ジルー、ヘンダーソン、エリクセン…プレミアリーグ22節は「代えのきかない選手」たちの競演!
プレミアリーグのストライカーでワールドクラスといえば、決定力のジエゴ・コスタとアレクシス・サンチェス、シュート力のファン・ペルシ、突破力ならセルヒオ・アグエロ、総合力と実績でウェイン・ルーニー。ジルーは彼らよりも一段低く見積もられがちですが、守備とポストプレーを含めたチームへの貢献度では、このメンバーに入っても引けをとらないでしょう。マン・シティ戦の終盤、自陣で受けたボールを右サイドに通したロングスルーパスは、セスクやジェラードでも出せたかどうかわからない素晴らしいパスでした。アーセナルで、「代えがきかない選手」といえばジルーではないでしょうか。彼がいるのといないのとでは、アーセナルの攻撃頻度とボールポゼッション率が確実に変わります。
プレミアリーグ第22節は、各クラブの「代えがきかない男たち」の宴でした。先ほどエヴァートンがWBA相手に引き分けに終わりましたが、全10試合でドロー決着はこの1試合のみ。勝負がついた9試合中7試合がアウェイ勝利という珍しい週末に、ホームで勝ったのは、好調ウェストハムと「ミスター2-1」トッテナムだけでした。今季プレミアリーグで10回めとなる2-1のスコアでサンダーランドに勝ったトッテナムは、1点差ながら内容的には快勝といっていいゲーム。プレスルームの話題の中心は、背番号28をつけたデフォーのプレミアリーグ復帰戦スタメンでしたが、ピッチ上の主役は「代えがきかない選手」クリスティアン・エリクセンです。
トッテナムの中盤を王様のように支配し続けたゲームメーカーは、今季4回めとなる決勝ゴールを終了間際にゲットし、ホワイト・ハート・レーンのサポーターを熱狂させました。CK、FK、ミドルと、すべてのキックの正確さで、明確にエリクセンより上といえる選手はいないのではないでしょうか。右サイドのタウンゼントが中に入れたボールを、パスを出すかのような柔らかいダイレクトショットで左ポストにぶつけて決めたゴールは、プレッシャーがかかるシーンでも冷静さを失わない彼の真骨頂です。両チームのGK、パンティリモンとロリスの活躍もあり、土曜日のプレミアリーグで勝負としていちばんおもしろかったのは、間違いなくこの試合でした。
チームを勝利に導いた「代えのきかない選手」3人めは、リヴァプールのジョーダン・ヘンダーソンです。アストン・ヴィラ戦の前半、マルコヴィッチのパスを受けて、中央のボリーニにピンポイントでクロスを通して先制点を演出。スピードこそ前線の選手に及ばないものの、総合力が高い彼の魅力は、クレバーなポジショニングと受け手に優しいパスだと思います。ロジャース監督の3-4-3にはトップ下がないため、サイドを担当することも増えているヘンダーソンが、前へ中へ積極的に入ってくれば、リヴァプールのストライカーのゴールはもっと増えるのではないでしょうか。
チェルシーなら、テリーとケーヒルを確実に楽にしてくれている中盤の心臓、ネマニャ・マティッチ。マンチェスター・ユナイテッドは、超絶セーブで勝ち点を10は増やしているのではないかと思われるスーパーGKダヴィド・デ・ヘア。マンチェスター・シティは、打ち手に詰まった劣勢のゲームで、一発のシュートやドリブルで世界を変えてしまうセルヒオ・アグエロ。プレミアリーグ3位と大健闘のサウサンプトンは、守備力に加えてタディッチやペッレを自由にさせるパスが冴えるシュナイデルラン。チームを見続けているサポーターのみなさんには、別なご意見もあるかもしれませんが、私が考える上位クラブの「代えのきかない男」はこんな顔ぶれです。
…もしかしたらリヴァプールは、ヘンダーソン以上に「代えのきかない選手」がいないからこそ、今季のプレミアリーグで苦戦が続いていたのかもしれません。9月から数回のケガに見舞われ、やっと今月末に戻ってくるといわれているあの男です。イングランド代表のエースストライカー、ダニエル・スタリッジ。
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ジルーべた褒めで何だかにやけてしまいました。
最近は良いペースで点を重ねてるし、もっと評価されてほしいです。まさに爪先に引っ掛けてますよね、惚れ惚れします( ´△`)
グナさん>
ジルー、素晴らしいと思いますよ。遊んでるみたいなあのタッチは、天才ですね。