【Stoke×Tottenham】トッテナム幸運!ストークの自滅に救われ、大きな大きな勝ち点3
前半は、淡々という表現が似合う、トピックスのない時間。ボールを奪ったらただサイドに出し、ゴール前でも横パスが多かったトッテナムの攻撃に対して、ロングボールをぶつけて前の選手に勝負をさせるストークのほうが得点の可能性を感じます。それでもリードは、1回のチャンスを確実に活かしたトッテナムです。ゲームが盛り上がり始めたのは後半になってから。46分、MFアルナウトヴィッチが放ったミドルが、逆転を狙うストークの攻撃開始の合図でした。
ここから45分、トッテナムはリードを守りきれるのか…と身を乗り出した矢先の51分、ストークがつまずきます。ラムジーに1年がかりの治療が必要な重傷を負わせ、反省しているはずのDFショークロスが、ダニー・ローズの脛を足の裏で削ってしまい、2枚めのイエローで退場です。ひとり多くなったトッテナムがこれで元気になるかと思いきや、60分から圧倒的なアタックを見せたのは、クラウチを諦めアサイディを投入したホームのストークのほうでした。
63分、左からの最高のクロスをゴール前、至近距離から頭で合わせたオデムウィンギのシュートはなぜかゴールの上。65分、見事なカウンターから3対2のシーンを創り、5メートル左を並んで走る味方にパスをだしさえすれば入る、というシーンで、見当外れの方向にシュートを放ってしまったアルナウトヴィッチ。彼はこの試合で、何回チャンスをつぶしたでしょうか。最初のうちは、シュートが外れるたびに頭を抱えていたマーク・ヒューズ監督でしたが、86分にヌゾンジの右からのミドルがゴールに届かないのをみると、その表情は怒りに変わります。
GKロリスは、ゴールキックは時折不安ではありながら、シュートに対する反応は抜群でした。トッテナムの後半のチャンスは、途中出場のタウンゼントがレノンと絡んでシュートを打ったシーンと、エリクセンのFKぐらい。中央からの崩しはストークの守備陣に完全に止められ、ハリー・ケインの突破はファール覚悟のタックルでつぶされます。
あらためて文字にすると、今日のゲームはストークのものだったと思います。エリクセン、アデバヨル、エリクセン、アデバヨル。そしてときどきハリー・ケイン。トッテナムは、よくいえば軸が明確で、頼れる得点源があるチームですが、ひとたび打ち手に窮すると、引き出しが少ないので一気に追い込まれます。やはり、やろうとしているサッカーと、そこにいるメンバーが合っていないのかもしれませんね。マンチェスター・ユナイテッドに続き、こちらもファン・ハール監督獲得希望と聞いていますが、来季のプレミアリーグでは連携性の高いサッカーを目指すなら、昨夏に引き続き、大幅に選手を入れ替えたほうがいいのではないかと思います。何はともあれ、悔しい…いや、失礼。大きい勝利でしたね。サポーターとしては、こういう幸運な日は頭を空っぽにして喜ぶのがいいでしょう。
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