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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Arsenal×MAN.CITY】エジル2アシスト、シルヴァ沈黙。指揮者が前を向けたアーセナルが完勝!

エジル、ウォルコット、ラムジー、フラミニ、ジョエル・キャンベル。アレクシス・サンチェスが間に合わなかったホームのガナーズは、これが現在のベストオーダー。コンパニがいないアウェイチームにはアグエロが復帰しており、デブライネ、ヤヤ・トゥレ、デルフ、ダヴィド・シルヴァ、フェルナンジーニョの中盤なら不満はありません。プレミアリーグ17節のアーセナルVSマンチェスター・シティは、優勝候補同士の大一番。注目すべきポイントは「どちらが中盤を制するのか」「アーセナルはカウンター主体で戦うのか、あるいはいつもどおり攻撃に人数をかけるのか」です。エジルのスルーパスに反応したウォルコットのトラップが流れて先制機を逃すと、ダヴィド・シルヴァとフェルナンジーニョのミドルは抑えが効かずにバーの上。期待通り両者とも攻撃的で、エキサイティングな序盤戦です。

15分を過ぎてから、アーセナルのプレスのスタートラインが自陣に引き始めました。マン・シティが縦に入れるポイントを模索してパスをまわす時間が長くなります。22分、デブライネが左から斬り込んで強烈なシュートを放つと、チェフがセーブ。ガナーズの守備陣は集中力が高く、CKの対応もぬかりがありません。遠めからしか打てないマン・シティと、まったく打てないアーセナル。当たりが激しさを増したゲームに、30分には主審のアンドレ・マリナーさんがダヴィド・シルヴァにイエローカードを示します。

31分、マンチェスター・シティに決定機。アグエロがダイレクトで右サイドのデブライネをフリーにしたカウンターから2対1の態勢になり、デブライネが右足で狙いすましたシュートが左ポストぎりぎりを襲います。先制ゴールはこの直後でした。エジルのパスをペナルティエリア左角で受けたウォルコットが、右足一閃。エジルがかがんだところから突然抜けてきたボールに、ジョー・ハートは反応しにくかったでしょう。コースは完璧、サイドネットに一直線。ウォルコットは今季3点め、プレミアリーグアシスト王のエジルは実に14回めのラストパスです。

1-0で終わるかと思われた前半終了間際、マンガラが自陣で痛恨のミスパス。さらったウォルコットがすかさずエジルにつなぐと、左に流した柔らかいパスに反応してGKの股間を抜いたのはオリヴィエ・ジルー!こちらは今季プレミアリーグで10発め、エジルのアシストは15です。2-0、アーセナルは理想的な展開でハーフタイムを迎えました。デルフに代わったスターリングは、大事なゲームでエミレーツに足跡を残すことができるでしょうか。

2発のゴールシーン以外にシュートがなかったアーセナルが、マンチェスター・シティの猛攻を受ける展開。53分、モンレアルが左から上がった後半最初のチャンスは、グラウンダーをニアで合わせたジョエル・キャンベルのボレーが浮いてしまいます。コラロフのFKを合わせたアグエロのヘッドはチェフの正面。縦パス1本でジョー・ハートと1対1になりかけたジョエル・キャンベルは、後ろからのプレッシャーに弱いシュートしか打てません。

60分、ベジェリンが右サイドでがんばったカウンターは、ジョエル・キャンベル、エジル、再度キャンベル、ラムジーとつながった素晴らしいパスワーク。オリンピアコス戦のジルーを思い出させる決定機に、ラムジーとジョー・ハートの1対1はコースがなく、シュートはGKが体でブロックします。62分、ペジェグリーニ監督は、顔を押さえて倒れたアグエロをボニーにチェンジ。持たされているマン・シティには、精度を欠いたクロス以外に攻撃の糸口がありません。

68分、ヴェンゲル監督は、左サイドにSBのギブスとモンレアルを並べるおなじみの「二段重ね弁当」。ペナルティエリア付近で前を向かせてもらえないまま72分を過ごしたダヴィド・シルヴァは、ヘスス・ナバスに反撃を託します。76分、疲れが見えるエジルが下がり、代わったチェンバレンは下がり目で中央のスペースをケア。78分にヘスス・ナバスが最終ラインの裏に出たシーンは、チェフを前にしてシュートを打たずに中に入れてしまい、クリアのリバウンドはコシールニーが処理します。83分、打つ手なしだったマン・シティには、怖ろしい飛び道具が残っていました。サニャの右からの折り返しを左足のインサイドで軽く叩いたヤヤ・トゥレのミドルは、チェフを諦めさせた左のサイドネット!アーセナルがうまく進めていたゲームは、これでわからなくなりました。

87分、デブライネとのワンツーで左から抜け出したヤヤ・トゥレのシュートは、わずかに外。チャンバースを投入したアーセナルは、最後はうまく時間を使いました。後半の再三の決定機を活かせていれば、ホームチームがもっと早く勝負を決められたゲームではあったものの、今日の2-1はガナーズの完勝といっていいでしょう。両者の差は、決定的な仕事ができるトップ下が、前を向けたかどうかです。つなぐだけで終わったダヴィド・シルヴァに対して、エジルは2回しかなかった前半のチャンスを完璧なパスで確実にものにしました。

エジルやウォルコットが素晴らしかったのに加えて、ジルーの前線からのチェイシングとフラミニのスペースを消す守りもリスペクトしたいと思います。背番号12は、いちばん前で何回ボールを奪ったことか。ベースとなるスタイルがチームに浸透しているため、カソルラ、コクラン、アレクシス・サンチェスといった主力を欠いても、これだけのサッカーができるのがヴェンゲル監督の強さです。クリスマスのプレミアリーグは、レスター首位、2位にアーセナル、3位がマンチェスター・シティ。開幕時はまったく想像できなかった並びです。すべてクリーンシートの5連勝という最高のスタートを切ったマンチェスター・シティは、そこに必ずいたコンパニの復帰が待たれます。

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“【Arsenal×MAN.CITY】エジル2アシスト、シルヴァ沈黙。指揮者が前を向けたアーセナルが完勝!” への14件のフィードバック

  1. 大砂嵐ファン より:

    ヤヤのゴールは時が止まりましたね
    魔法が掛かったかのような軌道でした

  2. エジル大好き より:

    更新お疲れ様です。このシックスポインターを制したのはでかいですね!今季優勝出来ないと、来年からはさらにきつそうなので、期待が膨らみます!エジルのアシスト記録もどこまでいくのやら…。

  3. 駆け出しグーナー より:

    公平的なこのブログでマナー違反かもしれませんが

    やったぜえええええええええええええええええええええ!!!!!!

  4. ヤンガナ大好き より:

    僅かなチャンスをエジルの切れ切れアシストで活かしたガナーズ、怪我人がいるなかでベストパフォーマンスだったと思います。シルバと復帰直後でややパフォーマンスが何時もの調子がなかったのも幸いでした。但し、ヤヤトゥレはやはり怪物ですね!さしものチェフが何もできませんでした。

    勝ってもやはりシティ強しの印象です。シーズン最後のエティハドでの対決はコンパニ、コクラン含め両者ベストメンバーでの決戦を期待します。

    それにしてもジルー、泥臭く頑張ってました!

  5. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    ガナーズやりましたね。ヤヤのゴール時には、これはわからなくなると思いましたが、チームで守りきりましたね。ジルー泥臭いけど良かった!
    クリスマス前の順位まさかの状態ですね。。。。
    こに予想はなかったです、、、

  6. 新参 より:

    アーセナルは今年優勝を狙うチャンスだと本当に思います、開幕前でなく年末にそう思えるのだから尚更です。
    恐らく冬の補強は無いと思うのでケガなく確実に勝ちを重ねて欲しいところです。

    —–
    ウォルコットは大一番に強い印象が強いですね。まだ3ゴールということに驚きを隠せないぐらいの存在感を感じます。

    あと、采配も良かったですね。前半、デ・ブライネに圧倒されていた左サイドをギブス投入で沈静化。エジルを下げることで守りにシフトすることを伝えることができたと思います。ヤヤのひと暴れで慌てましたが、チェンバースにマンマークでつかせ、デ・ブライネしかパスの出し手がいない状況にしたのはさながら詰め将棋のように試合を終わらせることができたと思います。

    ヴェンゲル監督のことですから、たまたまという可能性が多分にありますが、結果オーライ、素晴らしかったです。

  7. シティズン より:

    コンパニがいないと安定しない守備
    個人任せの攻撃
    全く改善しそうにないですね
    ペジェの限界なんでしょうか
    ヤヤはボランチの仕事してくれ
    対上位対決ことごとく負けてるので今季はリーグタイトル無理そうです
    ペジェの最後のシーズンになるかもしれないのでタイトル欲しいんですけどね

  8. プレミアリーグ大好き! より:

    点を取られてからギア上げるのはどうにかならないですかね
    最後まで諦めないのは良いですがいつもそうです
    下から来るチームが怖くなってきました

  9. ぐん より:

    理想的な点の重ね方でしたが、キープして時間を作れるエジルを下げてからはジリ貧でしたね。
    でもそうやって90分ハラハラさせてくれるのもアーセナルだと思います(笑)
    シティはCBのバランスが良くなかったですね。
    オタメンディはムスタフィのようにリードしてくれる相棒がいないと。
    それがコンパニなんでしょうね。

  10. queen より:

    選手層や単純な個人技術の足し算ではおそらく負けているけど、したたかに勝つというのがレスターと被るような気がします。今季はそういうチームが強いのでしょうか。
    ベンゲルのすごさは選手に信頼を与えることですかね。ウォルコットもフラミニもジルーやメルテザッカーも限界説が出ても辛抱強く使い続けて結果を出させる。選手層の薄いところはやはり補強した方が良い、という考えは変わっていませんが、そのような素人の浅はかな考えを超越したパワーを垣間見た気がします。

  11. にわかスパーズファン より:

    更新お疲れ様です。
    コクランが怪我をした時にフラミニではダメだろうと予想していましたが、大活躍ですね。恐れ入りました。

    テリーがチェフについて12ポイントから15ポイント取れる発言してましたが、シティに関して言えばそれがシルバやアグエロでなくてコンパニなんでしょうね。

  12. ぐーなー より:

    更新お疲れ様です。

    改めてヴェンゲルアーセナルの一番の武器は切れ味鋭いカウンターだと思っています。

    モナコ戦のように前がかりになってラインを高くした時より、今回や前回のエディハド・バイエルンとのファーストレグのように最終ラインをかっちり固めて虎視眈々とカウンター狙う方が結果も伴っているような気がします。

    このようなサッカーができればバルサ戦もノーチャンスではないと思います、期待しています。

  13. FDN より:

    今朝の勝利でフラミニのエミレーツ無敗記録も更新だそうで、、、ガナーズではコクラン不在の穴をきっちり埋め、自らも実業家として名を馳せる彼こそ影のMVPと言っても過言では無いかもしれません…

    ま、そのおかげで冬の補強への期待は胸にひっそりとしまう事になりそうですがw

  14. セオ より:

    ウォルコットのゴールはホントにグレイトでした。あの位置からあのコースのゴールが決められると、相手にとってはかなりやっかいな存在になりそうです。今シーズンは彼の完全なブレイクが鍵だと思ってるので、継続してほしいし、最後まで応援したいと思います‼
    ボスも今のチームでうまく年を越せると見越してサンチェスの復帰を来年に持ち越す決断をしました。こうゆう采配も来るべき栄光のためだと思うと、シーズン半ばだとゆうのに期待感を隠せないです。

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