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【Everton×Arsenal】最後の猛攻は実らず…逆転されたアーセナルがアウェイ初の敗戦!

プレミアリーグ16節、ミッドウィーク最初のゲームは、ホーム無敗のエヴァートンとアウェイ無敗のアーセナルの「矛・盾対決」。首位チェルシーと3差のガナーズは、開幕節のリヴァプール戦に敗れた後、プレミアリーグ14試合無敗を継続中です。アヤックスやサウサンプトンで、アーセナル戦4勝5分2敗と相性がいいクーマン監督も、アレクシス・サンチェスとエジルを中心としたガナーズの攻撃力を警戒していることでしょう。ムスタフィがいないアウェイチームの最終ラインには、ベジェリン、ガブリエウ、コシールニー、モンレアルが並んでいます。ジャカとコクランの2センターに、チェンバレン、エジル、ウォルコット。前線のアレクシス・サンチェスは、キックオフから虎視眈々とラインの裏を窺っています。

サイドを制したほうが勝利に近づくのでしょうか。6分、左からオーバーラップしたモンレアルのグラウンダーがマークを外していたエジルに届くも、足元に入り過ぎ、ボレーは浮いてしまいました。アーセナルが再三狙うサイドチェンジが味方につながれば、一気に決定機に持ち込めそうです。エヴァートンは前線からプレスをかけず、自陣に引いてパスコースを切りにいくため、アーセナルがボールを支配する時間が続きます。19分のアーセナルの先制点は、ボックス手前でインターセプトに成功し、ジャギエルカに足を踏まれたコクランのお手柄でした。FKのキッカーはアレクシス・サンチェス。低い弾道のキックはアシュリー・ウィリアムズに当たってコースが変わり、逆を取られたステケレンブルクが弾き切れずにゴールに吸い込まれました。

エースの今季プレミアリーグ12ゴールめで先制したアウェイチームは、守備が安定しており、ルカクにボールを集めようとするホームチームはラストパスが通りません。32分、左からボックスに入ったアーロン・レノンのシュートは左にアウト。攻めながらもシュートに持ち込めないエヴァートンは39分、FKの処理をモンレアルがもたついたところをジャギエルカがプッシュしますが、コースがなかったシュートは右に逸れてしまいます。しかし44分、ついにホームチームが追いつきました。左サイドでウォルコットをかわしたのはレイトン・ベインズ。コシールニーとガブリエウがマークをずらしてしまい、右足で巻いたクロスの先にいたコールマンはノーマークでした。叩きつけたヘディングシュートは、さすがのチェフも反応できない文句なしの弾道です。

ゴールシーンしか枠内シュートがなかったシブい前半は1-1。セカンドハーフの立ち上がりは、アーセナルが再度ゲームを支配しています。54分、左サイドでインターセプトに成功したチェンバレンがアレクシス・サンチェスに縦パスを通すと、グラウンダーの折り返しにエジルがフリー。枠を捉えていれば決まる絶好機でしたが、左足の名手のボレーは浮いてしまいました。58分、今度は中央から仕掛けたガナーズ。ウォルコットのパスを受けたのは、何とベジェリン。右のエジルに出たスルーパスは、ステケレンブルクの飛び出しに遮られます。直後、ロングフィードをルカクが胸で落とすと、ロス・バークリーの左足ミドルはファーのポストすれすれを抜けていきます。コクラン、モンレアルがボックス脇を崩した60分過ぎの波状攻撃は、ラストパスが中に合わず、ガナーズは勝ち越しゴールを決められません。ピッチ脇では、ジルーが黙々とアップを続けています。

クーマン監督は68分、アーロン・レノンをミララス。その2分後、ヴェンゲル監督はウォルコットとチェンバレンを下げ、ジルーとイオビを投入します。ロス・バークリーが右から入れたきわどいクロスはコシールニーがカット。76分、左サイドにまわったアレクシス・サンチェスがニアのイオビにラストパスを通すも、ワントラップボレーが枠にいきません。残り10分、クーマン監督は思い切った起用をみせます。よく走っていたエネル・バレンシアに代わったのは、プレミアリーグデビューとなるキャルバート・ルーウィン。85分のCKは、落ち際をプッシュしたジャギエルカのシュートをチェフがビッグセーブでしのぎましたが、2度めのCKでアシュリー・ウィリアムズをフリーにしてしまいました。ヘディングシュートは完璧、エヴァートン逆転!88分、ヴェンゲル監督は、コクランをルーカス・ぺレスで勝負です。

90分、マッカーシーに代わってフネス・モリが入り、エヴァートンは5バック。93分にジャギエルカが2枚めのイエローで退場となると、アーセナルはチェフまでゴール前に上げて最後の猛攻を仕掛けます。93分30秒、イオビからパスを受けたアレクシス・サンチェスがジルーめがけてクロスを上げると、ステケレンブルクのパンチのこぼれ球をモンレアルがシュート。フネス・モリに当たったボールはイオビの足元に落ちますが、フリーの決定的なボレーはゴールライン際でレイトン・ベインズにブロックされます。クーマン神話は生きていました。エヴァートンがホーム無敗を継続。アーセナルは逆転で痛い敗戦を喫しました。

ムスタフィを失った守備陣は2度の横からのボールにマークがずれてしまい、攻撃陣はラストパスとフィニッシュに精度を欠きました。エジルのボレーが枠におさまっていれば、結果は逆になっていたのではないかと思います。いい時間帯でゴールを決められなかったプレミアリーグ2位チームが、少ないチャンスをことごとくシュート終わらせていたホームチームにワンチャンスを活かされてしまった一戦でした。首位との3差は埋まらず。本日、チェルシーが戦う相手は、最下位のサンダーランドです。(レイトン・ベインズ 写真著作者/Александр Осипов)

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“【Everton×Arsenal】最後の猛攻は実らず…逆転されたアーセナルがアウェイ初の敗戦!” への5件のフィードバック

  1. 新参 より:

    エバートンはゲイェの獲得が当たり、よりいやらしいチームに変わっていました。それでもアーセナルはうまくやっていたと思います。
    今日は負けには値しない戦いをしていたと思っていたので、ガッカリですが、今季屈指の好カードでした。相手を賞賛して、気持ちを切り替えて欲しいと思います。
    クリーンシートが最近ない気がするので、シティ戦は失点しないことを重視したうえで、勝ち点3を奪いたいところです。

  2. むん より:

    冬の朝、ミッドウィークにこのテンションの試合を見せてもらえると、ああプレミアの季節がやってきたなーと実感します。

    エバートン、いいチームですね。負けたのは残念ですがナイスゲームでした。

    おっしゃるとおり、エジルがあれを沈めていれば‥。

  3. ヤンガナ大好き! より:

    これまで得意な相手であったエバートン、本当に今日はよいフットボールを展開してましたね。後ろのジャギエルカ、ウィリアムズのCBコンビが若々しく見えました。おまけにベインズ、コールマンのサイドバックも躍動してましたね。さすがわクーマンさんと思ってしまいました。

    惜しむらくはガブリエルの危機察知とコミュニケーション力が少し足りず、マークがずれてしまったことでしょうか。また、今シーズン、週中の試合はある程度ターンオーバーしないと余りよい結果が出ていない傾向にあるように思います。ジルーは先発で見たかったです。

    が、まだ二位には位置しているので、年末年始のタイトなスケジュール、ターンオーバーを上手く使いながら、取りこぼしなしで何とかチェルシーに食らいついて行って欲しいです!

  4. Davinci より:

    アーセナルはチャンスは少なかったですね。ただ
    負けに値する様な内容ではなかったと思います。
    でもここは素直にエバートンを褒めるべきですね。全員が戦ってましたね。

  5. makoto より:

    新参さん>
    どちらが勝ってもおかしくないゲームでした。レイトン・ベインズ、コールマン、アシュリー・ウイリアムズががんばりましたね。

    むんさん>
    絶好のチャンスだったんですけどね…。バーを越える前に「エジル!」といってしまいました。

    ヤンガナ大好き!さん>
    来週がサバイバルマッチですね。決して悪くなかったので、勝つチャンスは十分あると思います。

    Davinciさん>
    そうですね。後半最初の20分で決めたかったですね。ナイスゲームでした。

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