【MAN.UTD×Everton】ディ・マリアマジックとデ・ヘアの超絶セーブで結果オーライの2連勝!
立ち上がり3分、ディ・マリアからのパスを受けたルーク・ショーのクロスがファルカオの頭にピタリと合いますが、シュートはハワードの正面。足元につなぐだけで怖さがないエヴァートンのパスまわしに対して、オールド・トラフォードのマンチェスター・ユナイテッドはアグレッシブです。とはいえ、ホームチームの攻撃は連携がぎくしゃくしており、チャンスはすべてディ・マリア経由。13分には左サイドから、ディ・マリアがまたも正確なクロスをファーにいたマタの足元に落としますが、マタはトラップミスしてシュートを打てず。14分にはディ・マリア、ルーク・ショーとつないで左サイドに出た浮き球を背番号7が絶品ヒールパス!受けたファルカオの右足シュートは力んで左に外れますが、今日もディ・マリアは危険です。
23分にもディ・マリアがロングシュート。26分、久しぶりに中央から右に出たボールをラファエウが持ち込み、アーリークロスは最前線のファルカオへ。これはDFがクリアするものの、拾ったマタが後ろに落とすと、中央から右足で叩き込んだのは結局、ディ・マリア!マンチェスター・ユナイテッドは、エースの7番の獅子奮迅の活躍で、1-0として優位に試合を進めます。30分、ゴールまで30メートル弱のFKまでディ・マリア。左足のコントロールショットがゴール右上を襲い、ティム・ハワードがぎりぎりのパンチでCKに逃れます。元気のないエヴァートンは、30分を過ぎてからようやく波状攻撃を仕掛けますが、マンチェスター・ユナイテッドの冷静な対処にルカクもネイスミスもシュートが打てません。38分、レイトン・ベインズの長い縦パスを受けたルカクの左足はサイドに外れ、前半はこのまま1-0で終わるかと思われました。
しかし47分、右サイドからSBヒバートの侵入への対処が遅れたルーク・ショーが、無理なスライディングでヒバートを倒してしまい、PKの判定。レイトン・ベインズがこれを決めれば、アウェイチームは願ってもない形で折り返せるところでしたが、ゴール左へのキックをデ・ヘアが見事にセーブ!マンチェスター・ユナイテッドは1点リードのまま、後半を迎えることができました。
後半開始直後に、ディ・マリアの2発のクロスをいずれもファルカオが決められず、50分に完全に左サイドを突破したルーク・ショーの折り返しも、焦ったファルカオは枠にすら飛ばせません。ストライカーの度重なる逸機というツケを、マン・ユナイテッドが払ったのは55分。FKを縦に出して戻しのパスをみらったレイトン・ベインズの完璧なクロスに、ルーク・ショーを振り切ってヘッドで合わせたのはネイスミス。1-1に追いつくと、エヴァートンが攻勢に転じ、マンチェスター・ユナイテッド守備陣がゴール前に下がるシーンが目立ってきます。
またも逆転を喰らうかと思われたマンチェスター・ユナイテッドを救ったのは、ひとりでチャンスを創っていたディ・マリアと、ひとりでチャンスをつぶしていたファルカオでした。61分、GKハワードのクリアを拾ったマン・ユナイテッドは、バレンシアが左でフリーになっていたアルゼンチン代表MFにサイドチェンジ。ディ・マリアが思い切り左足を振り抜くと、シュート性のボールに足を出してコースを変えたのはファルカオでした。背番号9、待ちに待ったプレミアリーグ初ゴール!意気消沈したエヴァートンを、ホームチームはこのまま押し切れればよかったのですが、71分にまたも悪夢のような主力のリタイア。プレミアリーグに復帰してわずか2試合めのルーク・ショーが太ももの裏を押さえてピッチを退場。ここからの20分、CBにはブラケットとマクネアという、冗談のような若手コンビです。
ラスト15分、再三のピンチをすべて守り切ったのは、エースGKダヴィド・デ・ヘアでした。中央やや右でフリーになってクロスに狙った途中出場のレオン・オスマンと、93分にストーンズの落としからギャレス・バリー、オヴィエドに立て続けに強烈なシュートを喰らったシーンは、いずれもデ・ヘアがビッグセーブ。特に凄かったのは、オヴィエドの強烈なミドルを素早いダイビングで上に弾いたプレイでした。ディ・マリアが素晴らしかったのは間違いありませんが、今日のMVPはデ・ヘアにあげたいと思います。彼がいなければ、勝ち点3を得たのはアウェイチームだったはずです。
いやー、毎週、疲れます。相変わらずの個人技担保、連携なきバラバラサッカーでしたが、今季初のプレミアリーグ2連勝は結果オーライ。試合のない2週間で、ぜひとも守備の立て直しを図っていただければと思います。それにしても、エヴァートンは運動量が少なかったですね。普段通り走っていたのはギャレス・バリーとレイトン・ベインズぐらい。こちらの不調のほうが深刻です。そろそろ2勝めを挙げないと、気が長いエヴァートン経営陣も、マルティネス監督続投の是非を議題にしてもおかしくありません。
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