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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【MAN.UTD×Hull City】これは痛い!GKのビッグセーブ連発でマン・ユナイテッドは0-0ドロー!

プレミアリーグ23節、オールド・トラフォード。マンチェスター・ユナイテッドの対戦相手は、EFLカップ準決勝で戦ったばかりのハル・シティです。モウリーニョ監督は、プレミアリーグ最下位のチーム相手に、ホームで勝ち点を落とすわけにはいきません。GKデ・ヘア、最終ラインにはバレンシア、フィル・ジョーンズ、ロホ、ブリント。アンカーにはキャリック、脇にポグバとエレーラが入っています。ムヒタリアン、イブラヒモヴィッチ、ラシュフォードの前線も文句なし。キックオフからいきなりキャリックがロングフィードでラシュフォードを走らせたのは、攻め続けますよという合図のようです。2分、エレーラがラインの裏に鋭いパスを送ると、ムヒタリアンのトラップをロバートソンがカットします。

序盤のアタックを抑え、ホームチームの組み立てに慣れたハル・シティが徐々にイーブンに戻しています。マンチェスター・ユナイテッドはサイドから上がる選手がおらず、ピッチの使い方が狭いのが難点です。16分、イブラヒモヴィッチが右隅を狙ったミドルは、GKヤクボヴィッチがセーブ。直後のCKは、ムヒタリアンのボールをラシュフォードがヒールで折り返しますが、ロホのヘッドはバーを越えていきます。17分、バレンシアのクロスのクリアを左足で叩いたブリントのボレーも、枠にいかず。マンチェスター・ユナイテッドは、前線の3人がボックスのなかでシュートを打つ形が創れません。

26分を過ぎると、前にいてもボールが出てこないズラタンが下がり始め、ますます縦へのボールが出にくくなっています。35分、左サイドに出たロングボールをラシュフォードがヘッドで中に入れると、ポグバの落としをイブラヒモヴィッチが左足でシュート。うまくミートせず、右に切れていったものの、久しぶりにいい形でした。42分、これぞキャリック!と叫びたくなる高速の縦パスをズラタンがヒールでラインの裏に流すと、ポグバが完全にフリー。決定的なチャンスでしたが、ヤクボヴィッチの左を狙ったシュートはコースが甘く、CKに逃げられてしまいます。前半は0-0。サイドで数的優位を築くか、数人の連携でシュートコースを空けるか、マン・ユナイテッドには何らかの工夫が必要です。

モウリーニョ監督は、キャリックを下げてルーニー投入という大胆な策を講じました。51分、右のニアッセにロングボールが届いたハル・シティのカウンターは、ラストパスにロホが冷静に対応しました。55分、足を痛めたフィル・ジョーンズがリタイアとなり、スモーリングにスイッチ。ポグバのロングフィードで最前線に抜けたラシュフォードは、完璧なトラップの後、痛恨のキックミスでポストの左に転がしてしまいました。

60分、縦に浮かしたエレーラのパスでバレンシアがサイドを突破すると、ラシュフォードの折り返しをルーニーが空振り。フォローしたズラタンのシュートも右に外れ、0-0の均衡は崩れません。61分、モウリーニョ監督の3枚めは、ムヒタリアンをマタ。66分、マルコ・シルヴァ監督はタイモンを下げ、インテルから来たラノッキアをプレミアリーグデビューさせます。さらにニアッセがアベル・エルナンデスに代わり、残り時間は20分。ラシュフォード、ルーニー、ズラタンが中にいるマン・ユナイテッドは、崩しきる前にクロスを入れて勝負させてもいいでしょう。72分、左のエレーラがファーに出したボールを、ラシュフォードが逆のポスト際にヘッドで送ると、マタのボレーは決まったかに見えましたが、ライン上でヤクボヴィッチがビッグセーブ!ポグバのミドルはDFに当たり、CKも先に触ることができません。

86分、ハル・シティがカウンターから決定機を創ります。ハドルストーンのパスを受けたマルコヴィッチは、スモーリングと対峙しながらノーステップでシュート。まったく動けなかったデ・ヘアは、ゴールポストに救われました。追加タイムは5分。90分のブリントのFKで全員上がっていたホームチームは、ロングボール1本でアベル・エルナンデスに独走を許しかけますが、タッチミスで時間をかけたストライカーは、平凡なシュートをデ・ヘアにキャッチされます。マタのフィードをポグバがヘッドで落とし、ロホが放ったヘッドはヤクボヴィッチがキャッチ。ポグバの素晴らしいミドルもGKのビッグセーブに阻まれます。間もなく、0-0でタイムアップ。マンチェスター・ユナイテッドは、プレミアリーグ創設以来勝ち点を落としたことがなかったチームからゴールを奪えず、上位との差を詰めることができませんでした。

「敗因」を挙げるなら、バーンリー戦のヒートンに続くヤクボヴィッチの神がかりに当たってしまったこと、ラシュフォードやポグバのフィニッシュが甘かったこと、ズラタンに打たせる形を創れなかったこと、ルーニーの空回り、「唯一最強のプランB」フェライニの不在でしょうか。最後のひとつは8割ぐらい冗談として、交代カードには疑問が残りました。最初の1枚を使う前に、崩せそうだった左サイドをムヒタリアンにしてラシュフォードは右、その後ラシュフォードをマルシアル、それでもダメならキャリックあるいはエレーラをマタのほうが、より機能したのではないかと思います。これは、痛い。チェルシーが勝ち点を落とした千載一遇のチャンスにおつき合いでは、ただでさえ厳しかったプレミアリーグ優勝の芽は完全になくなったと思ったほうがいいでしょう。目標は、4位との勝ち点差4を早期になくすこと。週末のレスター戦は必勝です。

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“【MAN.UTD×Hull City】これは痛い!GKのビッグセーブ連発でマン・ユナイテッドは0-0ドロー!” への2件のフィードバック

  1. MUFC より:

    もう「GKが当たっていたから」だけでは片付けられません。決定力不足過ぎます。頭を抱えたくなる得点力不足。

  2. makoto より:

    MUFCさん>
    ゴール前でことごとく冷静さを失ってましたね。ズラタンとフェライニのおかげで、得点力不足が目立たなくなっていたところもありますね。

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