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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Tottenham×Watford】出た、デル・アリ、スーパーアシスト!隙なしのトッテナムは怒涛の6連勝!

このところのプレミアリーグとFAカップで、アウェイ4連勝中。ホワイト・ハート・レーンで4-1と圧勝したプレミアリーグ22節のサンダーランド戦を入れると5連勝のトッテナムは、この間16ゴールと攻撃陣が絶好調です。今日のスタメンは、トップにハリー・ケイン、中盤にはエリクセン、シャドリ、エリック・ダイアー、ラメラ、デンベレ。絶好調のデル・アリはベンチです。フェルトンゲンのリタイアは気がかりですが、ヴィマーが穴を埋めてくれるでしょう。対するワトフォードは、今季プレミアリーグでフル出場だった主将ディーニーがベンチスタート。イガロとのコンビプレーを温存したチームは、カプェの配球と中盤を仕切る新加入のマリオ・スアレスに注目です。静かに立ち上がったゲームは、5分を過ぎるとトッテナムペース。7分のエリクセンの直接FKは壁に当たり、1分後にはアルデルヴァイレルトのフィードをハリー・ケインが狙うなど、アウェイチームにピンチが続きます。

トリッピアーとベン・デイヴィスという「ヨーロッパリーグのSBコンビ」が上げるクロスは、カイル・ウォーカーやダニー・ローズに負けず劣らず危険です。25分、エリクセンからパスを受けたトリッピアーのアーリークロスは、シャドリに合うもヘディングシュートをニョムがブロック。直後のCKから、デンベレが積極的に放ったシュートはイガロにコースを切られて枠に飛びません。30分には、ハリー・ケインに当てたボールをエリクセンが左に展開し、ベン・デイヴィスがダイレクトで強烈なシュートを放ちますが、これもニョムにぶつけて決まらず。2分後、シャドリとのワンツーで左から抜けたベン・デイヴィスが直接狙うと、GKゴメスが左手を伸ばして弾きます。

36分のラメラのミドルはゴメスがセーブ、エリック・ダイアーのロングボールに合わせたハリー・ケインのボレーはバーの上。ベン・デイヴィスとシャドリのコンビがよく、効果的なサイド攻撃を続けていたスパーズは、ワトフォードの中央の堅い守りにフィニッシュだけが決まらず、前半を0-0で折り返します。ポチェッティーノ監督のカードは、デル・アリかソン・フンミンか。セカンドハーフの半ばまでにスコアが動かなければ、ラメラに代わってどちらかがゴールに近い位置に入るはずです。

キケ・フローレス監督は、ハーフタイムにマリオ・スアレスとアブディを下げてベーラミとディーニーという大胆な采配をふるいますが、後半は立ち上がりからトッテナムの猛攻タイム。右からラメラやエリクセンが再三クロスを通し、GKゴメスは息をつく暇がありません。50分、右サイドからニアに出たボールを追ったゴメスがハリー・ケインを引っかけたかにみえたシーンは、笛は鳴らず。57分、トリッピアーのクロスに飛び込んだシャドリは、キャスカートに前に入られ、シュートを打てません。

シャドリに代わってデル・アリが登場したのは61分。絶好調の19歳は、入って3分でスーパープレーを披露してくれました。左からドリブルで進んだデンベレが粘り、外を走るデル・アリに出すと、右足のアウトにかけた素晴らしいグラウンダーが逆サイドへ。走り込んだトリッピアーは、インサイドに当てるだけでした。1-0、苦しいワトフォード。アルデルヴァイレルトとヴィマーの落ち着いたディフェンスに、今季プレミアリーグで14ゴールのイガロはここまでノーチャンスです。

ポチェッティーノ監督の2枚めは、やはりラメラをソン・フンミン。73分にエリクセンが通したグラウンダーは、利き足の左で打てなかったヴィマーのボレーが左に逸れてしまいました。その2分後、デンベレが右に展開したボールをトリッピアーからもらったソン・フンミンが、強烈なシュートをゴメスに弾かれます。82分、ワトフォードはディーニーが前線に飛び出すチャンスを創りますが、落としをもらったイガロをエリック・ダイアーがつぶしました。86分に右からソン・フンミンが中に入り、デル・アリが前線に浮き球を通した決定機は、フリーでゴール前に躍り出たベン・デイヴィスの一撃がゴメスに止められ、追加点は入りません。93分にディーニーのパスから左足のシュートを放ったイガロはオフサイド。このコンビが最初からいれば、また違った展開もあったかもしれません。最後はスパーズが時間を遣い、1-0のワンサイドゲームはそのまま幕を閉じました。

スパーズサポーターのみなさんは、トリッピアーが決めた後の30分は安心して観ていられたのではないでしょうか。今日は、後ろの4枚をリスペクトしたいと思います。前半はベン・デイヴィス、後半はトリッピアーが素晴らしい攻め上がりを見せ、アルデルヴァイレルトとヴィマーはイガロとディーニーに仕事をさせませんでした。GKとCBが一瞬の隙を突かれてサンダーランドに追いつかれてしまったリヴァプールを見ると、最終ラインのクオリティの差がプレミアリーグ3位と8位の差なのだなとあらためて実感します。ディーニーには休養が必要だったのかもしれませんが、ワトフォードのキケ・フローレス監督は、後半頭に2枚代えを敢行しなくてはならなくなったところで、既に敗戦に近づいていたのでしょう。54分にブリトスの負傷でプレドルを投入せざるをえなくなり、3枚終了。最後は手が打てず、イガロとディーニーの一発を祈るしかなくなってしまいました。

マンチェスター・シティが敗れたため、トッテナムは2位浮上。来週は、この2チームがシックスポインターを戦います。エティハドでの一戦とはいえ、守備力で上回るトッテナムが有利にみえますが、どうなるでしょうか。マン・シティの主将ヴァンサン・コンパニが間に合えば、話は変わってきますが…。現在のプレミアリーグでいちばん強いのは、3連勝のレスターか6連勝のトッテナムでしょう。年が明けてから、プレミアリーグとFAカップで直接対決を3試合も戦った両者は、1勝1分1敗と互角の戦績を残しましたが、2016年の敗戦は互いにこのときのひとつだけ。他のクラブには負けていません。

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“【Tottenham×Watford】出た、デル・アリ、スーパーアシスト!隙なしのトッテナムは怒涛の6連勝!” への3件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    スパーズの完勝でしたね。DFのクオリティの高さと層の厚さを改めて実感しました。ホーネッツもゴメスの鬼神のセービング、カプーが3人に囲まれ個人技で突破しイガロにスルーパスを出した時は痺れました。惜しい選手を放出したなと思います(笑)

  2. スパーズ推し より:

    得点差以上の試合運びでしたね、落ち着いて見ていられました(笑)
    ヴィマーも目立ったミス無く、戦力とした数えられそうな雰囲気です

    コンパニが間に合うかどうかが焦点ですが、前回復帰早々にリタイアしたこともあり
    仮に出場可能になったとしても、ペジェグリーニには復帰を急がないのでは無いかと見ています
    デブライネもいませんし、どうやらシルバも離脱となったようです
    ただ、エティハドですから何が起こるか分かりません……
    何せアグエロさえいれば3点くらいは余裕で取られるチームですからね^^;
    これまでとは違うってところを是非見せてほしいと思います(笑)

  3. makoto より:

    プレミアリーグ大好き!さん>
    カプェは、中堅クラブで王様のようにやらせてあげると、いい選手なんだなと再認識しました。ワトフォードはいいチームだなと思っていたのですが、彼らにサッカーをさせなかったスパーズは素晴らしいです。

    スパーズ推しさん>
    そうですよね。落ち着いて見ていられましたよね(笑)。来週は、状況的にはトッテナムがかなり有利にみえます。アグエロに先に決めさせなければ、正面から押しきってしまうかもしれません。

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