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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Sunderland×Liverpool】中盤は崩すもシュートが決まらず。圧倒的リヴァプールは結局0-1!

0-1だけど圧勝。圧倒したのに0-1。カッターモールとロドウェルを欠き、ホームとは思えない元気のないサッカーを披露したサンダーランドに対して、開始早々にゴールを挙げたリヴァプールに勝ち点を落とす気配はありませんでした。とはいえ、レッズは相変わらずのストライカー欠乏症。11月23日のクリスタル・パレス戦で、リッキー・リー・ランバートがリヴァプール移籍後のプレミアリーグ初ゴールを決めて以来、前線の得点はスターリングの1ゴールのみ。この日トップを張ったのはボリーニでしたが、ランバート同様、ゴールどころかまともなシュートは1本だけ。試合を決めたのは、キレまくりだったマルコヴィッチでした。

開始3分、いきなりきわどいシーン。ペナルティエリア右からドリブルで突破を図ったマルコヴィッチがウェズ・ブラウンともつれて転倒。スタジアム・オブ・ライトはPKかと色めき立ちますが、レフェリーの笛は鳴りません。後々、このシーンが「たられば」にならなければいいが…と思いながら観ていたゲームは、8分にあっさり動きます。右サイド、ハーフライン付近からドリブルでスピードアップしたのはまたもマルコヴィッチ。ゴール前のポストプレイでつぶれたボリーニからの折り返しを受けた背番号50は、DFと交錯しながらも泥臭く押し込み、プレミアリーグ初ゴールをゲット!0-1となり、ペースを握るのはリヴァプールです。FWは静かながら中盤とサイドの選手がゴールに貪欲なリヴァプールは、コウチーニョ、ヘンダーソン、ジェラードらが次々と上がり、サンダーランドはセットプレー以外でチャンスを創れません。

惜しかったのは、30分からの3つの決定機。30分、クロスのクリアに走り込んで放ったマルコヴィッチのジャンピングボレーは、入れば今季プレミアリーグのベストゴールに選ばれそうな素晴らしい一撃でしたが、惜しくもクロスバー。37分に前線に飛び出したヘンダーソンのワントラップシュートはポストに当たり、間もなくレフェリーにハンドを宣告されます。そして44分、昨季はサンダーランドにレンタルされて活躍していたボリーニが、右から抜け出しGKパンティリモンまでかわしてシュート。これが決まっていれば、後半のレッズは楽に試合を運べていたはずですが、角度も余裕もなかったボリーニは、シュートをサイドネットに逸らしてしまいます。0-1の後半、開始早々のサンダーランドに絶望的なジャッジ。エムレ・ジャンに後ろから絡んで2枚めのイエローを受けたブリッドカットがピッチを去り、ただでさえ逆襲の手段がなかったホームチームは窮地に追い込まれます。

負傷したジェラードをハーフタイムにデヤン・ロブレンに代え、3バックの右にいたエムレ・ジャンを中盤に上げたリヴァプールは、52分にアダム・ジョンソンのミドルがバーを叩いたシーンと、ジャッケリーニが一歩及ばなかったラーションのFK以外にヒヤリとするシーンはありませんでした。中盤を制圧するリヴァプールは、66分にコウチーニョが中央からのコントロールショットをきわどく外すと、ボリーニをバロテッリにスイッチ。70分、左サイドでウェズ・ブラウンを軽く抜き去ったバロテッリがゴールライン際から強引に狙いますが、GKパンティリモンの確実なセーブで追加点はなりません。ペナルティエリア手前、いわゆるバイタルエリアがぽっかり空いたサンダーランドの守備に対して、リヴァプールに足りなかったのはシュートに入る手前のトラップやパスの精度です。シュートを5本しか打てず、マークもズレがちだったこの日のサンダーランド相手なら、ゴール前での丁寧さがあればもう1~2点は獲れたはずです。

最終的には1点差勝利だったリヴァプールでしたが、ロジャース流3-4-3はまた一歩前進したのではないでしょうか。いちばんの収穫は、エムレ・ジャンとマルコヴィッチのチームへのフィット感が上がったことだと思います。チームのまとめ役としてはヘンダーソンがジェラードの後釜ですが、プレイ面ではエムレ・ジャンこそが、偉大なキャプテンの後を継ぐべき存在だと思います。レッズサポーターのみなさま、何はともあれ、今季プレミアリーグで半分以上を勝ち点1に持ち込んでいるやっかいな存在、「ミスター・ドロー」サンダーランド戦での完勝おめでとうございます。それにしても、2シーズンめだというのに存在感薄いですね、ジャッケリーニ。

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“【Sunderland×Liverpool】中盤は崩すもシュートが決まらず。圧倒的リヴァプールは結局0-1!” への5件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労さまです。
    前半余裕を持って楽しめ、後半はややヒヤヒヤしながらの視聴となりました。
    サンダーランドのDFの甘さやチーム全体的にうまく行っていない感じも受けられました。
    一方レッズの収穫はマルコヴィッチとジャンがフィットし持ち前の力を発揮してきたところですね。ジャンはCBよりも1枚上のポジションでPlayしたほうがいいですね。ボールが前に前に進み見ていて何か生まれるのでは?と期待感が生まれます。マルコヴィッチ得点も決め、いよいよエンジン全開になっていくの
    ではないでしょうか?スターリングやスタリッジが揃った前線でどのような動きを示すのか楽しみです。
    キャプテンが負傷で後半は下がり、キャプテンマークを巻いたのはヘンダーソン。彼はやや熱くなってし
    まうシーンが見受けられました。責任感の裏返しかと思いますが、この辺りはジェラードがいる間に色々
    と学んでほしいと思います。将来ヘンダーソンとジャンの若手2人でピッチを仕切って欲しいですね。今
    後の期待を抱かせるゲームでした。

  2. こーこ より:

    ストーク戦のゴールはジョンソンですね
    ということで純粋なストライカーのゴールはクリスタルパレス戦のランバートまでさかのぼると思います

  3. makoto より:

    Mackiさん>
    私も、エムレ・ジャンは中盤の真ん中に定着してほしいと思います。いろいろ期待感を抱かせるゲームでした。

    こーこさん>
    ありがとうございます。日付はクリスタル・パレス戦だったのですが、うっかりストークと記載してしまいました。訂正させていただきました。

  4. プレミアリーグ大好き! より:

    ジャッケリーニとザッケローニが混じっちゃったみたい(笑)

  5. makoto より:

    プレミアリーグ大好き!さん>
    すみません。混ざっちゃってました。訂正させていただきました。ご指摘ありがとうございます。

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