【Chelsea×West Ham】速攻、セットプレー、サイド攻撃…自由自在チェルシーが2-0完勝!
開始4分、ウィリアンのクロスを左で受けたオスカルが至近距離から狙ったシュートは、わずかにバーの上。これを合図に、ベストメンバーを揃えたチェルシーが好調ウェストハムを圧倒します。チャンスメーカーは、2~3人に囲まれても一切動じずドリブルでパスコースを創ってしまうアザールと、左右にボールを散らしてピッチを広く使うウィリアン。21分、CKのクリアを拾ったセスクのパスをCBケーヒルが叩いた強烈な一撃は、アドリアンがファインセーブでしのぎます。
29分の速攻こそ、まさに「モウリーニョのチーム」。自陣でのパスカットを受けたオスカルがジエゴ・コスタにダイレクトで楔を入れると、落としたボールをウィリアンがドリブルで持ち込んでミドルシュート。たった5秒でゴール前まで運んでしまう恐るべき切れ味のカウンターは、アドリアンが弾いて事なきを得たものの、その2分後、ついにウェストハムは先制を許します。CKをニアで合わせたジエゴ・コスタのヘディングがゴール前に落ちると、そこにいたのはジョン・テリー。左足で軽く流し込んだボレーは、2試合連続となる先制ゴールです。34分にもマティッチのコントロールショットがゴール右隅を襲い、アドリアンは大忙し。前半のポゼッションは73%対27%。シュート数は13対2。1-0で終わったのが嘘のような、圧倒的な大差です。
チェルシーは後半に入っても、それぞれの選手が自らのキャラクターをアピールするような自在の攻撃を繰り広げます。51分、ウィリアンのパスを足の裏で転がしたアザールが、得意の中への斬り込みで強烈な右足シュート。アドリアンが弾いたボールが高く宙を舞います。62分、試合を決めた2点めは、ウェストハムが攻撃に入ろうとした瞬間のインターセプトから。ハーフライン付近からのアザールの縦パス1本。ペナルティエリア内左で受けたジエゴ・コスタは、キックフェイント一発で3人をかわすと、右のサイドネットにきれいなクロスのシュートを突き刺します。66分のCKは、先制点と左右をきれいにひっくり返したような攻撃。左からのセスクのボールに、ニアに入ったケーヒルがヘッドで競り勝ち、ゴール前のボレーはマティッチ。アドリアンが足を出して止め、3点めはならなかったものの、セットプレイの精度の高さもまた、今季プレミアリーグでチェルシーが首位に立っている理由のひとつです。
スタンフォード・ブリッジの2-0はセーフティゾーン。目覚めるのが遅かったウェストハム必死の反撃は、途中出場のソング、アマルフィタノ、サコによってもたらされました。78分のソングのミドル、85分のアマルフィタノのドリブルシュートはチェルシーサポーターをヒヤリとさせたシーンでしたが、前者は枠外、後者はポスト。プレミアリーグ4位に踏ん張るビッグ・サムのチームは、結局クルトワのゴールを陥れることができず、28本のシュートを浴びて完敗しました。
このレポートからは、アドリアンの名前しか出てこないウェストハムのおとなしさと、チェルシーの強さしか感じられないでしょう。しかし、ウェストハムには数字では窺えないしぶとさがありました。チェルシー最大の勝因は、モウリーニョ監督が2日後の試合を見据えたターンオーバーなど考えず、目の前の試合に全力でぶつかったことだと思います。この試合は、ウェストハムが悪かったのではなく、チェルシーがすべてにおいてベストだったのです。28日、ジルーを出場停止で欠いたアーセナルとの一戦でアラダイス監督が見せるサッカーが、「ウェストハムは侮れない」という私の言葉を証明してくれるのではないかと思います。
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完璧に近い試合内容でしたね!
ボールがスムーズに流れて、ほんとに美しいサッカーをしてくれました(o^^o)
出来たら3点目をとって、もっと早くに選手交代をしたかったのはありますが(笑)
テリーなどのDFの攻撃力や、コスタの得点力、アザールのドリブルや、個人的に1番好きな安定感抜群のマティッチなど、ほんとに頼もしいです(^o^)/