【MAN.UTD×Saints】これが決まるのか…ズラタン連発で、マン・ユナイテッドは連勝スタート!
新しい布陣の感触を確かめるように、ゆっくりゲームをスタートさせるホームチーム。セインツはわずか12分でロメウを失ってしまい、クラーシが中央に投入されます。13分、イブラヒモヴィッチが左に流れてポグバに落とすと、マン・ユナイテッド復帰戦のセントラルMFが右足で巻いてニアへシュート。ポグバが加わった効果は、中盤でのキープ力が上がり、前にボールが出される機会が増えたことでしょう。19分、今度はセインツに決定機。3本のダイレクトパスから右のレドモンドが抜け出した美しい崩しは、タディッチへのラストパスがわずかに高く、ボールはゴール前を横切ってしまいます。
26分のFKは、競り合ったボールをレドモンドがおさめてシェーン・ロングに落とすと、振り向きざまの一撃はポストの右。28分、ポグバが浮かしたパスをマタがヘッドで背後に流し、イブラヒモヴィッチがバイシクルでシュートを放ったシーンは決定的でしたが、ミートがわずかに遅れてゴール右上を捉えることができません。33分にはマルシアル、ポグバとつながったボールを右に展開し、最後はルーニーがミドルを放つもGKの正面。ようやくエンジンがかかってきたホームチームは、何でもない状況から個人力で先制点をもぎ取りました。
36分、右サイドでキープしたのはバレンシア。サイドに流れてきたルーニーに出した縦パスはタイミングが合わず、ようやく追いついた10番はコーナーフラッグの近くで持ち直して中を窺います。スティーブン・デイヴィスがマークについており、普通ならとても入らないシーン。ところが…。クロスが上がり、おとりとなったポグバの頭上を越えると、フォンテのマークをものともしないイブラヒモヴィッチが強烈なヘディングシュート!名手フォースターも、これだけ速いボールには反応できません。キャプテンのキックの正確さと、ズラタンの身体能力だけで奪った驚愕の一発。セインツは反撃に出るも、タディッチの左からのパスをミドルレンジから狙ったスティーブン・デイヴィスは高さをコントロールできません。1-0、ハーフタイムはマン・ユナイテッドがリード。勝ち点を持ち帰りたいセインツは、後半はもっと前に出なければなりません。
ルーク・ショーの突破から、パスを受けたマタが打ち上げて始まった後半。ボールを支配しているのはセインツです。左サイドに流れたホイビュルクのクロスの折り返しをヘッドで決めたシェーン・ロングは、戻りオフサイド。直後、ポグバのキープから始まったカウンターは、一気に持ち込んで右足を振り抜いたマルシアルをフレイザー・フォースターがセーブします。51分、ルーク・ショーのドリブルに後ろから足を出したクラーシは軽率でした。転倒したSBを見て、レフェリーは迷わずPKスポットを指差します。ズラタンのキックが左に飛んだフォースターの逆をついて2-0。バイリーとブリントが安定している今日のホームチームに対して、2点は厳しいギャップです。
57分、セインツの右からのクロスがファーに流れ、レドモンドが狙うもポストの外。60分には相手のミスを突いたカウンターで5人がゴール前に殺到し、レドモンドの落としをクラーシがダイレクトで叩くも大きくアウト。63分のマン・ユナイテッドのCKは、マタのキックをポグバがヘッドで合わせましたが、浮かせてしまってプレミアリーグ初ゴールはなりません。直後、ルーニーのパスに快足を飛ばしたマルシアルがフォースターと1対1になりますが、シュートの瞬間に脇から足元に飛び込んだファン・ダイクが止めました。ピュエル監督はデイヴィスをチャーリー・オースティンに代え、前線のターゲットを増やします。
残り15分、シェーン・ロングが右からのボールにニアで合わせたシーンはヒヤリとさせられましたが、依然として2-0は変わりません。モウリーニョ監督は、ここでマタをムヒタリアン。81分には、マルシアルをエレーラにスイッチして逃げ切りを図ります。再三の決定機を活かしきれず、今季プレミアリーグ初ゴールがお預けとなった11番は浮かない顔です。84分にはシェーン・ロングがやはり微妙な表情でジェイ・ロドリゲスに後を譲りました。おお、ルーニーがお役御免でスモーリングが戻ってきました。追加タイムのムヒタリアンとポグバのカウンターは決まらず、そのままタイムアップ。ズラタンはプレミアリーグデビューから2戦連続の3発、マンチェスター・ユナイテッドは連勝スタートです。
普通なら入らない状況から決めてしまえる前線もさることながら、セントラルMFがミドルレンジを埋めることで負担が減り、安定感を増した最終ラインの面々も連勝の功労者だと思います。そしてもうひとつ大きいのは、新加入の選手たちのフィットが早いこと。バイリーには期待していたものの、こんなにスムーズにCBで機能するとは思っていませんでした。試合後のインタビューで掛け合いを演じ、じゃれ合っているズラタンとポグバは、プレミアリーグで何年も一緒にプレイしてきたかのようです。ただひとり出遅れ気味のムヒタリアンが彼らしさを取り戻し、最初のゴールが決まらず焦りの表情を見せるマルシアルが昨季のプレイを思い出せば、「攻撃的なモウリーニョサッカー」でプレミアリーグの頂点を狙う体制が整います。オンターゲットとCK本数以外のすべてのスタッツでセインツが上回っており、簡単な試合ではありませんでしたが、今日は文句なしです。素晴らしい!(ルーク・ショー 写真著作者/Matt Janzer)
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強すぎます、ぶっちぎりで優勝しそうですね。
あっ、そういえば、昨シーズンの今頃もマンチェスターが独走してましたね!
あのマンチェスターも、もちろんぶっちぎりで優勝したでしょう…
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相変わらずバレンシアとショーの両サイドバックの攻撃参加が素晴らしく、チーム全体としてブロックも安定していたため、シュートを撃たれてもデヘアとしては危険なシーンはほとんどなかったかに思えます。
ポグバは運動量も多く、ドリブル、パスのいずれでも違いを作っており頼もしい限りです。
いろいろなことがありましたが何といってもイブラヒモビッチのワールドクラスのフィジカルをこれでもかと見せつける1点目が最高でした。
今年の得点王争いはちょっとワクワクです
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今のメンバーで固定されそうな気がします
フィジカルが化け物みたいな選手が多くて
セットプレーからチャンスが増えそうですね
ラッシュにも出場機会がほしいところです。シュナイデルランをモウリーニョはどう思っているんでしょうか。
昨季最少失点チームで得点力のあるCFが居なくて苦労したチームに絶対的なエースが来ればそれは強いですね。
認めたくないだけで替えがきかないイブラとデヘアが怪我しなければ優勝候補筆頭です。勝点85取れないチームに優勝はなさそうです。金のあるチームを率いるモウリーニョは本当に強い…チェルシーの崩壊は2年連続で補強費0円だったのが原因だと個人的には思ってます。
おハムさん>
いい滑り出しで満足ですが、マンチェスター・シティ、チェルシー、トッテナムが相当よさげで、アーセナルやレッズも侮れないので、何ともいえません。
yutoさん>
シュートを枠に打たせない守り方ができてましたね。相手のほうがシュートは多かったことがまったく気になりませんでした。ズラタン、凄いですね。
リバサポさん>
ワクワクです。30近くまで積まないと獲れないかもしれませんね。
シティふぁんさん>
今のメンバーはとてもいいのですが、ムヒタリアンとスモーリング、ラシュフォード、リンガード、シュナイデルランがこれから出てきてくれるはずです。
プレミアリーグ大好き!さん>
「今はフェライニ」で、シュナイデルランはいずれチャンスがくるのではないでしょうか。
Kさん>
収支のプラスマイナスという意味ですか?2014-15は8人獲ってますね。