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【Arsenal×New Castle】来た来たエジル!プレミアリーグ4位&タイトル奪取に向けてアーセナル、絶好調!

3月1日、ハル・シティ戦でパーデュー監督がMFメイラーに頭突きを喰らわせてから、この日までのプレミアリーグで1勝6敗。11月にはチェルシー相手に2-0で勝利していたのですが、最近はDFラインが完全に崩壊し、プレミアリーグ上位相手には3失点以上が当たり前となったニューカッスル。一方、一時期の絶不調でチャンピオンズリーグ出場権まで危ぶまれていたアーセナルは、エジル、ラムジーの復帰とともに、完全復活。週末、エヴァートンが負けているので、本拠地エミレーツで戦えるこの試合をきっちり勝って、プレミアリーグ4位の座を安泰にしたいところです。アーセナルが、早い時間に点を奪えるかがポイントと思っていたこの試合でしたが、調子を上げているヴェンゲル監督のチームに対して、そんな心配はそもそも不要だったようです。

試合開始から、圧倒的にボールを支配し続けるアーセナル。エジルとポドルスキがサイドをうまく使うフォーメーションだったからか、いつもよりも効果的にロングボールを使っていたのが印象的でした。10分にはエジルが裏に抜けて右足でグラウンダーのクロス。15分にはカウンターからラムジーがドリブルで上がってラストパス。いずれもシュートには至りませんが、ひとつタイミングが合えば、すぐにゴールが生まれそうな期待感が漂います。対するニューカッスルは、まったく攻め手がない状態。プレミアリーグ前半戦でチームを牽引していたロイク・レミーにいいパスが通らず、MFグフランさえ注意しておけば、何も起こらないと思われます。

ホームチームが先制するのが当たり前にみえたこのゲーム、アーセナルの1点めは26分。中央やや左、ハーフラインを超えたあたりから縦に入れたカソルラのFKは、ゴール右隅に向かって飛んでいきます。このボールに反応したのは、CBコシールニー。シソコが彼をチェックしきれなかったニューカッスルがこのゴールを防ぐ唯一の方法は、GKクルルの飛び出しでしたが、名手はカソルラの絶妙なキックにタイミングを失い、コシールニーに目の前でプッシュされるのを見送るしかありませんでした。

1-0として楽になったアーセナルは、それまでよりも大胆にニューカッスルDFラインの後ろのスペースを狙います。28分にはポドルスキが裏を取り、前に出たGKクルルがかろうじて弾くシュートを見舞うと、42分の追加点では、ニューカッスルDF陣がラインを統率できていないことを露呈します。アルテタの縦パスに反応し、右から完全に抜け出したのはジルー。右SBが残っていなければオフサイドで終わっていたこのシーンは、一瞬のラインの乱れからGKと1対1という大ピンチに変わります。ジルーはクルルにシュートを2回ぶつけますが、こぼれ球をフリーで蹴り込んだのはメスト・エジル!ニューカッスルDF陣は混乱し、コースも切れず、マークも曖昧で絶望的な2点めを許す結果になりました。

後半も、完全なるアーセナルペースです。ニューカッスルのチャンスは、58分にグフランが裏に抜けたシーンぐらいで、これをコシールニーとGKシュチェスニーで抑え込むと、66分、試合を完全に決める3点めが入ります。このゴールは、平易に書くと「エジルが左から上げたクロスをゴール正面にいたジルーがフリーでヘディングシュート」となりますが、リスペクトすべきはその前のラムジーのパスでしょう。左から中に入ってシュートを打つと見せかけ、背後を走るエジルにタイミングよく出した彼のパスで、エジルは完全にフリーになります。左足で蹴らせれば、ピンポイントでどこにでも合わせられるワールドクラスを自由にさせれば、GKクルルはノーチャンスです。これでニューカッスルはゲームオーバー。「3点で済んでよかった」というゲーム内容で、ついに6連敗。このままシーズンを終われば、来季、プレミアリーグでパーデュー監督の姿を観ることはないでしょう。

アーセナルは、エジルとラムジーがいると、やはり違います。そしてもうひとり、リヴァプールやチェルシーに大敗していた時期には精彩を欠いていたカソルラが、このところよくなってきています。これにポドルスキ、ロシツキが加われば、FAカップ決勝でハル・シティから点が奪えないなどということは考えられません。プレミアリーグ4位と久しぶりのタイトル奪取に向けて、アーセナル、磐石です。

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“【Arsenal×New Castle】来た来たエジル!プレミアリーグ4位&タイトル奪取に向けてアーセナル、絶好調!” への4件のフィードバック

  1. せお より:

    更新お疲れさまです。

    エバートンにお付き合いせず勝てて安心しました。
    ただ欲を言えばこういう試合でもっと点取って欲しいんですけどねぇ。リバポやシティなら5,6点取っててもおかしくない内容でしたし。
    まぁとにかくこれでCL権とFA杯は見えてきたのでよかったです。

  2. れれ より:

    気持ちいい試合でした。
    アルテタさんがいつもより縦パス出してて嬉しくなりました。相変わらず守備は軽いですけど…
    彼は長い間調子悪いけどどうしたのでしょうか?(TT)
    もう一度ドルトムント戦の輝きを見して欲しいです。僕はアルテタさん大好きなんです。

  3. より:

    ユナイテッドサポの管理人様には悪いですが噂になってるウェルベックとスモーリングが補強出来たら来季が楽しみです
    アルテタとフェルマーレン+一千万£くらいでトレード出来ないかなぁ
    互いに需要は満たしてる気がしますが

  4. makoto より:

    せおさん れれさん 森さん>
    快勝でしたね!私もアルテタさんは大好きで、一昨年までの、もっと守れてもっと上がってくる彼が観たいです。スモーリングとウェルベックを出せば、アルテタとヴェルマーレンをいただけるなら、私はOKです(イングランド人比率が減るのは気がかりですが…)。MFとDFに比べれば、活きのいい若いFWは外から獲れると思ってます。

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