【Liverpool×Burnley】圧巻、ヘンダーソン!強烈なミドルと正確なクロスでレッズ快勝!
立ち上がりから、レッズ快勝の予感。バーンリーGKヒートンは、今日は相当忙しくなると覚悟を決めたでしょう。開始わずか40秒、右サイドでスターリングとパス交換して中に入ったスタリッジは、中央のララナときれいなワンツーを交わすと右隅にシュート。ヒートン、この試合最初の横っ飛びです。プレミアリーグの上位クラブのなかで、中央を崩すシーンがいちばん多いのはリヴァプールではないでしょうか。サイドに張りがちなアルベルト・モレノやマルコヴィッチと比べるとララナはポジションチェンジがうまく、彼がバイタルエリアに入り込むとレッズ攻撃陣の選択肢が広がります。とりわけスタリッジとの関係がいいララナは、エースストライカーが引いてもらいにいったり左サイドに寄ったりすると、すかさず中に入り、2トップのような関係を築いています。
23分、リヴァプールは楔に入ったスタリッジから右のスターリングに展開。スターリングは上体を左右に振っただけで見事にDFをかわし、後ろから走り込んできたヘンダーソンに落とすと、ヘンダーソンは右隅を狙ってインサイドのコントロールショット。これもまたヒートンが弾いて、バーンリーは何とか0-0をキープしますが、いつもにもまして積極的に前線に絡んでくるゲームキャプテンが素晴らしいゴールを決めたのは、この6分後のことでした。
29分、起点はコウチーニョ。中にいたララナとのパス交換で縦に走ったコウチーニョは、得意の左45度。最近はカーブをかけたシュートが多かった背番号10は、中に持って思い切りよく右足を振り抜きますが、これはDFがブロックします。こぼれ球に走り込んできたのはヘンダーソン。この一撃は凄かった。アウトにかけて放った中央からの強烈なミドルはシュート回転がかかり、完璧な弾道で右のサイドネットの奥に突き刺さります。まさにスティーブン・ジェラードの後継者。アンフィールドのサポーターは、大歓声を挙げた後も、しばらくどよめきが収まりません。
42分のチャンスも、ヘンダーソンとララナでした。奪われたボールを2人で執拗に追いかけ、囲んで取り返したララナがコウチーニョにパス。スタリッジをGKと1対1にしたコウチーニョのスルーパスは見事でした。シュートはヒートンに当ててしまい、追加点はならなかったものの、1-0とリードで後半ならまずまず。早めに2点めを奪えば、攻撃に迫力を欠いたバーンリーに追いつかれることはないでしょう。
後半が始まって間もない51分、勝負を決めるゴールがあっけなく決まりました。中盤でボールをもらったヘンダーソンと最前線やや左にいたスタリッジの呼吸はぴったり。エースの走り出しに完璧に合わせたクロスが頭を捉え、ゴール左に飛び込むシュートにヒートンは触れません。今日の2-0はセーフティでしょう。危ないシーンはなかったとはいえませんが、同じクリーンシートでも、サコに再三危険なシュートを喰らっていたチェルシーや、マフレズにポスト直撃のシュートを打たれて追いつかれそうだったマンチェスター・シティよりも安心して観ていられました。レッズはこれで、プレミアリーグ12試合連続で負けなし。4位マンチェスター・ユナイテッドとの勝ち点2差は変わりません。
「ヘンダーソンのゲーム」と呼ぶにふさわしい試合でしたが、最近のリヴァプールを観てて思うのは、センターフォワードに球が集まるようになったな、ということ。ランバートやバロテッリは全くシュートが打てなかったのに、スタリッジは決定機だけ数えても確実に2~3本は揃えてきます。ボールを持っていないときの動きの質がいいことに加え、彼のアクションからどこで欲しいのかがチームメイトに伝わっているのでしょう。ワールドクラスのストライカーに、サッカーはコミュニケーションのゲームだとあらためて教えてもらったような感覚が残った一戦でした。
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