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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Stoke×Leicester】またも2点差を追いついたレスター。岡崎慎司にラストパスは出ず…!

ストークのスタメンにはボージャン・クルキッチとシャキリ、アルナウトヴィッチ、ファン・ヒンケル、ウォルターズが揃い、レスターの攻撃陣には岡崎慎司、ジェイミー・ヴァーディ、マフレズ、カンテ、インレルがいます。プレミアリーグ第6節、ストークVSレスターは攻め合いが期待できそうです。5分、プレミアリーグ得点王争いでトップを走るレスターのマフレズが左足で狙うと、ストークはすかさずサイドから反撃。13分、SBデラートをちぎったアルナウトヴィッチが、ボージャン・クルキッチに絶妙なスルーパス。シュマイケルの目前でダイレクトのシュートを軽く流したボージャンに、ストークのサポーターが狂喜します。「クリーンシートを達成したら、選手にピザをおごる」と語っていたレスター指揮官のラニエリさんは、自軍の選手たちがピザには興味を示していないことを15分もしないうちに思い知らされることになりました。

18分、右サイドに出たシャキリのパスを受けたグレン・ジョンソンがミドル。直後に左から突破したレスターSBシュラップのグラウンダーは、ヴァーディより先にバトランドがキャッチします。20分、レスターに痛いミス。ロングボールをGKに返そうとしたCBモーガンが浮き球を蹴りそこない、ウォルターズに奪われた瞬間に頭を抱えます。ゴール正面でどフリーとなった32歳のベテランFWが、半ば諦めたシュマイケルを前に外すわけがありません。あっという間の2-0。ここまでのレスターには、プレミアリーグ2位を走る好調さは感じられません。

28分、シャキリがCKをボージャンに出すと、おしゃれなヒールの折り返しはシャキリに届かず。いやー、楽しいですね、このコンビは。30分過ぎからようやくエンジンがかかってきたレスターは、ドリンクウォーターとカンテが立て続けにミドル。32分に岡崎慎司がバトランドと1対1になったシーンは、オフサイドを取られて潰えます。34分、ボージャン・クルキッチの右からの高速クロスは、中が触れば1点の質の高いボール。フートのクリアで事なきをえますが、ストークにいつ3点めが入ってもおかしくありません。42分、デラートのクロスを叩いた岡崎慎司のヘッドは惜しかった!タイミングはバッチリでしたが、ボールはバーの上。174センチながら屈強なCBに勝てるところに、彼の非凡なセンスを感じます。2点を追うラニエリ監督は、後半どんな手を打ってくるのでしょうか。

ハーフタイムに、インレルに代えてオルブライトン。レスターの指揮官は、中央を薄くするリスクをとって、前とサイドにより重心をかけてきました。49分、アルナウトヴィッチがドリンクウォーターを後ろから倒してしまい、PK。マフレズが冷静にこれを決めて、同時開催のサンダーランド戦で今季プレミアリーグ5点めを先に決めていたボーンマスのカルム・ウィルソンに並びます。ここからレスターが攻勢。右サイドのマフレズにボールを集め、クロスに岡崎やヴァーディが飛び込む狙いを徹底します。60分にボージャン・クルキッチが右からドリブルで仕掛けた直後、ヴァーディが右からペナルティエリアに侵入し、DFを切り返しでかわしてシュート。バトランドのセーブを拾ったヴァーディがドリンクウォーターに落とすも、シュートは枠を外れてしまいます。

64分、岡崎慎司がウジョアとチェンジ。次の1点がどちらにはいるかわからないオープンな展開です。69分にワンチャンスを活かしたのはレスターのほうでした。後方からの縦パスをマフレズが頭でそらすと、中央から抜け出したのはジェイミー・ヴァーディ。ピーテルスのチェックを振り切り左足を振り抜くと、ボールはゴール右隅に転がります。2-2となった75分、アルナウトヴィッチに代わってピーター・クラウチが今季プレミアリーグ初登場。79分のストークのFKは、CBキャメロンがヘディングシュートを狙うものの、ぎりぎりでポストの右を抜けていきます。81分、シャキリが左足でコースを狙った直接FKは、シュマイケルがセーブ。残り時間が5分を切ってもスコアはイーブン。期待通りの攻め合いは決着するのかと、固唾をのんで画面にのめりこんでいたのですが、両者あと1本は出ず、レスターの2試合連続大逆転もストークの今季プレミアリーグ初勝利も実現しませんでした。

「前半、あれだけ圧倒していたストークの試合運びがまずかった」と結果から逆引きしていうのは簡単ですが、インレルを諦めてカンテを中にスイッチしたラニエリ監督の用兵と、それに応えたカンテの疲れしらずのパスワークをリスペクトしたいと思います。岡崎慎司は、惜しいヘディングシュートがあり、前節よりはよかったものの、ゴール前に入ったときにボールが出てこないのは相変わらず。自分で持ち込めるジェイミー・ヴァーディとマフレズに、一瞬空いたところを見つけてもらわないことにはゴールは決められないでしょう。それにしても、ラニエリ監督のチームは粘ります。「レスター相手に2点リードはセーフティではない」は、定説となりつつあります。2点差といえば、この後のゲームでびっくりする結果が…いや、それはまた、別の稿で。

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“【Stoke×Leicester】またも2点差を追いついたレスター。岡崎慎司にラストパスは出ず…!” への3件のフィードバック

  1. ぐら より:

    いやしかしストークは勝てませんね
    2点取ったところで、今日こそはと思ったのですが
    何が足りないのか…

  2. 実はグーナー より:

    岡崎的にちょっと苦しいですね
    シュートを打てる機会がここ数試合ほぼ無いし仲間からのパスも来ない
    オフサイドになったシーンはらしかったけど良さをわかってもらえてないのが歯痒いなぁ
    マフレズさん、岡崎をもっと使ってよ
    岡崎に当ててワンツー
    そういうの岡崎出来るんだよ

  3. makoto より:

    ぐらさん>
    彼らなりのパスサッカーに新戦力をフィットさせるのに時間がかかっているのと、エンゾンジの穴が埋まっていないこと、ショークロスの不在といったあたりが要因ではないでしょうか。もう少し時間がかかりそうです。

    実はグーナーさん>
    苦しいですね。ヴァーディはまだしも、マフレズからはほとんどボールが出てきません。

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