イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【MAN.CITY×Norwich】GKのファンブル合戦で最後はドタバタ!マン・シティ、危ない勝ち点3

プレミアリーグ11節のなかで、勝負に対する興味を最も持ちにくいのがこのゲームでした。アグエロ、ダヴィド・シルヴァ、サバレタがいないといっても、サニャ、イヘアナチョ、ボニーがいれば、エティハドのマンチェスター・シティがノリッジには負けないでしょう。ベンチにマンガラやスターリングを置いたぜいたくなチームは、予想通り、開始早々からゲームのイニシアティブを握ります。10分にはボニーが左足でシュート。CKからのオタメンディのヘッドもあり、すぐにでもホームサポーターが湧きそうな展開です。ノリッジ最初のチャンスは13分のCK。左からの長いボールに、ファーでフリーになっていたテティが押さえたボレーを放つものの、DFがブロック。こぼれ球からのクロスを狙ったバソングも、ジョー・ハートの勇気ある飛び出しに遮られます。

20分にイヘアナチョのラストパスをフリーで受けたボニーは、シュートを枠におさめなければいけません。26分にも、ヤヤ・トゥレの長い縦パスが最前線にいたデブライネに入り、落としをボニーが狙うシーンがありましたが、これも腰がまわらず右に外してしまいました。直後、右サイドからカウンターを仕掛けたノリッジは、ジェロームの裏から走り込んだマット・ジャーヴィスが強烈なシュート。ジョー・ハートが並みのGKなら、左に弾けず、まさかの先制点を奪われていたであろう決定機でした。33分、ヤヤ・トゥレの直接FKはよくコントロールされたいいシュートでしたが、GKルディが右に飛んでCK。40分、ヘスス・ナバスが戻したボールをヤヤ・トゥレがふわりと浮かすと、ゴール前に飛び出したデブライネが頭でボニーにつなげるも、勢いのないヘディングシュートは決まりません。前半は、プレミアリーグ首位チームがいつでも決められそうな0-0。引いて耐えるしかないノリッジが、最後まで我慢できるとは思えません。

52分、縦パスを受けて狭いスペースをボニーに通したイヘアナチョのパスは絶品。今度こそボニーと思った瞬間、バソングのスライディングがアウェイチームを救います。ペジェグリーニ監督は、52分にイヘアナチョを下げてスターリングを投入。60分、相手CKからのカウンターでスターリングが左サイドを疾走すると、最後は中央のヤヤ・トゥレがコントロールショットで右隅を狙いますが、カーブがかかりきらずにポストの横を抜けていきます。60分を過ぎても0-0は、ノリッジ大健闘です。CKになると、エティハドのファンは胸をすくゴールを催促しています。

声援が実ったのは67分のCK。プレミアリーグでもカップ戦でも毎試合のようにゴールに絡んでいるデブライネのキックの正確さよりも、両足を揃えて飛んでゴールエリアの外からヘディングを決めたオタメンディの身体能力に度肝を抜かれました。マン・シティの勢いは止まらず、サニャのクロスに飛び込んだボニーのヘディングシュートはわずかに右。今日は、彼の日ではないのでしょう。ペジェグリーニ監督は、お役御免でデブライネを代え、フェルナンドという盤石の布陣。79分、左から抜け出したコラロフが後ろに残すと、決められないボニーの右足シュートはDFに当たって追加点はなりません。

勝負あったと思われたゲームは、83分からコメディに変わります。マンチェスター・シティは、思わぬ形でここまで1点しか獲れなかったツケを払わされかけました。右サイドから懸命に突破を図っていたブレイディのクロスは、ジョー・ハートがキャッチして終わるはずでしたが、イングランド代表のエースGKがまさかのファンブル。前にこぼれたボールに、ジェロームは触るだけでOKでした。しかし87分、今度はノリッジのGKがやってしまいます。ヘスス・ナバスのクロスをルディがパンチに失敗、ボニーの強烈なシュートはDFマーティンがビッグセーブでしのぎますが、手でシュートを弾いたフィールドプレイヤーに待っているのはレッドカードです。ヤヤ・トゥレがデミチェリスに代わった後、オルソンのシュートを今度はジョー・ハートがビッグセーブで切り抜けると、最後の最後にスターリングが倒されてPK。コラロフのキックが右に外れた瞬間、タイムアップの笛が鳴り、なかなか見られないドタバタ劇はようやく幕を閉じました。

いやいや、最後は盛り上がってしまいました。ジョー・ハートは、今シーズンは安定していたんですけどね…。マン・シティは「あれだけお膳立てしてもらったんだから、決めろよ、ボニー!」「コラロフ、コラ!」で済ませていいのではないでしょうか。結果的にはセットプレーとPKだけでしたが、チェルシーの厳しい状態を観た後では、プレミアリーグ首位チームが繰り広げる多彩な攻撃には希望しか感じませんでした。デブライネ、スターリング、オタメンディ、イヘアナチョと、若手や新加入選手がフィットしているのがいいですね。この勢い(?)で、チャンピオンズリーグも勝ち点3を積んでいただければと思います。危ない、危ない…。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“【MAN.CITY×Norwich】GKのファンブル合戦で最後はドタバタ!マン・シティ、危ない勝ち点3” への2件のフィードバック

  1. 一平くん より:

    ボニーはパス出した方が良いのになと思うところがいくつかありシティに合うのか疑問ですね
    ハートのミスは残念でしたが今までどれだけ救われたかわかりません
    たまにはこういうこともあるでしょう
    そしてオタメンディーの対人の強さには驚かされます
    何度もボールカットしてましたし更にゴールまで決めて
    今季の補強は素晴らしいの一言です

    —–
    更新感謝です。
    新加入選手がみな結果を残してますね!
    デルフさんのこともお忘れなく…

  2. makoto より:

    シティさぽさん>
    オタメンディがいよいよ調子出てきましたね。トップフォームになったら、誰も抜けないのではないでしょうか。楽しみでもあり、怖くもあります。

    一平くん さん>
    デルフさん、そろそろですよね。フェルナンジーニョがいいので、途中出場が増えそうですが、楽しみにしてます。

コメントを残す