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【Tottenham×MAN.CITY】隙なしジョー・ハート。マン・シティ、来季につながる貴重な勝ち点3!

ライバルのマンチェスター・ユナイテッドが崩れたため、チャンピオンズリーグ本大会にストレートインとなるプレミアリーグ3位以内に近づいているマンチェスター・シティ。お得意様トッテナムに対しては直近のプレミアリーグ3試合で15ゴールを挙げているとはいえ、コンパニとヤヤ・トゥレを欠くアウェイ戦を勝ち切ることができるでしょうか。本拠地ホワイト・ハート・レーンに難敵を迎えるトッテナムは、ハリー・ケインのワイントップにラメラ、シャドリ、エリクセン、ベンタレブ、ライアン・メイソンというベストの布陣。ハリー・ケインとアグエロのプレミアリーグ得点王争いも直接対決となるこのゲームは、両者とも守備に不安があり、スコアレスドローで終わることは考えられません。

試合開始早々のCKでフェルナンジーニョのマークを外したエリック・ダイアーが右ポスト際に惜しいヘッドを叩きつけると、ハリー・ケインが単独で持ち込み右足で鋭いシュート。序盤からゴールの匂いがするのはトッテナムです。11分、コラロフの左からのクロスをドンピシャで捉えたアグエロの強いボレーはわずかに枠を外れ、直後にサバレタの縦パスに右サイドを抜け出したミルナーのクロスは、ランパードより先にGKロリスが触って事なきをえます。14分、ハリー・ケインがこの日2本めのミドル。ゲームは期待通りのエキサイティングな打ち合いです。

中盤で短いパスをつなぎながら、前線で空いたスペースにアタッカーを入れようとするトッテナムに対して、直線的な速攻を狙うマン・シティ。21分、サバレタの縦1本に飛び出したロリスがスリップしてゴールが無人となりますが、ファシオと並走していたアグエロもスリップしてしまい、トッテナムは命拾いします。27分、直前に素晴らしいミドルを放ったダニー・ローズのクロスをファーにいたエリック・ダイアーがボレー。CKを奪って怒涛の攻撃を仕掛けていたトッテナムは、右サイドからのカウンターで崩されます。28分、ダヴィド・シルヴァの縦パスをもらって最終ラインの裏を取ったのはエースのアグエロ。ニアの右上を狙った強いシュートにロリスは触れず、プレミアリーグ得点王が22点めをゲットします。40分にスローインをそのまま持ち込んだハリー・ケインのボレーはGKジョー・ハート正面。ゲームも得点王争いも、マン・シティがリードです。

41分、エリクセンのパスミスをインターセプトしたマン・シティは、ドリブルで突進したアグエロから左のダヴィド・シルヴァ、最後は中央から上がってきたランパードがシュートを放つ見事なカウンター。42分、ハリー・ケインの右からのクロスにDFラインと入れ替わったライアン・メイソンがフリーとなると、1対1となったジョー・ハートがシュートを足でブロックします。前半はトッテナムが1点ビハインドではあるものの、両者ともDFのミスが目立つこのゲームが1ゴールだけで終わるとは思えません。

後半に入ると、マンチェスター・シティがボールを支配するようになります。中盤のせめぎ合いを制し、サバレタとコラロフから厳しいクロスを繰り出してくるアウェイチームに対して、トッテナムの中盤はうまくパスをつなげなくなり、攻撃の形が創れません。それでも60分、エリック・ダイヤ―の縦パスからデミチェリスを抜き去ったハリー・ケインがジョー・ハートと向き合ってシュート。これがブロックされた直後に逆襲に出たマン・シティは、右からのボールを受けたフェルナンジーニョがおしゃれな浮き球をアグエロに通すと、エースはロリスをワンタッチでかわすもシュートはポストの左。次のゴールを決めるのは、どちらか。ポチェッティーノ監督のソルダード投入は実を結ぶのか。意図的な崩しではマン・シティに軍配が上がりますが、トッテナムには一発があります。

70分、コラロフの意表を突いたロングシュートはロリスがセーブ。ライアン・メイソンが下がってパウリーニョがピッチに入ったトッテナムは、中盤での曖昧なパスを狙われるシーンが多く、精度の低い縦パスしか前線に配球する手立てがありません。75分、3分前に入ったばかりのナスリが足を痛め、負傷明けのボニーに代わるアクシデント。攻め合いながら0-1のまま、ゲームは残り10分となりました。82分のラメラのFKは、惜しいヘディングを放ったパウリーニョがオフサイド。83分に中央にできたスペースを突いたソルダードが、パウリーニョにラストパスを通すもシュートはジョー・ハートがセーブします。トッテナム3人めの交代は、シャドリに代えてアデバヨールです。3人のストライカーを並べたスパースに対して、ペジェグリーニ監督はボヤタ投入の3CBで対抗。93分のラメラのボレーをジョー・ハートがセーブすると、トッテナムにはこれ以上の攻略の方法論はありませんでした。0-1というスコアは予想外でしたが、マン・シティ勝利という結果は妥当です。

シュートシーンが多く、エキサイティングなゲームだったにも関わらずスコアが最少得点となったのは、両チームのGKのクオリティゆえでしょう。とりわけ素晴らしかったのは、ジョー・ハート。ハリー・ケイン、ライアン・メイソン、パウリーニョ、ラメラのきわどいシュートに対して、冷静なイングランド代表GKはノーミスで対応しました。シャドリとラメラが脅威にならず、サイドからの攻撃をエリック・ダイヤ―のアーリークロスとダニー・ローズのドリブルに委ねなければならなかったのも、トッテナムがノーゴールに終わった理由のひとつだと思います。このところ、エリクセンに元気がないのも気になります。

マンチェスター・シティは、ゴール欠乏症に陥ったマンチェスター・ユナイテッドに5勝ち点差をつけて3位以上の座を確たるものにしました。本日夜、ハル・シティと戦うアーセナルが勝てば、いよいよマッチレースモードに突入します。

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“【Tottenham×MAN.CITY】隙なしジョー・ハート。マン・シティ、来季につながる貴重な勝ち点3!” への3件のフィードバック

  1. スパーズファン より:

    更新ありがとうございます
    個人的に試合結果は残念でした。
    毎節、プレミアに関する様々な情報を詳しく書いているので、お気に入りに登録して記事をいつも楽しみにしています。これからも頑張って下さい。

  2. スパーズ推し より:

    大量失点が定着し始めたこのカードで
    最小失点ならよくがんばったんじゃないかな、という思いと
    ここまでザル守備のスパーズ相手に、シティはトゥーレ無しだと一点しか取れないのか、とも思いました

    エリクセン自身のコンディションも下がってはいますが
    それ以上に回りのもらう動きが少ないと感じました
    ケインはともかく、ラメラは足元に貰いたがるばかり
    右サイドにはエリクセンのために運動量を提供し、シンプルにプレーしてくれる選手が必要かと

    あと個人的には、ファシオ外してダイアーをCBにおき、イェドリンを試してほしいなーと…

  3. makoto より:

    スパーズファンさん>
    ありがとうございます。チャンスはあったので、残念でしたね。若手選手を抜かれず、守備のテコ入れが進めば、来季のトッテナムは期待できそうです。

    スパーズ推しさん>
    ラメラがあの出来なら、レノンに残ってもらったほうがよかったですね。イェドリン、私も観たいです。

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