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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【WBA×MAN.UTD】カウンターに脆く、連携なき攻撃…マン・ユナイテッド、結局ドローで6位後退!

プレミアリーグ4位まで順位を上げたマンチェスター・ユナイテッドに、フィル・ジョーンズとマイケル・キャリックが戻ってきました。ラファエウ、P.ジョーンズ、ロホ、ルーク・ショーの最終ラインなら申し分なし。ブリントを中盤の底に置いて、今週も出場停止のルーニーの代役マタとエレーラがインサイド。ディ・マリアとヤヌザイがサイドに構え、最前線はファン・ペルシ。ファルカオとキャリックはベンチスタートです。キックオフから、ホームのWBAがセセニョンを中心とした攻撃で押し気味に試合を進め、中盤でつぶされるマンチェスター・ユナイテッド。7分、一瞬のスキを突いたWBAがあっさり先制します。

GKマイヒルのゴールキックを右サイドにつなぐと、アンドレ・ウィズダムのドリブルにルーク・ショーは置いていかれ、ブリントがサイドにつり出されます。中央にいたロホがセセニョンのマークを離した刹那のグラウンダーに、下がろうとしていたロホは逆をとられ、実質ノーマークのセセニョンがダイレクトでゴール右隅に叩き込みます。1-0となり、反撃に出るマンチェスター・ユナイテッドに対し、WBAは中央に人数を寄せて対応。10分にディ・マリアの縦パスから裏に抜けたファン・ぺルシの左足は力なく、マイヒルがセーブ。その後もデイ・マリアが再三入れるクロスは、すべてDFの壁に阻まれ、セーフティファーストのクリアでCKやスローインに逃れられます。

マンチェスター・ユナイテッドが、どうやってホームチームの最終ラインを崩すのかがこの試合のテーマ。18分、ブリントがDFラインの裏を狙ったロングフィードにディ・マリアが追いつき、左足でボレーを放つもマイヒルがセーブ。フィル・ジョーンズとロホは、セセニョンやベラヒーノが仕掛けるカウンターをケアしなければいけません。23分、右サイドでセセニョンがドランズを走らせると、裏を取られたルーク・ショーは追いつけず、きわどいクロスがファーへ。追加点かと思われたシーンは、ベラヒーノのスライディングが一歩及ばず、アウェイサポーターは安堵の声を響かせます。

最前線のファン・ペルシとマタは相手のペナルティエリア付近まで出張ってプレスをかけるのに、最終ラインはハーフラインより10メートル以上後ろに構えるマンチェスター・ユナイテッド。ラインの間延びがひどく、ひとつひとつのパスが長いため、しばしばWBAのインターセプトに遭ってシンプルにゴール手前まで持っていかれます。唯一の希望は、ディ・マリアの左足。31分のアウトにかけた強烈なミドルは、GKフォスターがクリア。35分、またもディ・マリアが左サイドからクロスを通すも、逆サイドのヤヌザイが触れず。37分、レスコットに奪われた縦パスをゴールライン際で取り返したファン・ペルシがシュートを放つも、これも壁がブロック。個人技依存のマン・ユナイテッドに、ゴールへの期待は感じられません。前半は1-0。残り45分、どこかでファルカオが出てくるはずです。

後半頭から、ファン・ハール監督が勝負に出ます。エレーラに代えて、何とフェライニ。この交代は、たった3分で的中しました。左サイドでルーク・ショーとパス交換したディ・マリアが、珍しく右足でふわりとしたクロス。落下点にいたフェライニは、レスコットのマークを外して1本外に持ち出すと、ニアに強烈なシュート!これがマイヒルを破り、マンチェスター・ユナイテッドが追いつきます。

ゲームは完全にアウェイチームのペース。前半よりポジションが流動的になったマンチェスター・ユナイテッドは、マタやブリントが立て続けにミドルを放ち、右サイドのラファエウが何度も裏をえぐります。ラストパスに精度があれば、簡単に2点めを奪えていたでしょう。逆転は時間の問題と思われたマンチェスター・ユナイテッドでしたが、60分を過ぎて攻勢をみせたWBAに、DFラインの穴を突かれてしまいます。65分にガードナーのスルーパスから独走したのは、フィル・ジョーンズとラファエウの間でフリーになっていたベラヒーノ。完全な1対1となり、余裕を持ってインサイドで右隅に流し込まれれば、GKデ・ヘアはノーチャンスです。WBAが再びリードすると、いよいよファルカオのアップのスピードが上がります。71分、背番号9がマタに代わって登場すると、73分にはクロスのこぼれを右足で狙ったファン・ペルシの一撃がポスト直撃!跳ね返りをダイレクトでフォローしたヤヌザイは大きく打ち上げてしまい、残り10分を切ってもスコアは2-1から動きません。

今季のプレミアリーグでは、63分以降ゴールを奪ったことがなかったマン・ユナイテッド。76分に、足を引きずり気味だったディ・マリアがヤングに代わると、反撃の火は消えたかと思われました。しかし87分、絶体絶命だったアウェイチームはワンチャンスをモノにします。ラファエウのクロスがクリアされ、左にこぼれたところに走り込んだのはダレイ・ブリント。このシュートは素晴らしかった!左足でカーブをかけて、DFの外を巻いて左ポストすれすれに滑り込む絶品ミドル。土壇場で2-2に追いついたマン・ユナイテッドは、勝ち点3を狙って最後の猛攻を仕掛けますが、WBAがゴール前を固めて逆転を許さず。アーセナル同様、追いつくのが遅かったマン・ユナイテッドは、無念のドローでプレミアリーグ6位に後退しました。

フェライニとブリントのシュートはお見事。後半は、両SBがサイドでフリーになるシーンがあったものの、「FCディ・マリア」だった前半がひどかったですね。カウンターに慌てるのは相変わらずで、複数の選手が絡む崩しがありません。今日は、勝ち点1をキープしたことを喜ぶべきでしょう。目下の最大の不安は、「太ももを痛めたディ・マリアが、週末のチェルシー戦に間に合うか」です。

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“【WBA×MAN.UTD】カウンターに脆く、連携なき攻撃…マン・ユナイテッド、結局ドローで6位後退!” への6件のフィードバック

  1. ぷれみあふぁん より:

    思いのほかWBAが良かったですね
    守備もしっかり連携があり
    なるべく繋ごうとしてました
    次はチェルシー戦ですが勝つイメージがないですね
    ディマリアがいればワンチャンスあると思います

  2. より:

    開幕戦以降全試合で悪いところばかりが目立つリバプールを観て、今期はかなりヤバイと感じていましたが、
    正直、他チームの取りこぼしに助けられてます。
    ほんと、ユナイテッド、アーセナルもなかなか勝てませんね。
    引きぬかれまくったセインツが3位にいるのを観てると、情けなくなります。

    逆に今期は2強が突っ走るでしょうから、その後ろの混沌をどこが抜け出すかが楽しみです。
    早いとこ他のチームも新しいメンバーが息が合うようになって楽しいサッカーを披露してくれると良いですね。

    願わくば最初に抜け出すのは我らがレッズであって欲しいとこですが、はてさて・・・

  3. makoto より:

    ぷれみあふぁんさん ご さん>
    WBAがうまい試合運びをしていたのは確かです。
    チェルシー戦は、善戦か惨敗かはディ・マリア次第ですね。
    マンチェスター・ユナイテッド、レッズのサポーターもグーナーも、
    「この成績で今の順位にいられるなんてラッキー」
    と思っているのではないでしょうか。
    (もしかしたらトッテナム&エヴァートンも…)
    昨季とは別なニュアンスで、今季も激戦です。

  4. 明日エコト より:

    GKはマイヒルだぞ!

  5. makoto より:

    明日エコトさん>
    そうでしたね。すみません。訂正させていただきました。ご指摘ありがとうございます。

  6. makoto より:

    明日エコトさん>
    そうでしたね。すみません。訂正させていただきました。ご指摘ありがとうございます。

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