【Chelsea×Tottenham】世界を変えたペドロの一撃!チェルシーが逆転でプレミアリーグ7連勝!
対するトッテナムは、今やプレミアリーグNo.1GKの風格漂うロリスの前に、フェルトンゲンとエリック・ダイアー。ヴィマーが左SBに入り、逆サイドにはCLにいてほしかったカイル・ウォーカーです。ソン・フンミンとエリクセンがアウトサイド、デンベレとワニャマが中を抑え、デル・アリの前にハリー・ケイン。開始から攻めているのはアウェイのスパーズです。5分、エリクセンが右から蹴ったFKをハリー・ケインがワントラップボレーで決め、チェルシーの無失点は途切れたかと思われましたが、レフェリーのジャッジはオフサイド。7分のエリック・ダイアーの直接FKは、クルトワの頭上を越えていきます。
11分、ついにチェルシーの3-4-3が失点を喫しました。決めたのは、クリスティアン・エリクセン。ドリブルで中に斬り込んだデル・アリがボックス手前に入っていたプレーメイカーに渡すと、ケーヒルのタックルをかいくぐった左足シュートがニアサイドを破りました。プレミアリーグ6位となる38本のシュートを放っていたエリクセンが、今季初ゴールというのは意外です。0-1となっても。攻めているのはトッテナム。チェルシーはアウェイチームの厳しいプレスと速い寄せに手を焼き、アザールとペドロにボールを出せません。23分、デンベレとのパス交換からワニャマがミドルシュート。アンカーがボックス手前まで上がっているのが、スパーズが好調の証拠です。
開始から30分を経過。チェルシーの攻撃には再三オフサイドの旗が上がり、シュートを打てる形が創れません。アザールが倒されて得たFKは、ダヴィド・ルイスの無回転シュートがロリスの正面。32分、マルコス・アロンソを抜き去ったカイル・ウォーカーがボックスに持ち込み、ケーヒルのタックルをかわしてシュートを放ちますが、ニアポストすれすれに入ったボールはクルトワが左手で掻き出します。直後のハリー・ケインの強烈なシュートも、チェルシーの守護神が落ち着いてセーブ。スパーズの守備はワニャマとデンベレが効いており、攻めてはカイル・ウォーカーやデル・アリに一発で届くロングフィードが効果的です。ロリスのキックミスを拾ったアザールのシュートは、GKが余裕を持ってセーブ。ポチェッティーノ監督の作戦勝ちかと思われた前半は、しかし0-1のままでは終わりませんでした。
45分、マティッチのパスをボックス手前やや左で受けたペドロが、右足で巻いた見事なシュート。ロリスは触るのが精一杯で、ボールはサイドネットに吸い込まれます。圧倒的に不利だったゲームをイーブンで折り返したチェルシーは、次の45分はいつもの自分たちを思い出すでしょうか。カンテのミドルシュートで始まったセカンドハーフ。均衡が崩れたのは51分でした。アザールからのパスを受けたジエゴ・コスタが、デンベレを引き連れてするするとゴールライン際まで上がると、最後は完全にかわして逆サイドに緩いグラウンダー。右から走り込んだヴィクター・モーゼスが力まかせに蹴り込んだ一撃は、ロリスの足とフェルトンゲンの腰に当たって枠に吸い込まれます。ジエゴ・コスタは54分にも右サイドを突破し、マルコス・アロンソに打たせる正確なグラウンダーをフィード。フィニッシュは上に外れてしまいましたが、これも決定的なシーンでした。
前半とは別のチームのように受け身になっていたトッテナムは、63分にカウンターを仕掛けます。左からドリブルでゴールラインまで進んだハリー・ケインがニアに折り返すと、エリクセンのボレーはクルトワがキャッチ。65分、先に動いたのはポチェッティーノ監督でした。ソン・フンミンをハリー・ウィンクス、さらに73分にはデル・アリを下げてエンクドゥ。プレミアリーグにフィットしきれていないドリブラーは、劣勢のチームを救うことができるでしょうか。コンテ監督は抑えられていたアザールに代えてウィリアンを投入し、80分にはヴィクター・モーゼスをイヴァノヴィッチにチェンジ。残り時間は10分を切りました。
83分、ペドロをオスカル、デンベレをフィンセント・ヤンセン。昨季エールディヴィジ得点王のヤンセンがプレミアリーグ初ゴールを決めれば、スパーズの無敗は続くでしょう。86分、イヴァノヴィッチとアスピリクエタを抜き去ったエンクドゥは、クルトワの脇を抜くには角度がありませんでした。最終盤のスパーズはボックスに入るのが精一杯で、フィニッシュの芽はすべてチェルシー守備陣に摘み取られました。サポーターを煽るコンテ監督、追加タイムに事件はなし。2-1、チェルシーが逆転でプレミアリーグ7連勝を飾り、トッテナムの無敗は12試合でストップしました。
ペドロの一撃がターニングポイント。チェルシーが前半を0-1で終えていたら、後半の立ち上がりもトッテナムがイニシアティブを取り、逆転どころか同点も難しかったかもしれません。チャンピオンズリーグでも気になっていたのですが、若いスパーズの最大の敗因はチームとしてのメンタルの弱さ、リーダーシップがあるフィールドの選手の不在ではないかと思います。同点ゴールの前までシュートを打たせなかったチームは、後半はアグレッシブな守備が影を潜め、ジエゴ・コスタの奔放なプレイを許してしまいました。CL敗退とプレミアリーグ初の敗戦のショックが尾を引かなければいいのですが…。チェルシーはいい形でマンチェスター・シティとの首位攻防戦に臨み、トッテナムはスウォンジーと戦った後のマンチェスター・ユナイテッド戦が、優勝争いに残れるかどうかの重要なゲームとなります。
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さすがのチェルシーですね
守備がかなり良くてシュート打たれる前にほとんどカットできますよね
それでいて点も取れますからね
このままだとスパーズはいつものCL権外の位置になってしまいそうです
シティホームとはいえチェルシーが勝つと思う人が多いかもしれません
更新ご苦労様です。
前半終盤にペドロにゴールを決められるまでは素晴らしかったのですが、ペドロの一発で状況が変わってしまいましたね。
チェルシークリーンシートの記録は途絶えましたが、横綱相撲を彷彿とさせるゲームだったと感じました。
スパーズはCLも敗退しリーグ戦もぴりっとしないですね、、、。
前の無失点記録くるかって記事みて、向こうのメディアも早く騒ぎすぎじゃないかと思っていましたが案の定記録ならずでした。逆にこれだけ勢いあるチームでもユナイテッドの記録やチェルシーの記録までいくのは難しいと改めてそれらの凄さがわかる結果になったでしょうか。
チェルシーはいいスタイルを見つけたので、結果あぶれる形になったセスクやもしかしたらウィリアンの去就が気になるところです。
チェルシーが強かったですね
トッテナムは攻める、カウンターするという手札しか持ち合わせていないので
今後リードした展開でどう試合を落ち着かせるか、ということが重要になりそうです
そして、早くベストメンバーで試合が見たいです……
トビー早く帰って来てくれ……
更新ありがとうございます。
無失点を止められて、無敗をとめる展開でしたが、一瞬を掴めるタレントに救われましたね。次節アウェイですが、今節の失点を反省にしっかり修正して、よい入り方をしてほしいです。
相変わらずモーゼスが良かったぶん、イバノビッチの裏と、ウィリアンの焦りが気になりました。