛びでセーブ。リヴァプールは2-0でハーフタイムを迎えますが、当初の勢いは既に失いつつあります。
後半開始から5分はイーブンの展開でしたが、50分、ペジェグリーニ監督がヘスス・ナバスに代えてミルナーを投入すると、状況は一変。57分にスルーパスからペナルティエリア右を抜け出したミルナーが中のダヴィド・シルヴァの左足に軽く合わせ、まずは2-1。その6分後には、ジェコとダヴィド・シルヴァに左サイドを完全に破られ、ラストパスに触ったグレン・ジョンソンのオウンゴールであっという間に同点です。強い強いマン・シティ。ひとたびペースを握ると、こんなに攻撃が鋭いチームは、プレミアリーグには他にありません。66分、スタリッジがケガで退場。攻撃の柱を失ったリヴァプールはさらに追い詰められます。
ここからの10分間、リヴァプールDF陣はフラフラでした。67分にはペナルティエリア内でのパスミスをジェコにダイレクトで打たれ、74分にも右サイドでシュクルテルが不用意に抜かれると、ラストパスに反応して中央でフリーになったダヴィド・シルヴァが左足でスライディングボレー。ついに逆転!と思いきや、伸ばした足の端に当たったボールは、ミニョレの左、ゴール脇を抜けていきます。リヴァプール、命拾い!ここを同点に留めたことが、次なる歓喜を呼び起こします。
前半はリヴァプールが前線のテクニックを披露する時間。後半はマンチェスター・シティが組織的な攻撃力を誇示する時間。それぞれの強みを存分に発揮し、2-2となった好ゲームは、78分に決着しました。ケガを押して出場したコンパニにとって、この日のリヴァプール戦は、まさに「not his day」。1点めはスターリングをフリーにしてしまい、2点めのCKでシュクルテルのマークを離してしまったキャプテン、痛恨のクリアミス!彼の右足をかすって弱々しく中央を転がるボールをダイレクトで打ったのは、今季のプレミアリーグでなかなかヒーローになれなかったコウチーニョ!この1点で、マンチェスター・シティの足が止まります。
ラスト10分強の時間、決定的なチャンスを許さず、試合は3-2のままタイムアップ。と、いいたいところですが、追加タイムのヘンダーソンの一発レッドは余計でしたね。自らのドリブルミスを取り返そうと、一瞬熱くなってしまったのでしょうが…。次戦以降、スタリッジの負傷欠場とヘンダーソンの出場停止の代償を払うことにはなりそうですが、リヴァプールは2試合消化が少ないマンチェスター・シティに勝ち点7差をつけ、ついに本当のプレミアリーグ首位を勝ち取りました。残すはチェルシーとの直接対決。これに勝って、ラスト4戦を負けなしで締めれば…24年ぶりの頂上が、くっきりと像を結んで視界に入ってきました。(フェリペ・コウチーニョ 写真著作者/Dean Jones)
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シティ目線で残りの対戦チームを見て気付きましたがリバプールが次当たるノリッチのこれからの対戦相手が凄いですね
しかもこれで降格圏争いしてるというのがまた・・・
ゼラさん>
そうなんです。ノリッジとサンダーランドが鬼日程です。明日の朝、残留バトルの記事をUPする予定ですので、ぜひまたいらしてください。
前半の2失点は想定内といわんばかりの後半のcityは怖かったです。。。特にシルバにボールが渡ると私はずっと「頼むからパスミスしてくれ!」と祈っておりました。
前半で体力をごっそり奪い、レッズの足をとめて後半巻き返そうという策だったのでしょうか?ヤヤが怪我をしなければ何点取られていたのか・・・・
ヤヤの負傷がペジェグリーニ監督の唯一にして最大の誤算でしょうか?
レッズも勝ったとはいえスタリッジ、ヘンドを欠くことになると相当厳しいですね。
スターリング、コウチーニョの若手がビッグマッチであの落着き(+決定力、高知はちょっとあれでしたがw)を見せてくれたのが救い。攻撃陣は何とか大丈夫そうですがヘンドの穴を負傷から帰ってきたルーカスとアレンが埋められるかがカギになりそうです。
こういう時に強豪チームの選手層は本当にうらやましい。
レッズはアレンとルーカス出したらもう一線級はいませんがcityは三枚目がアグエロって・・・
P.S. 残留バトル記事、楽しみにしております
どうでもいい事ですけど、ヘンドのレッドカードはモーゼスのロストを取り戻そうとしたものでしたよ。足に来てたのか思いっきり滑ってましたけど、ヘンドはいい選手です。モーゼスは…なんであんなに余裕ぶってドリブルしてたのか…
いやモーゼスのロストもありましたけどその後ヘンダーソンもコントロールミスしてましたよ
どっちかっていうとそれが原因
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れれさん こーこさん>
こーこさんのおっしゃるとおり、モーゼスのミスの後、ボールを奪ったのにヘンダーソンのドリブルが長くなって…という流れでしたね。ヘンダーソンについては、今までも何度もリスペクトしており、いい選手なのは疑いがありませんが、ハーフライン付近、しかも味方は引いている状況で、あのタックルをしてはいけません。カッとなるタイプではないので、責任感で熱くなったのだとは思いますが…。
こーこさんの言うとおりでした。モーゼスの顔の印象が強くて…
僕モーゼス好きなんでリバポで頑張って成功して欲しいんです!チェルシーには戻らないで…