【Everton×MAN.CITY】デイヴィス&ルックマン!10代の初ゴール2発でエヴァートンが圧勝!
ルカクを走らせ直線的に攻めるエヴァートンと、短いパスをつなぎながら守備陣の隙を窺うマンチェスター・シティ。最初のチャンスは7分、FKのクリアを拾ったホームチームの二次攻撃でした。中にいたレイトン・ベインズから開いたギャレス・バリーにパスが通り、左からのクロスがファーにいたルカクに向かいますが、ボールは思いのほか伸びてしまい、エースの頭を越えていきます。12分、今度はマン・シティのカウンターです。デブライネが左サイドを完全に破り、グラウンダーはスターリングの足元にぴったり。ダイレクトでチップキックを狙えばGKロブレスをかわせていたと思われますが、トラップを入れたためにレイトン・ベインズのスライディングが間に合い、ボールはGKのグローブにおさまります。
今日のマン・シティは、デブライネとスターリングの息が合っています。25分、中盤に引いていたデブライネが、ラインの裏に走り込んだスターリングにロングフィードをピタリと合わせますが、右足のボレーはロブレスの正面にいってしまいます。プレミアリーグ最多アシストのデブライネは、27分にも右から抜け出したダヴィド・シルヴァに完璧なラストパス。インサイドで流し込むだけと思われた1対1は、ロブレスが倒れてコースを切り、シュートを打たせませんでした。アグエロ、デブライネ、ルカク、ミララスが交互にスプリントするカウンター合戦の様相を呈していたゲームは、34分にホームチームの速攻が実を結びました。インターセプトに成功したトム・デイヴィスのスルーパスで、右サイドを突破したのはミララス。ややマイナスの折り返しはタイミングもコースも絶妙で、アウトにかけたルカクの強烈なボレーにブラボは反応できませんでした。
1-0となり、エヴァートンが引くかと思いきや、オープンな展開は変わりません。38分、またもデブライネが左サイドを崩し、中に入れたグラウンダーはアグエロが一歩及ばず。CKのクリアを思い切りよく叩いたスターリングのミドルは、わずかに左に外れます。マン・シティは、意地を張っているかのようにルカク対策に1枚だけ残して全員が上がり、ロングボールが出るたびに駆けっこが始まります。前半終了間際には、デブライネがオーバーラップしたクリシーに流すと、ファーに上がったクロスを競り勝ったサニャがヘディングシュート。ゴール左隅に決まる寸前だった一撃は、枠に入ったトム・デイヴィスがクリアしました。ヤヤの強引な左足シュートはDFにブロックされ、スターリングのミドルもロブレスがセーブ。怒涛の攻撃は、レフェリーの笛の音に遮られました。1-0ではありますが、最高にスリリングなゲームがこのまま終わるとは思えません。
…と、ハーフタイムに書いたものの、後半開始1分でゴールが決まるとまでは思いませんでした。エヴァートンの速攻。ルカクのスルーパスがカットされたところで終わりかと思いきや、拾ったロス・バークリーのアウトサイドのパスと、オフサイドをかいくぐったミララスの機転が見事でした。フリーになったベルギー代表のウインガーがクロスに放ったシュートにブラボは届かず、まさかの2-0です。マン・シティは反撃に出ますが、ホームチームの最終ラインは前半のようにはスペースを空けてくれません。
61分、ペップはサバレタを下げてイヘアナチョ。64分、いよいよ登場、ミララスに代わったのはマンチェスター・ユナイテッドからやってきたシュナイデルランです。プレミアリーグ出場が3試合11分だった不遇のMFは、ほしいといってくれた2年前のボス、クーマン監督に報いることができるでしょうか。69分、右サイドでフリーになったサニャのクロスは、イヘアナチョの前に入ったアシュリー・ウィリアムズがカットします。
残り20分を過ぎ、エヴァートンの3-4-2-1は5-4-1になっています。ギャレス・バリーをマッカーシーにチェンジしたのは、中盤からのチェックを強める狙いでしょう。77分のヤヤ・トゥレのFKはロブレスがキャッチ。クライマックスは、この直後でした。ヤヤ・トゥレとクリシーを切り返し一発で抜き去ったのはトム・デイヴィス。転倒しながらすぐに起き上がり、ロス・バークリーのスルーパスをもらった18歳の目の前にはブラボしかいません。絶妙なチップキック、ボールはゴールへ。入る直前にちゃっかり触ろうとしたルカクの足は間に合わず、プレミアリーグ初ゴールを決めた若きMFはサポーターにもみくちゃにされています。サポーターの情熱では、決してアンフィールドに負けないグディソンパーク。あまりにも感動的なシーンでした。
4点めのチャンスが2回あったルカクも、右サイドで巧みにDFをかわしたスターリングも決められず。クーマン監督は、90分に19歳の新戦力アブラモ・ルックマンにプレミアリーグを体験させるという余裕の采配です。ところがこれが、2度めのドラマを生み出すのですから、サッカーはわかりません。右サイドから仕掛けたコールマンがボールをカットされ、クリアで終わるはずでしたが、コールマンに当たったボールがゴール前に出ると、反応したのはルックマンでした。どフリー、右足一閃、ブラボの股間!プレミアリーグデビュー2分の豪快なゴールに、GKロブレンまで祝福に駆けつけ、グディソンパークの絶叫は鳴りやみません。4本めの枠内シュートで4-0。エヴァートンがヤングパワーで優勝候補を一蹴しました。
18歳のトム・デイヴィスは、先制ゴールの起点、サニャのヘッドを枠内でクリア、ダメ押しの初ゴールと大活躍。20歳のホルゲートが最終ラインで体を張ると、19歳のルックマンが最高の自己紹介で幕を下ろしました。サポーターの歓喜を次々と呼んだエヴァートンに対して、後半のアウェイチームは最終ラインと中盤センターが落ち着きませんでした。決められた3発は、いずれもエヴァートンがパスミスを犯した後にリカバーしたゴールです。マン・シティ守備陣が冷静に対応していれば、これだけの大差はつかなかったでしょう。交代カードを1枚しか切らなかったペップは、何を思っていたのでしょうか。試合中のフォーメーション変更で劣勢を立て直すのがうまい名将が手を打たず、ショックが尾を引きそうな大敗を喫したプレミアリーグ5位チームの次戦は、10月に今季初の敗戦を喫した絶好調トッテナムです。(ケヴィン・ミララス/Tommy Low)
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ブラボではなくハートなら何点か防げたと思います
前半は結構良かったですが点が決まらず結果は完敗ですね
交代で出てきてもイヘアナチョは微妙でしたし
ナバスは守備固めでの起用が主で
流れを変えてくれそうな選手がベンチにいませんね
次はスパーズとか嫌な予感しかしないです
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シティふぁんさん>
ハイボールに対する及び腰など、ブラボはメンタルをやられている感があります。戦術的に動かせるサブの選手が少なく、厳しいですね。2-0とされた後、サネを使うのかな、と思ったのですが…。