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【Swansea×MAN.CITY】静かなフィナーレ…マンチェスター・シティは4位当確のドロー!

やはり、グイドリン監督は主力を外してきました。ユーロ2016に出場するアシュリー・ウィリアムズ、シグルズソン、ファビアンスキ、そしてニール・テイラー。スウォンジーは、プレミアリーグ最終節の結果次第ではTOP10に食い込めるのですが、それよりも欧州最大の大会に参加する選手たちが負傷しないことを優先したようです。敵地リバティ・スタジアムに乗り込んだマンチェスター・シティにとっては、チャンピオンズリーグ出場権を得られるプレミアリーグ4位キープがかかった大事な一戦。こちらはコンパニ、ダヴィド・シルヴァを欠き、ヤヤ・トゥレはベンチ。アグエロ、イヘアナチョを前に置き、フェルナンドとフェルナンジーニョにヘスス・ナバスとデブライネというメンバーです。このチームで最後の采配となるペジェグリーニ監督は、悪くてもドローで終われなければ、ペップ・グアルディオラへの置き土産はヨーロッパリーグになるでしょう。

立ち上がりにランヘルが右サイドをえぐると、マンチェスター・シティもカウンターからデブライネが危険なグラウンダー。アウェイチームとしては、相手が攻めてきてくれたほうがやりやすいでしょう。5分、左から上がったデブライネが縦に持って短く折り返すと、ニアでフリーだったアグエロがボレー。GKノルフェルトが足で弾いたボールをプッシュしたイヘアナチョがオフサイドではないかとスタンドは騒然としますが、左にひとり残っており、ゴールは認められました。0-1、マン・シティは幸先いいスタートです。スワンズの反撃は10分。ランヘルのクロスを頭で押し込んだモンテーロは、プッシングを取られました。リードを奪ったマン・シティは、ペースをスローに落として確実にボールをまわしています。

18分、キングスリーのFKはジョー・ハートが目測を誤るものの、ヘッドで競り勝ったフェデリコ・フェルナンデスが枠に流し込めず。24分のデブライネの左足はGKの正面です。スワンズにはリヴァプールを叩いたときの気迫はなく、マン・シティも低調です。25分、速攻を仕掛けたイヘアナチョが左に展開し、フェルナンジーニョのグラウンダーに合わせたアグエロのボレーは、ノルフェルトが左足を出すビッグセーブ。直後、相手のパスミスを突いてペナルティエリア手前に持ち込んだイヘアナチョのミドルは、打ち上げてしまいました。オールド・トラフォードは、不審物が発見されて試合中止が発表されたようです。勝てばプレミアリーグ4位以内が確定するマン・シティは、早く2点めを決めてセーフティな状況を築きたいところです。

28分、カウンターから左サイドを上がり、中に斬り込んだヘスス・ナバスのシュートは大きく右に逸れていきます。ルートリッジやモンテーロがサイドで時折チャンスを創るものの、中が薄く、ゴールの匂いがしなかったホームチーム。FKのチャンスにシグルズソンがいないのは…と思いきや、45分の同点ゴールは直接FKでした。蹴ったのはアイェウ。キックは低く、フェルナンドの頭に当たりますが、これがジョー・ハートの逆をついて左隅に入ってしまいました。枠内シュートがなかったスワンズ、幸運な1-1。これでゲームはわからなくなりました。

47分、CKのクリアを拾い、再度ファーに入れたデブライネの素晴らしいボールは、競り勝ったマンガラのヘディングがクロスバーの上。後半開始当初はスワンズのポゼッションが長く、マン・シティはカウンター主体です。52分、アグエロのボール奪取から始まったカウンターは、ヘスス・ナバスの高速クロスがポストを直撃し、こぼれ球がイヘアナチョの足元へ。触れば1点の絶好機は、72番がうまく対応できませんでした。58分にCKを叩いたフェデリコ・フェルナンデスのヘッドが外れると、グイドリン監督はルートリッジを下げてバローを投入。63分にイヘアナチョを浮き球で走らせたアグエロは、クリアを自ら持ち込んで右足を振り抜きますが、珍しくミスキックで左に大きく外してしまいます。

72分のチャンスに軸足を滑らしてしまったイヘアナチョは、直後にナスリとチェンジ。両者とも単独突破に頼る形が多く、最終ラインに簡単に止められて終わるシーンが続きます。モンテーロに代わったバフェティンビ・ゴミスは、プレミアリーグ開幕からの4戦連続ゴールが夢だったかのように沈黙していましたが、前節のウェストハム戦で15試合ぶりのゴールを挙げています。残り時間は5分。スコアが動かなければ、マンチェスター・シティはプレミアリーグ4位です。ああ、グイドリン監督のチームは、モウリーニョ時代のチェルシーのように、勝ち点1で畳もうとしています。追加タイムは、ボールがペナルティエリアに入ることなくタイムアップ。ペジェグリーニさんのチャレンジは、チャンピオンズリーグベスト4、キャピタルワンカップ優勝、プレミアリーグ4位という成績で幕を閉じることになりそうです。

追いついた後のスワンズは、枠内シュート1本。彼らに戦う目的はなく、ホームのサポーターの前で負けなければそれでよしという過ごし方でした。チャンピオンズリーグ出場権を争っていたライバルクラブのサポーターとしては、いっそマンチェスター・シティに完勝してほしい試合でしたが、最後にアグエロまで下げたペジェグリーニ監督もまた、この終わり方に不満はなかったのでしょう。静かな、静かな最終節。マンチェスター・ユナイテッドは後日、プレミアリーグ5位か6位かを決めるだけの延期試合を戦うことになりました。ペジェグリーニ監督、おつかれさまでした。ペップ・グアルディオラ新監督が、来季のチャンピオンズリーグでマン・シティをもう一段、高いところに連れていってくれるはずと期待しています。

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“【Swansea×MAN.CITY】静かなフィナーレ…マンチェスター・シティは4位当確のドロー!” への2件のフィードバック

  1. queen より:

    イヘアナチョはゴールは決めましたが、フリーでもたついてチャンスを失うシーンも見られましたね。シュートモーションに入るための動きを良くするともっと良い選手になりそうですね。
    ペジェグリーニさんはまたどこか強いクラブで指揮を取って欲しいです。さしあたり、今期は惨憺たる状態だったバレンシアあたりを躍進させたりしてくれないかなあ。

  2. makoto より:

    ペップ就任発表よりずっと前に動いていたのを知っていたと思いますし
    ペジェグリー二とって難しい3年だったと思います
    3年で3タイトルにCL初ベスト4をもたらしてくれました
    またプレミアで監督をやって欲しいですね

    —–
    queenさん>
    そうですね。スアレスのように、態勢によって蹴り方を使い分ける判断と技術の幅が広がると怖い選手です。

    シティふぁんさん>
    ご本人が、ペップ就任は1ヵ月ほど前から知っていたとコメントしていたのではないかと思います。動いているのはさらに前から知っていたでしょうね。いいときのマン・シティの、ペナルティエリア脇から容赦なくグラウンダーが入ってくる攻撃は恐怖でした。マラガがそうだったように、中堅・下位クラブを強くしてほしいです。

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