【Arsenal×Middlesbrough】強引すぎたアーセナルは久々の不発…堅守のボロにホームで痛恨のドロー!
イオビ、エジル、エルネニーが左から仕掛け、サイドで確実に優位を築くアーセナル。6分、ボックスのすぐ外から狙ったエジルの直接FKはうまく落ちず。10分にはエルネニーが遠めから狙うも、強さは合格点ながら右に切れてしまいました。ボールを奪われた後のエルネニーとムスタフィの対応が速く、ボロはカウンターに入ることができません。しかし19分、ボロがアジャラの縦パスから初めてチャンスを創りました。コシールニーのバックパスをカットして持ち込んだのはアダマ・トラオレ。チェフとの1対1をブロックされると、フォローしたネグレドの一撃は決まったかに思われましたが、守護神が信じられないリカバーを見せて2発めも防ぎます。直後、ガストン・ラミレスの直接FKはクロスバーを直撃。ワールドクラスのGKの奮闘で、ガナーズはピンチを切り抜けました。23分には、右からのFKをアレクシス・サンチェスが右隅に収めますが、今度は名手ヴィクトル・バルデスがセーブ。ガナーズの攻め方に慣れたボロが決定的なパスを許さなくなり、シュートがない時間が続きます。
33分、ボロにまたも決定機。左からトラオレが入れたクロスをネグレドがヘディングシュート。コシールニーに当たったボールがファーに流れると、フリーのガストン・ラミレスのヘッドもチェフが体に当てて弾き出します。44分、アレクシス・サンチェスが粘って創ったチャンスは、ウォルコットが中央に入れた速いグラウンダーをエジルが触れません。前半は0-0。プレミアリーグ6連勝と絶好調だったはずのガナーズは、最初は優勢だったものの、ボロのシンプルな攻撃に失点寸前まで追い込まれました。
サー・アレックス・ファーガソンなら大変なことになっていたであろうハーフタイムのロッカールームで、ヴェンゲル監督は選手たちを叱咤したのでしょうか。後半開始直後は、アーセナルが再びイニシアティブを取り戻しています。48分、エジルのFKのこぼれ球を左から浮かしたアレクシス・サンチェスのラストパスは、中央に詰めたコシールニーの頭の上。53分、左から狙ったアレクシスのFKは、ヴィクトル・バルデスの指先を抜けて左に切れていきます。2分後、エルネニーのパスを中に持ち込んだアレクシス・サンチェスがアウトにかけて右隅を狙うと、バルセロナ時代の先輩が左に弾き、先制を許してくれません。59分、エジルのドリブルをカットして始まったボロのカウンター。コクランを軽くぶっちぎったトラオレのシュートは、チェフのセーブで事なきをえました。エジルにいつもの正確さがないアーセナルは、サイドを崩す形が創れません。
自らのミスパスを帳消しにしようと、ガストン・ラミレスに無謀なチャージを仕掛けた65分のムスタフィは、イエローで済んで助かりました。直後、ウォルコットのスルーパスでラインの裏を取ったアレクシスは、クロスへのシュートをヴィクトル・バルデスに止められます。67分、ヴェンゲル監督はイオビをルーカス・ペレス。さらに74分にはエルネニーを下げてチェンバレンを投入します。アーセナルは一方的に攻めながらも、なかなかフィニッシュに持ち込めません。85分、カランカ監督はガストン・ラミレスをダウニング。アーセナルの執拗なクロスは、ボロの守備陣が的確にはね返しています。追加タイムにチェンバレンのシュートをエジルがコースを変えてネットを揺らすと、ジャッジはオフサイド。ウォルコットが右から抜け出したチャンスもラインズマンが旗を上げています。0-0、スコアレスドロー。アーセナルのプレミアリーグ6連勝は、思わぬところでストップされました。
カソルラがいれば…というサポーターの嘆きが聞こえてきそうですが、エルネニーとコクランなら充分、問題は選手のコンディションと戦い方でしょう。ポゼッション75%でシュート9本というアンバランスな数字が、アーセナルに足りなかったものを物語っています。引いた相手には、ミドルレンジからもっと打つべきでした。短いパスで中央を崩すことにこだわりすぎ、エジルやウォルコットのパスが不正確だったことも相まって、フィニッシュにつなげずに90分を浪費してしまいました。とはいえ、これはラスト20分にフォーカスした物言いです。前半にチェフが3つも止めてくれたことを思い出せば、「負けなくてよかった」というのが正しい表現なのかもしれません。タイムアップの笛を聞いた瞬間、ボロの選手たちが両手を挙げて喜びを表現したのを見て、この試合はゲームプラン通りに戦い抜いたカランカ監督のチームをリスペクトするべきなのだとあらためて思いました。
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せっかく昨日、お褒めの記事をちょうだいしたのに、そこらへんは約束をしっかり守るアーセナルでした笑
むーんん。悔しい。
アイデアがあるカソルラがいれば!ミドルがあるジャカがいれば!体を張れるジルーがいれば!
などと思ってしまいますが、とりあえずチェフには土下座ですね。
それにしてもこれで17位とは。。プレミア恐ろしや。
昨年のプレミアリーグ同様、この辺りから強豪がコケまじめましたね。
今節はトッテナム、エバートン、アーセナルと
面白くなってきましたね
バーンリー戦でも同様の問題を抱えていましたし、カソルラがいなかったは言い訳になりません。ジルー、ジャカがいてほしかったという意見を見ましたが、そこに対しては同意します。
アレクシス・サンチェスの0トップだけにこだわることなく、ジルーの高さ、ミドルといった複数の選択肢を持たないと同じような試合でまた勝ち点1になってしまいます。
今日の試合をいい薬にしてほしいですね。
完敗に近い引き分けですね。ボロの堅守とカウンターの前に負けなくて良かったと言うのが率直な感想です。チェフ様々のお蔭で何とか引き分けました。カランカ監督の徹底した戦術、素晴らしかったです。
おっしゃる通り敗戦の原因はコンディション不良もあったかも知れませんが、慢心しゼロトップフォーメションにこだわり過ぎたと思います。ルーカスを入れた時点でワントップルーカスにすべきところ、戦略に柔軟性がなく、最後まで強引でした。バーンリー戦しかりドン引きされた相手には、ミドルシュートやトップへのくさびパスが有効で、ワントップのプランBを出す柔軟性が必要だと思います。
ただ、エルネニーのできはかなり良かったですし、彼にはもっとミドルを打たせるべきでしたね。交代もエルネニーではなく、コクランで良かったと思いました。次週での改善を期待します!また、ジルーにはそろそろ復帰して欲しいです!
更新お疲れ様です。ガナーズは強みを活かす為の遺物たりうる選手がいた方が効率のいいチームに仕上がるのではないでしょうか?ショートパスで繋ぐことの得意な選手だけで揃えるとDFは慣れてしまいますし、ジルーあたりはそこら辺で単純な技術とは違う物を提供できると思います。
とはいえヴェンゲル監督のそういった美学?に近い頑固さは目先の勝利とは別に多くのファンを惹きつけるものなので、意地を貫いて欲しいとも思いますね^^
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去年までならこういう試合は負けたでしょうし、そういう意味では勝負強くなったのかな、と。ここでムスタフィが赤いもの喰らってたら、今回だけでなく今後にも響いたので本当に良かったです。ムスタフィにはお灸をすえといて欲しいです。
ヒロトさん>
ボロの守備がよかったのは間違いないですね。プレミアリーグ怖ろしや、です。
おはむさん>
上が足踏みしてレスターやウェストハムが間に合ってしまったら、大変なことになります。
新参さん>
ルーカス・ぺレスを入れる際に、アレクシスをトップ下か左に落として彼を前にしたほうがいいのではないかと思いました。柔軟性に欠けましたね。
ヤンガナ大好き!さん>
ルーカスを入れた時点でワントップルーカスにすべきところ→そうですね。変化が必要だったと思います。たとえばアレクシスとエルネニーがミドルを狙い、ルーカス・ぺレスが詰める、というような。
グッチさん>
その意味ではカソルラとジャカなんですよね。カソルラはクロス本数でチーム1位、ジャカのロングフィードやサイドチェンジは相手の最終ラインにポジションの修正を強いるので。
queenさん>
ムスタフィ、危なかったですね。とはいえ彼のアグレッシブな姿勢は全体にいい影響を及ぼしているので、今回は不問としましょうか(笑)