イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Arsenal×Burnley】追加タイムにPK2発…アレクシス・サンチェスの決勝ゴールで貴重な勝ち点3!

プレミアリーグ22節は、昨日戦った上位チームに勝ち点3がひとつもなし。アーセナルがバーンリーに勝てば、一気に2位に浮上します。負傷していたベジェリン、コクラン、ギブスが戻ってきましたが、大事をとったのか3人ともベンチ。最終ラインはガブリエウ、コシールニー、ムフタフィ、モンレアル、中盤センターにはジャカとラムジーが並んでいます。アレクシス・サンチェス、エジル、イオビは予想通り。トップのジルーはプレミアリーグ4試合連続ゴールと絶好調です。キックオフからしばらくは、前からプレスをかけるバーンリーが押していましたが、アーセナルは左サイドのアレクシス・サンチェスにボールを集めて崩そうとしています。9分、ロートンとマイケル・キーンの間に走り込んだ7番を見て、ラムジーが浮き球を入れますが、ヘディングシュートは右に大きく外れます。

14分、右のイオビからのグラウンダーを受けたエジルが、左隅を狙ったコントロールショット。コースは申し分なかったものの、絶好調GKトム・ヒートンが右手を伸ばしてCKに逃れます。エジルのCKから、コシールニーの落としを打ったイオビのシュートはわずかにポストの右。イオビのクロスに合わせたコシールニーのヘッドは、ヒートンの正面にいってしまいました。16分、初めてシュートチャンスをつかんだバーンリーは、アシュリー・バーンズが強烈な無回転シュートを放ちますが、チェフが落ち着いて右に弾いてゴールを許しません。

イオビが左のエジルに縦パスを通した20分の速攻は、ジルーのボレーがうまく当たらず。24分には、右からのクロスに対応したボイドのクリアが甘く、エジルがダイレクトで叩きますが、力んだ一撃は右に外れてしまいます。31分、アレクシス、ラムジーとつながった左からのアタックは、モンレアルがニアのエジルにグラウンダーを通しますが、ゴール前に築かれたDFの壁の間を通せませんでした。イオビがサイドに効果的なパスを配給し、エジルが積極的にゴールを狙うアーセナル。36分にもムスタフィのロングフィードでエジルが最前線に飛び出すも、DFをかわした後、飛び出したヒートンにボールをさらわれてしまいました。

40分の速攻は、アレクシス・サンチェスのミドルをヒートンがキャッチ。エジルのFKのこぼれ球を左から狙った7番のシュートは、右のサイドネットを捉えられませんでした。前半はスコアレス。押しているホームチームは、ジルーに合わせる形を増やしたいところです。後半も、ボールを支配するのはアーセナル。48分、アレクシスのクロスをジルーがヘッドで落とすと、ラムジーのヒールキックはクロスバーの上。1分後の速攻は、イオビのパスを受けたアレクシスの強烈なシュートがヒートンが挙げた手の上を抜けていきます。59分、ガナーズの先制ゴールは伏兵のきれいなヘディングシュートでした。エジルのCKを左隅に流し込んだのは、プレミアリーグ初ゴールのムスタフィです。ここまでよく守っていたアウェイチームは、攻めなければならなくなりました。

64分、順調だったアーセナルにトラブル発生。デフールを削って赤いカードを出されたジャカは、足の裏を見せる癖を改めなければなりません。ヴェンゲル監督は、イオビを下げてコクランを投入。70分のデフールのFKは、チェフが上に弾き出します。73分、いよいよ登場、ヘンドリックに代わってジョーイ・バートン。エジルを引っかけたマーニーが負傷退場となると、ダイチェ監督はタルコウスキとサム・ヴォークスを入れて勝負に出ます。80分のゴール前の混戦は、つつくのが精一杯だったサム・ヴォークスのキックがチェフの懐に転がります。アーセナルは、クロスの出どころに対するチェックがルーズになっており、危険な時間帯が続いています。87分、ジルーが下がってウェルベック。さらにエジルをベジェリン。89分にアレクシス・サンチェスが仕掛けた速攻は、コクランの左足シュートをヒートンが冷静にセーブします。

7分の追加タイム。状況を一変させたのは、アシュリー・バーンズに対して出したコクランの不用意な左足でした。アンドレ・グレイのPKがチェフの手を弾いてネットを揺らしたのは93分。ヴェンゲル監督が珍しく退席処分です。残り時間は1分、絶望的だった10人のチームを救ったのは、アレクシス・サンチェスのクロスでした。ヘディングの態勢に入ったコシールニーの頭にベン・ミーの足が入ってしまい、こちらもPK。プレッシャーがかかるシーンでスポットに立ったアレクシス・サンチェスは、ヒートンをあざ笑うかのようにど真ん中に緩いボールを浮かしました。2-1、薄氷を踏むようなという表現がぴったりの勝ち点3。タイムアップの笛とともに、エミレーツのスタンドが絶叫に包まれました。

プレミアリーグ7節、ターフ・ムーアでのアウェイゲームでは、ハンドだろうと騒がれたコシールニーのゴールで93分にようやく先制したアーセナルは、ホームゲームでもコシールニーがキーマンとなって98分に勝ち越すきわどい試合となりました。ジャカの振る舞いについては繰り返し触れないとして、ボックスのなかで厳しい態勢から足を出してしまったコクランには、冷静な判断を求めたいものです。いや、それにしても貴重な勝ち点3。コシールニーとアレクシス・サンチェスというハートの強い男たちが、最後まで諦めずに勝利を手繰り寄せてくれた試合でした。アーセナルは、勝ち点47で2位に浮上。この後のチェルシー戦でハル・シティが事件を起こしてくれれば、首位の背中が見えてきます。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“【Arsenal×Burnley】追加タイムにPK2発…アレクシス・サンチェスの決勝ゴールで貴重な勝ち点3!” への3件のフィードバック

  1. ヤンガナ大好き! より:

    前半からジャカは挑発に乗ってやりあっていたので、嫌な予感がしましたが当たってしまいました。それにしてもヒートンは当たってますし、バーンリーはそつのないフットボールを展開しますね。

    今日はムスタフィのリーグ初ゴールとサンチェス、コシールニーのハートの熱さが光りました。最後のサンチェスのPKは、相手を嘲笑うような鳥肌ものの一撃でした。何とか上位に踏み留まってほっとしました。

  2. ジャカジャカ より:

    更新ご苦労様です。

    確実に勝たなければいけない試合であの時間帯に追いつかれたわけですからそこから勝利を
    掴んだ選手達を私は称賛したいと思います。決めるべき時にしっかり決めないと後で代償を
    支払うことになるという月並みな言葉がピッタリな試合だったように思います。

    ジャカには猛省が必要ですね。同じ失敗を何度も繰り返していては監督と同僚からの本当の
    信頼を得ることは難しいでしょう。せっかく素晴らしい能力があるわけですからつまらない
    ことで正当な評価を失うことは勿体ないと考えて欲しいです。

    チェルシーが順調に勝ち点を積んでいる以上アーセナルも同様に勝ち点が必要です。来月の
    直接対決がどういう結果になろうとまだまだシーズンは長いです。

    —–
    こんなギリギリ内容で優勝??正直無理としか思えません。こんな行き当たりバッタリのサッカーが続くなら早く監督を変えて欲しいです。ジャカもそういう性質だとわかった上でとってるのだからコントロールしなくてはいけないのに。。。本人が退場!?笑えない。。。優勝は無理でしょう。。。

  3. makoto より:

    ヤンガナ大好き!さん>
    追加タイムからはジェットコースターでしたね。ヒートンにはうちもやられました。要注意です。

    tomoさん>
    そうですね。2-0にできなかったので、もつれてしまいましたね。

    ジャカジャカさん>
    どのチームも、ぎりぎりの内容で何とか勝利というゲームはあるので、この試合だけで無理というのは乱暴な気がします。スワンズ戦やボロ戦のチェルシーは心もとなかったです。

コメントを残す