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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

2014-15シーズン現地観戦記~(2) ビューティフル・エミレーツスタジアム

今回の「偏愛的プレミアリーグ見聞録」は、本ブログ特派員による現地観戦レポートの第2弾。3月1日に行われたプレミアリーグ27節、アーセナルVSエヴァートンのエミレーツスタジアムLIVEをお届けします。プレミアリーグのスタジアムを制覇する勢いで1ヵ月にわたってイギリスに滞在するバリバリのグーナーが、ウェストハムの本拠地アップトンパークに続いて訪れたのは、大本命のエミレーツ。入団以来のロシツキファンである彼女にとっては、最高のゲームだったのではないでしょうか。では、どうぞ!

現地観戦シリーズ2試合めは、筆者にとっては本命のアーセナル対エヴァトンです。アーセナルの本拠地であるエミレーツスタジアムは、地下鉄Piccadilly lineのHolloway Road駅とArsenal駅の中間くらい。実はヒースロー空港からも地下鉄1本で行くことができ(ただし各停、かつロンドンの反対側なので1時間以上かかる)、ユーロスターが発着するSt. Pancras駅からも、隣接のKing’s Cross駅経由で5分10分という好立地です。

個人的には、Holloway Road駅からスタジアムを目指したほうが、スタジアムを正面に望む形になり、テンションは上がるかと思います(写真はHolloway Road駅方面からのエミレーツスタジアム)。ただし!このHolloway Road駅、マッチデーのキックオフ1時間前くらいになると電車が止まらなくなる(!?)ので要注意。何でも、出口が一つしかない上に出てすぐ道路に面していて、人が殺到するとあっという間に詰まってしまい、危険極まりないからだそうです。

まあHolloway Road駅の方が市内中心部寄りなので、最悪、市内中心部からスタジアムを目指した場合は、Holloway Road駅通過をものともせず、次のArsenal駅で降りればよいだけの話。逆向きだとちょっと焦るかもしれませんけどね。ちなみにArsenal駅には出口までの長い長い上り勾配の通路があり、どっと降りてきた客を貯めておきつつさらにゆっくり歩かせることができるため、試合直前でも支障なく機能するんだとか。何というかローテクだけど奥深いイギリス人の知恵に感心します。

この日はロンドンに珍しいくらいの晴天で、こういう日のエミレーツスタジアムは本当に美しいです。正面1階の大砲の前やら、2階外周のレジェンドの銅像前やら、撮影スポットはたくさんあるので、ぜひハシャいで記念撮影していただきたいところ。現地サポっぽい人も結構喜んで撮影しています。ちなみに銅像の類はここ2年ほどで急激に増え、アンリやベルカンプなど比較的新しいレジェンドの銅像も。ファンの間では「銅像商法」などと若干揶揄されてはいますが、まあ嬉しいことには変わりはありません。
試合1時間前くらいに見たところ、スタジアム併設のオフィシャルショップ“The Armoury”もそんなに混んでいません(関係ないけどオールドトラッフォードのショップとか試合前はメチャクチャ込んでるけどアレ何なんだろ?商売上手?)。

代わりに(かどうかはともかく)混んでいるのが、スタジアム正面口から北に3分ほど行ったところにある、アーセナルサポ御用達のパブ“Tollington”。店の外まで写真のような有様で大変な騒ぎなんであります。ちなみに筆者は以前、試合前のこの店にコート姿で入ろうとして、入口のお兄さんに止められた経験が。「アーセナルサポ」であることがマッチデーの入店条件のようで、そのときも、コートの襟もとを開けて中のシャツを見せたことで無事入場許可が下りました。これに限らず、イングランドのスタジアム周辺のパブは、「No away fans」などと表示されているのがデフォルト。アウェイサポとしてスタジアムを訪れる場合は、周辺でも基本身分を隠したほうが無難です。

ぎゅうぎゅう詰めのTollingtonで友人とおしゃべりなどしているうちに試合時間も近づいて、いよいよスタジアム内へ。エミレーツスタジアムでは、入口のTurnstile前に係の人が立っていて、バッグを持っていると中身を点検されます。何を持っていると止められるのかはよく分からないですが、筆者のミラーレス一眼カメラ(交換レンズ付き)やペットボトルの水などはとくにおとがめなしでした。

内部コンコースを歩いていて今回気づいたのが、“Multi-faith Prayer Room”なるスペースが用意されていること。これは、さまざまな信仰を持つ人がお祈りや瞑想をして過ごせる静かなスペースで、病院や空港、大学などの騒がしい公共の場に用意されている(Wikipedia先生談)そうですが、スタジアムで目にしたのはたぶん初めて。さまざまな文化の人が共存するロンドンのクラブであること(イギリスでは地方にも移民は多いけど、ロンドンと比べるとやっぱり多少モノカルチャーっぽい)、2006年開業のモダンなスタジアムであることなど条件が整っているせいもあるんでしょうけども、当たり前のようにこういう設備を持っているところもまた、エミレーツスタジアムの素敵なところなんではないでしょうか。“Victoria Concordia Crescit”、英語で“Victory Through Harmony”。“勝利は調和から”という意味の大好きなアーセナルの標語を、今回もまたちょっとした感動とともにかみしめる筆者なのでした。
さて、ここからはいよいよプレミアリーグそのもののお話。アーセナルVSエヴァートンのLIVE観戦記です。既にみなさんはご存じかと思いますが、この試合はアーセナルの完勝といっていいでしょう。前半の何となく攻めあぐね感のあったムードから、決めるべき人(要するにジルー)が決め、後半には交代で入ったロシツキが決め、終わってみれば2-0と危なげない勝利でした。
と、クールに語ってみたものの、入団以来ロシツキ愛を貫いてきた筆者にとってはそれはそれは感動的な展開でございましてですね……34歳になり、(それが原因かどうかはわからないにしても)出場機会も減り気味なロシツキですが、この日のスタジアムでは、サブメンバー発表時のコールでも最も大きな拍手を集め、試合中にアップを始めればまた拍手と本当に本当に愛されています。年明けに行われたFAカップ4回戦の試合後、ベンゲル監督が“If you love football, you love Rosicky.”という感動的なコメントを残しましたが、あれこそ全サポーターの思いを代表する言葉であったと改めて実感。やっぱアンタ天才だよ!!! うわーん!(感涙)
ちなみにサポーターから愛されているといえば、スタメン発表時に一段と大きな拍手を浴びていたのは、ローンから呼び戻されて以来その急成長ぶりでファンを喜ばせているコクラン、そして、いつ何時も全力で走りまわるアレクシス・サンチェス。ハートがあってハードワーカーなこの2人が愛されるのは、ファンとしてとてもよく理解できます。そういえばロシツキだって、洗練されたプレーのイメージが強いけど、結構一生懸命な男です。
あとこの試合でとてもよく頑張っていたと思うのは、案の定とっても怖かったルカクを必死でケアしていたプレミアリーグ初先発のガブリエル・パウリスタ。そして、果敢な飛び出しやタックルで再三危機を救った守護神オスピナ。エリア外への飛び出しでボールを蹴り出したシーンでは、筆者の隣のおじさん(試合中ずっとなんやかんや評論してた・笑)が、「今のスチェスニーだったら偉いことだった!」とのたもうておりましたが、これまたエミレーツ6万の観衆が全員思ったことだったんではないでしょうか。いえ、個人的には山師スチェスニーは大好きだし頑張ってほしいんだけど、「安心感」を感じられるキーパーってやっぱりいいよね。(あれ?)
また、キャラクターの魅力という意味ではやっぱりジルーも最高。彼がイケメンなのにお笑い路線という稀有なキャラクターの持ち主であることは周知の事実かと思いますが、試合終盤、大した接触でもない(ように見えた)のに大げさに顔を押さえて倒れ、スタジアムからは失笑、チームメイトからはガン無視されて、「えーっと……」という感じで身を起こす瞬間を激写しましたのでご笑覧くださいませ。
相手方の話題も一つ。この日、1月にエヴァトンに加入したアーロン・レノンが途中出場しましたが、案の定、彼がピッチに入るとき、そしてボールを持つたびに客席からは強烈なブーイングが。元スパーズ(アーセナルのお隣さんにして最大のライバル、トッテナム)の選手であれば移籍しようが何だろうが絶対に見逃さないこの感じも、プレミアリーグ観戦の何とも微笑ましいところです。
試合後、スタジアムの外周をArsenal駅方面に向かっていると、アーセナルファンがアーセナルファンのために運営する動画配信チャンネル“ArsenalFanTV”のインタビューシーンに出くわしました。これもまた、エミレーツのアフターマッチの日常。ここで語っているサポーター、びっくりするほど鋭いコメントを述べていたりして面白いので、英語ではありますがよかったら覗いてみてください。

あ!肝心のチケットの話がなかった!この話題については次回、3月14日のウエストハム戦レポでご紹介するということでご容赦を!

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“2014-15シーズン現地観戦記~(2) ビューティフル・エミレーツスタジアム” への4件のフィードバック

  1. makoto より:

    更新お疲れ様です。
    エミレーツスタジアムの充実っぷりは有名ですが、色々と工夫されているのですね。
    ハイバリーの時と比べて情熱が薄れたなんて言う人が時々いますが、やっぱりエミレーツスタジアムの美しさはプレミア一だと思ってます。

    —–
    あああさん>
    ハイバリーから近いので、いらしているみなさんの多くはそんなに抵抗感はないのではないでしょうか。ハイバリーは見にくかったですからね…。

  2. とくはいん(本人) より:

    エミレーツスタジアムは構造的に音が吸いこまれるような感じになりやすいんだそうで、せっかくサポが声を出しても響かないというのが大弱点なのだ…ときいたことがあります(やたらわんわん響くと噂のお隣とは正反対)。それでも席にいればちゃんと熱いし、オトナな雰囲気は個人的に本当に大好きです。

    移転といっても「ハイバリーの隣の敷地」くらいの感覚だし、そのハイバリーも、今も形が分かる状態で残っていて、こういう移転は本当にハッピーだと思います。

    ところで記事中、ガブリエルの話題のところにコクランの写真が入っちゃってるのが若干気になったのですが…みなさん分かりますよね??

  3. makoto より:

    とくはいんさん>
    寄稿ありがとうございます。写真の件は、決して1対1対応させたわけでなく、文章と写真のボリュームバランスでこうなりましたが、ファンの方は大丈夫でしょう。

  4. 実はグーナー より:

    いいなぁ
    自分がグーナーになったのはイギリス留学してた時で2005年2月のヴィラパークのアウェイ戦でプレミアに興味持ちその後に行ったハイバリーで完全にグーナーに
    ハイバリーは生き物だった
    エミレーツも確かに圧巻だけど「お客さん」って感じがする
    それでも最高だけど
    とにかくまた行きたいな

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