【Tottenham×Arsenal】ハリー・ケインの2発で逆転!前で守ったトッテナムの作戦勝ち!
4分、デンベレの左サイドへのパスをハリー・ケインが右足で巻いて狙い、攻撃的に戦う姿勢を鮮明にしたホームのトッテナム。開始当初のアーセナルは奪ったボールを速く前線に運び、最近のプレミアリーグで見せてきたカウンターでゴールを奪おうとしています。10分、アーセナルの先制点は、ダニー・ローズを完璧に抜き去ったウェルベックのお手柄でした。右サイドからのグラウンダーをジルーが打ちそこないますが、左に流れたボールはエジルの足元へ。このテクニシャンが、決めてくれといわんばかりの絶好球を外すわけがありません。ボレーは右のサイドネットに吸い込まれ、アウェイチームがあっさりリードを奪います。しかし、最高の展開でゲームを進めるかに思われたアーセナルの前半のシュートは、このシーンだけでした。
残り80分は、ポチェッティーノ監督の戦術が正しかったことを証明する時間でした。出足よくボールを奪える中盤の人選は大正解。アーセナルは自陣でのパスカットから攻めに転じようとするボールを狙われ、ジルー、エジル、カソルラにボールが出てきません。守備では貢献していたウェルベックは、攻撃を止めてしまうドリブルでのボールロストが多く、功罪半ば。ベジェリンとのマッチアップを完全に制したダニー・ローズが再三ミドルシュートをポストすれすれに放ち、29分のライアン・メイソンの左足はオスピナが左に飛んでセーブ。33分、カイル・ウォーカーのドリブル突破から、DFに当たったボールを狙ったラメラのスライディングシュートは大きく枠の外。最初の45分は、完全なるトッテナムペース。彼らに足りないのはゴールだけです。
後半開始直後、カソルラが惜しいシュートを放ち、押し返すかにみえたアーセナルは、5分もしないうちに再び主導権を奪われます。トッテナムは55分に、ついに同点ゴールを決めました。右からのCKを中央で競り合い、枠に飛んできたボールはGKオスピナがセーブ。しかし、弾いたボールの落下点には、ハリー・ケーンが待ち構えていました。今季プレミアリーグで既に10ゴールを決めている21歳の新エースが、右足のインサイドで難なく押し込み1-1。これをきっかけに、セカンドハーフもトッテナムが怒涛の攻撃を展開します。
58分、コシールニーとラムジーがカットしたボールを前につなげず、インターセプトからのデンベレのクロスに、ハリー・ケーンが飛び込みます。61分、ウェルベックが右足でカーブをかけて狙うとGKロリスがセーブし、CKからのコシールニーのヘッドはロリスの正面。このシュートがアーセナル最後のチャンスでした。残り30分は、アーセナルの攻めは単発で、トッテナム優位の時間。62分のライアン・メイソンのミドルはオスピナがキャッチ。63分、エリクセンのパスを受けたベンタレブが右足で狙うと、GKオスピナはダイビングでこれを弾きます。
ロシツキ、ウォルコットを投入したヴェンゲル監督の采配自体は悪いとは思いませんが、ウォルコットはうまく機能しませんでした。1本だけ、ロシツキのスルーパスにウォルコットが抜け出しかけたシーンがあったものの、まだ以前のフォームが戻っていないウォルコットがトラップをミスしてシュートに持ち込めず。70分過ぎから膠着し始めた試合が動いたのは、残り5分。動かしたのは、この日動きがよかったベンタレブのアーリークロスでした。左から上がったボールにコシールニーの反応が遅れ、先に触ったのはハリー・ケイン。やや後ろに戻りながらのヘッドは、簡単なシュートではありませんでしたが、スパーズのエースは無理に頭を振らずにコースを狙って軽く当てます。GKオスピナが見送る、左のサイドネットへの絶望的な弾道。「ミスター2-1」トッテナムは、勝ち負け合わせて今季プレミアリーグで12回目となるこのスコアに持ち込みました。
満足にシュートが打てなかったアーセナルに、反撃の芽はなし。タイムアップ後、円陣を作って歓喜をかみしめ合うトッテナムの選手たちの姿が印象的でした。いい雰囲気です。チームでもぎ取った勝利。その結晶が、ハリー・ケインの2発だったのだと思います。アーセナルは、危険なエリクセンこそ自由にさせなかったものの、カイル・ウォーカーとダニー・ローズにサイドを制圧され、ベンタレブ、デンベレ、ライアン・メイソンのフォアチェックに前線と中盤を分断されました。最終ラインが不安なら、その前で止めればいいとばかりに、守備の徹底度の高い中盤を創ったポチェッティーノ戦術の完全勝利といっていいでしょう。トッテナムサポーターのみなさま、昨日は「アウェイチームの勝利」などと予想しまして、すみませんでした。ハリー・ケイン、ベンタレブ、デンベレ、素晴らしかったと思います。
トッテナムはアーセナルをかわしてプレミアリーグ5位に浮上したものの、ミッドウィ―クの25節は、アーセナルが対レスター、トッテナムは負け知らずリヴァプール。たった4日で、順位はひっくり返るかもしれません。チェルシーは完全に抜けたものの、どこが4位以内に入るか、まったくわからない今季のプレミアリーグ。2位のマンチェスター・シティも、ハル・シティに敗戦寸前に追い込まれている場合ではありません。
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更新お疲れ様です。
いやー、見てて気持ちのいい試合でした。
おっしゃる通りチームの勝利に思います。
ポチェ監督はデンベレ、パウリーニョを2列目の要因に考えてると思いますが、昨日はデンベレ良かったです。
そしてイングランド人サイドバックコンビも素晴らしかった。
久々にお酒が美味しかったです。笑
更新お疲れ様です。
残念ながら、内容的にも、スパーズが勝ってしかるべき試合でしたね。
スパーズのやり方自体は、基本的にはホームで戦った時と同じだと思います。
アーセナルがボールをつなごうとするのを、高い位置で奪いゴールを狙う、違うのは
その時より、スパーズのチームの完成度が高まってきている、という点です。
ホームの時は、ほぼワンチャンスでゴールを決められましたが、今回は
チャンスがたくさんありながら、ただゴールがなかなか決まらなかったというだけ。
悪い時の、アーセナルの、押し込まれたら押し込まれっぱなし、という悪癖を
存分に見せつけられた試合でした。
シティを破り、勢いが出てきたか、と思われましたが、しょせんまだまがい物の
勢いだったということでしょう。
この試合アーセナルが勝つならば、運良く1点リードできた後に、素早く2点目を
取るしかなかったように思います。
もともとポゼションサッカーで戦ってきたチームですが、そのポゼションも中途半端、
カウンターの徹底もできず中途半端、どっちつかずの状態だったので、できるだけ
早くカウンターサッカーを浸透させるのが、この後アーセナルの課題だと思います。
監督がどう考えているのかはわかりかねますが、最近の支配率から見るに、カウンターに
移行しようという意図は見て取れるので、それならそれで徹底すべきです。
実際、ウェルベック移籍時リオが言っていたように、カウンターに徹したら、
アーセナルは、どのチームでも勝てるポテンシャルがあると思いますしね。
それにしても、今シーズンは、勝たないといけない内容で勝ち点を落とし、負けても
しかたない内容の試合でも負け、勝ち点落としすぎです。
この段階で、順位を気にしすぎる必要はないですが、これまでの不用意に失ったポイントを
挽回するには、残された上位対決には、勝たないと取り戻せないでしょうね。
CL争いもいつにもまして接戦になりそうですし、いい加減、粘り強く勝ち点を奪って
いけないと、現実的に考えてやばい、と思います。
このままずるずる行って、4位に届きませんでした、なんて残念な結果に終わらないよう、
自分の不安が、杞憂に終わることを願うばかりですね。
長文失礼いたしました。
セレッソの蛍と扇原のユニットって
メイソンとベンタレブのユニットの2人の
役割分担などが似ている気がするのは
気のせいでしょうか?
—–
素晴らしい試合でした
ケインがホントに良かった……
一点だけ気になったのはラメラです
ドリブルで流れるだけ流れて後ろに戻す、無理な体勢からシュートをむりやり撃つ…
アピールしようという姿勢は伺えたんですが、空回りしている印象です
やはり球離れが悪く、攻撃に停滞を作っている感じがしました
ケインとサイドバックが良すぎたので、あまり印象に残っていないかもしれませんが
ボランチの二人組、それからCBダイアーもよくやっていたと思います
ダイアーに関しては縦パスを通しているシーンも見受けられ、足元にはそれなりのセンスを感じました
もう少し、CBでの出場機会を与えて欲しいです
リバプール戦に流れはかかってます
ここを落とさなければ、あるいは……
にわかスパーズファンさん>
サイドを制したのが大きかったですね。やっぱりカイル・ウォーカーです。
サッカー小僧!さん>
確かに中途半端でしたね。勝ちに行くなら、リスクをとってロシツキとラムジーを代えればいいのに、と思ってました。
にわかファンさん>
なるほど。その発想は新しいですね。私は、ライアン・メイソンと扇原がシンクロするイメージです。
スパーズ推しさん>ダイアー、がんばってましたね。中盤の選手が素晴らしかったので、そちらに気をとられがちでしたが。