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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

EL&国内カップ勝ち組はこうなる!リヴァプール&トッテナムの殺人的スケジュール

2012-13シーズン、 チャンピオンズリーグでまさかのグループリーグ敗退を喫したチェルシーは、ヨーロッパリーグとFAカップで勝ち進み、最終的にはヨーロッパリーグで優勝。プレミアリーグ勢では初めて「欧州3大カップ(チャンピオンズリーグ、カップ・ウィナーズ・カップ、ヨーロッパリーグ)をすべて優勝したクラブ」となりました。欧州においてこの記録を持つクラブは、アヤックス、バイエルン・ミュンヘン、ユヴェントスとチェルシーのみ。カップ・ウィナーズがなくなった今、リヴァプールはノーチャンスで、マンチェスター・ユナイテッドはヨーロッパリーグを勝たないといけません。

そう、本稿のテーマは、まさにそのヨーロッパリーグなのであります。欧州と国内カップをパラレルで勝ち進んだクラブが、3月から4月にかけて、いかに過酷な日程を強いられるか。ヨーロッパリーグを勝つというのは、いかに大変なことか。チャンピオンズリーグは3月までは2週連続開催がなく、ゆったりスケジュールなのに対して、ラウンドがひとつ多いヨーロッパリーグは、毎週のように勝っては戦い、戦っては勝つの繰り返し。さらにそこにFAカップやキャピタルワンカップが重なってこようものなら…。一昨年のこの時期、プレミアリーグを合わせると3つの大会で厳しい日程を消化していたヨーロッパリーグ優勝チームを、「チェルシー三兎物語」と題してクローズアップしていたこともあり、毎年この時期は、EL組のスケジュールをついつい気にしてしまいます。

さて、今季はどこでしょう。国内カップで既に敗退し、プレミアリーグも12位と来季の欧州への道がほぼ閉ざされたエヴァートンにとっては、ヨーロッパリーグはウェルカム。ロベルト・マルティネス監督は、欧州最優先と考えている可能性すらあります。泣き笑いなのは、トッテナムとリヴァプール。前者はキャピタルワンカップで決勝進出しており、後者はFAカップでファイナルを窺う勢いです。まずは、両者の厳しいスケジュールを見てみましょう。どうぞ!

■トッテナム 2/19~3/21
2/19 VS フィオレンティーナ(ヨーロッパリーグ/H)
2/22 VS ウェストハム(プレミアリーグ/H)
2/26 VS フィオレンティーナ(ヨーロッパリーグ/A)
3/1  VS チェルシー(キャピタルワンカップ決勝/N)
3/4  VS スウォンジー(プレミアリーグ/H)
3/7  VS QPR(プレミアリーグ/A)
3/12 VS ヨーロッパリーグ・ラウンド16
3/15 VS マンチェスター・ユナイテッド(プレミアリーグ/A)
3/19 VS ヨーロッパリーグ・ラウンド16
3/21 VS レスター(プレミアリーグ/H)

■リヴァプール 2/19~3/22
2/19 VS ベシクタシュ(ヨーロッパリーグ/H)
2/22 VS サウサンプトン(プレミアリーグ/A)
2/26 VS ベシクタシュ(ヨーロッパリーグ/A)

3/1  VS マンチェスター・シティ(プレミアリーグ/H)
3/4  VS バーンリー(プレミアリーグ/H)
3/8  VS ブラックバーン(FAカップ準々決勝/H)
3/12 VS ヨーロッパリーグ・ラウンド16
3/16 VS スウォンジー(プレミアリーグ/A)
3/19 VS ヨーロッパリーグ・ラウンド16
3/22 VS マンチェスター・ユナイテッド(プレミアリーグ/H)

どうでしょう。中2日、中3日の連続です。トッテナムは、来週からの「中2日3連発」がヘビー。リヴァプールがヨーロッパリーグを勝ち進めば、FAカップとヨーロッパリーグが丸かぶりする3月中旬、4月中旬が厳しそうです。ちなみに、現在プレミアリーグ4位と健闘しているサウサンプトンの3月は、たったの3試合。倍以上の試合数を抱えるリヴァプールとトッテナムからすれば、「ジェイ・ロドリゲスは焦らず、じっくりコンディションを整えて戻ってくればよい」などと語るクーマン監督がうらめしくなる瞬間もあるでしょう。

とはいえ、2年前のチェルシーと比べると、今季のトッテナムとリヴァプールは頭数が揃っており、これまでもうまくローテーションしながら戦ってきたチーム。今季こそタイトルがほしいロジャース監督はもちろん、ヨーロッパリーグのグループステージでは「GK以外全員入れ替え」という大胆な采配まで披露していたポチェッティーノ監督にとっても、望むところでしょう。

「明日の試合は、この7ヵ月で42試合めとなる。試合後に選手を分析し、うまくチームを管理していくことは重要だ。それぞれの試合で、ベストなプレイヤーを選んでいきたい。すべての大会で戦えるのは、いいサインだと思う。3日おきに試合があるのはうれしいこと。われわれは、ヨーロッパリーグ、プレミアリーグ、そしてキャピタルワンカップ決勝でチェルシーと戦える強いチームだ」(マウリシオ・ポチェッティーノ監督)

頼もしい!本日これから、いよいよヨーロッパリーグが再開します。リヴァプール、エヴァートン、トッテナムの3チームには、それぞれ「らしい」試合を見せていただければと思います。私が活躍を期待しているのは、今季ここまで真価を発揮していない選手たちです。ロス・バークリー、エリック・ラメラ、そしてマリオ・バロテッリ。

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“EL&国内カップ勝ち組はこうなる!リヴァプール&トッテナムの殺人的スケジュール” への2件のフィードバック

  1. 00 より:

    リバプールの日程間違ってますよ。
    2月22日アウェイセインツ戦です。
    リバプールはELもFAもリーグもベストメンバーでいってるので疲労がとても心配です。

  2. makoto より:

    00さん>
    ご指摘ありがとうございます!訂正させていただきました。最近、ジョーダン・アイブがいいので、後はデヤン・ロブレンとバロテッリが目覚めてくれると選択肢が広がりますね。

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