【Tottenham×Arsenal】コクラン退場で遠ざかった優勝…ノースロンドンはドロー決着!
立ち上がりからアーセナルが積極的にプレスをかけ、トッテナムは手数をかけない速攻狙い。3分にハリー・ケインのスローインがデル・アリに渡ったシーンは危険でした。最初の10分でハリー・ケインが2つも惜しいシュートを放つ展開は、トッテナムペースといっていいでしょう。13分、ラムジーが右サイドに流れたウェルベックをよく見ており、カウンターを仕掛ける縦パスが出たものの、ストライカーが時間をかけ過ぎ、シュートははね返されます。ラメラの直接FKは壁がブロック。エジルとエリクセンは抑えられており、中盤でせめぎ合う時間が続きます。
26分、最初の決定機はトッテナム。エリクセンのパスを右サイドで受けたハリー・ケインがつぶされると、ルーズボールはカイル・ウォーカーへ。高速グラウンダーをニアで合わせたラメラのダイレクトボレーは悪くないコースでしたが、オスピナがよく止めました。39分、それまでラムジーからのロングボール以外にチャンスがなかったアーセナルが、一瞬の隙を突いて先制に成功します。
ラムジーからの縦パスで左サイドをウェルベックが抜け出し、中に出したボールに走り込んだベジェリンはシュートと見せかけて左にパス。空いたスペースに入っていたラムジーが、見事なラボーナを左隅に流し込みました。これで元気になったガナーズは、42分、右から上がったエジルがアレクシス・サンチェスに縦パス。折り返しは、もうひとり中に入ってきていれば危険なボールだったでしょう。シュート10本と、相手の倍以上を記録していたトッテナムはゴールを割ることができず、前半は0-1。この試合2つめのターニングポイントは、55分に訪れます。
トッテナムの高いプレスに攻めあぐむアーセナルは、50分にカイル・ウォーカーに強烈なミドルを喰らい、徐々に押し込まれます。問題のシーンは、ハリー・ケインのドリブルから。左サイド、決して危険ではないエリアで、コクランのボールを見ていないスライディングは軽率でした。前半にイエローを1枚もらっていたセントラルMFの表情には、悔恨と諦めの色が浮かんでいます。2枚め、レッドカード!私は、これでアーセナルが負けると思いました。最近のヴェンゲル監督のチームが、10人になってクレバーに立ち回るのを見たことがありません。57分、右からのCKをファーで待っていたハリー・ケインが強烈なボレー。オスピナのビッグセーブは、ゴールラインテクノロジーがぎりぎりセーフと判定しています。イニシアティブを握るのはスパーズ。60分、同点ゴールは左からのCKでした。ラメラのボレーのこぼれ球を、左足の正確なキックで叩き込んだのはアルデルヴァイレルト!読みのよさでエジルのパスを完封し続けてきたCBは、今季プレミアリーグで3ゴールめ。セットプレーでは、絶対に彼をフリーにしてはいけません。
1-1となった2分後、勝ち越しゴールは決めたストライカーをほめるしかありません。左サイドでデル・アリが粘り、ヒールで残したボールを中に持ち込んだのはハリー・ケイン。目の前にスペースがある状況で、ペナルティエリアの外から蹴ってくるとは思いませんでした。角度がなかったシュートは、美しいカーブを描いてファーサイドのポストの内側におさまりました。フェイスガードを外して喜びを表現する背番号10。2-1、ホワイト・ハート・レーンのファンの多くが、次の1点もスパーズではないかと思ったでしょう。
64分、エリック・ダイアーの強烈なシュートはオスピナがセーブ。厚みのある攻撃を仕掛けるトッテナムのよさと、シュートレンジでマークが緩むアーセナルの欠点が同時に出ています。絶対に勝たなくてはいけないアーセナルは、プレミアリーグ優勝から遠ざかり始めています。ポチェッティーノ監督は、ラメラに代えてライアン・メイソン。これは勝っている状況での予定のオプションでしょう。72分、効果的なオーバーラップを繰り返していたカイル・ウォーカーのグラウンダーに、エルネニーがハリー・ケインを振り向かせてしまいます。シュートが左に切れたのは幸運でした。75分、ヴェンゲル監督はエルネニーをジルーにチェンジして勝負に出ます。
75分、ベジェリンのシュートは、ダニー・ローズがブロック。トッテナムの守備陣は、ハーフラインまでボールを戻して一瞬緩み、相手の最前線の選手を自由にしてしまいました。ラムジー、ベジェリンとつながり、ラストパスはアルデルヴァイレルトを振り切ったアレクシス・サンチェスへ。余裕があった右足のシュートは、ロリスが止められるコースではありません。2-2、同点。こうなると、試合はどう転ぶかわかりません。
80分、デル・アリのミドルはオスピナが右に反応してキャッチ。ベン・デイヴィスとソン・フンミンを入れたポチェッティーノ監督は勝利を望み、ウェルベックをフラミニに代えたヴェンゲル監督は敗戦を嫌っているようにみえます。85分、エリクセンの素晴らしいミドルシュートは、オスピナがジャンプして上に弾き出しました。3分後、右隅にコントロールしたアレクシス・サンチェスの直接FKは、髙さがあればロリスはセーブできなかったでしょう。93分、アレクシス・サンチェスのパスで抜け出したラムジーは、ヴィマーの素晴らしいスライディングに阻まれます。エジルに代わったジョエル・キャンベルは、右サイドをカバーしているうちに追加タイムの4分を終えてしまいました。2-2、ドロー決着。トッテナムにとっては最悪ではない結果、アーセナルは無念でしょう。
アーセナルにとっては、コクランの退場がとにかく残念でしたが、少ない決定機をよく活かしたと思います。勝者にふさわしかったのは積極的にシュートを放っていたトッテナムのほうで、CKでハリー・ケインやアルデルヴァイレルトをフリーにしまくっていたアーセナルの守備陣は、2点で止まったことを喜ぶべきでしょう。序盤戦の試合なら、ナイスゲームと笑っていえたのですが…。レスターがワトフォードに勝ったため、アーセナルは勝ち点8差に引き離されました。首の皮1枚、すべて勝ったうえで首位の取りこぼし待ち。もう一度スワンズ戦のような敗戦を喫したら、今度こそ終戦です。
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ガナーズは前よりも後ろのほうを気にした方がいいかもしれないですね…
ユナイテッドもシティも後ろから迫ってますし。
レスターとスパーズとの差はこういう有利な展開で勝ち切れるか勝ち切れないかの差かもしれないですね。
更新ご苦労様です。
ケインのゴールには痺れました!ガナは2ゴール許したと言えオスピナが護ってくれましたね。確かに良いゲームでしたが、この終盤でのドローは痛いですね、、、。でも面白いゲームでした!
退場者が出た時点で負けを覚悟していたので、この結果はましな方かなと。
とどめを刺されたのがスパーズというオチは最もしんどいので。
コクランはプレーが荒すぎますね。どうにか改善しないと、来期はエルネニーあたりに出場機会減らされるという危機感を持ってほしいのですが。
今後の対戦相手にはシティ戦以外では恵まれている分まだチャンスは無いこともないと思います。
勿論ほぼ全勝は必須条件ですが…其れにしても素晴らしいゲームでした!
熱い試合でしたね。コクラン退場まではうまく運んでいたので凄く残念でした。退場後瞬く間に逆転されたのはガックリきましたが、その後よく10人で追いついたと思います。
全体の意識が前に行き過ぎて不用意に取られカウンターで失点というパターンが続いていましたが、今回はコクランとエルネニーの同時起用でかなりバランスが取れていたのが良かった点です。
ベンゲルへの批判が海外報道でも高まっていますが、攻撃も含めて、個人頼みではなくコレクティブに戦い抜く姿勢を最後まで崩さないようにしてほしいですね。
激戦の更新お疲れ様でした。
ラムジーの美しいゴール~コクラン退場で諦め~絶望的な2ゴール~歓喜のサンチェスとドラマチック。 コクランの若さと焦りが出た結果になりました、
今年に入り、毎試合崖っぷちの試合をしているテンションの高さが悪い焦りを呼んでいるかような気がします。
シーズン終盤に入り、勝点を積み上げて俺たちは出来るんだという自信を持っているレスターとトッテナム、アーセナルは気負いすぎているかのような精神的な余裕の無さ。そして困った時に何とかしてくれる=ゴールを決めてくれるストライカー不在が無念。お休みなしのサンチェス、長期怪我あがりのウオルコット&ウェルベック、グッドではあるがスーパーではないジルー。
そしてエースストライカーを誰にするかベンゲルの迷いが感じられて残念。今更補強はできないので、いくらバーに当てようがエジルのチャンスを無駄にしようがジルーを信じてこそ道は開けると思います。
コクラン退場となった時は「勝てる!」と思ったのですが、2点だけでは足りませんでしたね。サンチェスは流石です。2点目の後の押している時間帯にダメ押しが欲しかったです。10人のアーセナルに追いつかれたのは不満ですが最後のヴィマーのタックルがなければ勝ち点1すら得られなかったかもしれません(笑)
まだ9試合ありますし春に差し掛かっても良いリアクションを見せてくれると思います。
今シーズンのスタメンの完成度NO 1のスパーズ相手にコクラン退場後も追い付いたスピリッツも含め、今年のノーロンダービーは痺れました。それにしてもジェットコースターのような試合でした。
ガナーズのプラス面はエルネニーのビルドアップ将来性、サンチェスの熱い気持ち、一列前でのラムジーの攻撃ポジショニングのよさ、ベジェリンのパスセンス、そして何よりオスピナのポテンシャルの高さですかね。
スパーズ、ケインのセンターフォワードとしてのポテンシャル、すばらしいの一言です!あのシュートはまさにワールドクラスでした。後、2ヶ月、週末の楽しいプレミアタイムを楽しみたいと思います。
まだ2ヶ月あると考えれば諦めるのはまだ早いと自分に言い聞かせています。しかも、いつものアプローチでいって負けたなら絶望していたと思いますが、エルネニー・コクランのダブルボランチ、ラムジー右は10人になるまでは機能していたように感じますので、リトライしてほしいですね。
さあ、いよいよアーセナルはユナイテッドとチェルシーの意地に期待を寄せる他なくなりました。それでも、レスターには追いつけないわけで… 残留争いをするタインウェア勢にも期待せねばなりません。他力本願。なんともアーセナルらしいシーズンに今年もなっております。
更新おつかれさまです!
いやはやこういうところで勝ちきれないのがノーロンの2チームなんだよなぁと思いながら見ておりました。ダービー男のケインが決めた時には勝てると思ったのですが、サンチェスはスーパーでした。
ヴィマーは完全に飲まれてましたし、気を取り直してヴィラ戦必勝に向けてもらいたいです。
ラムジーがもう少し
守備意識があればコクランの
退場もなかったように思えました。
もちろん軽率ではありましたけどね^^;
優勝は難しいかもしれませんが、
なんとか自分たちの奮起と運命の女神に
愛されてることを祈ってます。
ユナイテッドさん>
ウェストハムも侮れないですね。おっしゃるとおり、レスターは勝負強いです。
Mackiさん>
おもしろいゲームでした。オスピナ、よかったですね。
queenさん>
コクランは痛かったですね。私も負けると思ってました。
ガナユさん>
このところ勝利がないので、まずは連勝モードに乗っかりたいですね。
ガイオさん>
コクラン退場までは試合運びとしては悪くなく、勝てるゲームだったので1人減ったのは残念でした。エルネニーには期待してます。
だしまるさん>
「バルサショック」ですかね。昨季はバルサ戦後のマン・シティが2勝4敗。今季のガナーズは1分2敗です。あのチームのサッカーを見せつけられると、自信が揺らぐのかもしれません。
プレミアリーグ大好き!さん>
いい流れだったので、3点めが欲しかったですね。あらためて、強いなと思いました。
ヤンガナ大好きさん>
ラムジーとハリー・ケインはスーパーゴールでした。やはりこういう試合を観たいですね。
新参さん>
カソルラが戻ってきたら、強いガナーズが復活するのではないかと思います。いちばん痛い選手を失っているんですよね…。
にわかスパーズファンさん>
アルデルヴァイレルトが珍しく後手にまわってしまいましたね。ゴールシーンが素晴らしい試合だったので、「両者勝ちきれない」というより、「両者意地を見せた」と前向きに捉えておこうと思います。
ミハルさん>
ラムジーはいつもよりひとつ前のポジションで、攻撃の貢献度が高かったので、ほめてあげていいのではないでしょうか。ヴェンゲルさんにとっては大チャンスの年であることは変わらないので、最後まであきらめずに戦ってほしいです。