【Bournemouth×MAN.CITY】痛かったウィルシャーの負傷…マンチェスター・シティが難敵に0-2勝利!
3分、左SBフェルナンジーニョのヒールパスでダヴィド・シルヴァが左サイドを崩し、マイナスの折り返し。ボレーを狙ったデブライネはシュートを軸足に当ててしまい、枠に飛ばせません。中盤で速いパスをまわし、フレイザー、ダニエルズ、ジョーダン・アイブがサイドから仕掛けるボーンマスに、強豪相手にひるむ気配はありません。10分、左サイドのフェルナンジーニョから、バイタルエリアを斜めに横切るロングフィードがスターリングに届きますが、トラップが大きくGKボルツがキャッチ。ペップが彼を左に置いた狙いのひとつは、このボールでしょう。13分、早い時間にエースの出番がやってきました。ガブリエウ・ジェズス、負傷退場。アップもろくにできずにピッチに入ったアグエロですが、勝手知ったる自分のポジション、戸惑う様子は微塵も感じられません。
19分、ヤヤ、デブライネ、スターリングとつながった速いアタックからグラウンダーが入り、アグエロが最初のシュート。直後のホームチームの反撃は、ジャック・ウィルシャーとのワンツーでラインの裏に抜け出したジョーダン・アイブを、カバジェロがスライディングでストップします。22分、今度はボーンマスのCBサイモン・フランシスが足を痛めました。代わって入ったのはタイロン・ミングス。一時は、将来のイングランド代表を背負う存在とまでいわれた23歳は、エヴァートン戦の6失点を忘れて結果を出したいところです。
26分、敵陣でボールを奪ったマン・シティに決定機。サネのスルーパスで左サイドを破ったダヴィド・シルヴァが中に転がすと、スターリングのシュートはクックとGKボルツに当たってポストにヒット。フォローしたアグエロのボレーは、ダニエルズが身を挺してブロックします。29分、勢いに乗ったマン・シティが速攻を決めます。ダヴィド・シルヴァのパスを受けた左サイドのサネが早めのグラウンダーをファーに入れると、クックが触ってコースが変わったボールがスターリングの足元にいってしまいました。
0-1とされたボーンマスは、1分後にネットを揺らします。ジョーダン・アイブがフェルナンジーニョをかわしてアーリークロスを入れると、ジョシュア・キングがフリーでボレー。ボールはゴール左隅に収まり、1-1…と思いきや、ジョン・ストーンズのシャツを引っ張ったのを咎められたのでしょう。ゴールは認められません。ボーンマスはここから出足が鈍くなり、マン・シティペースで時間が流れますが、37分に右からのクロスに飛び出したアグエロのボレーは、クロスバーの上。41分のスターリングのミドルも枠を越え、45分のデブライネのロングシュートも右に外れます。
このまま終わるかと思われた追加タイム、ボーンマスにジャック・ウィルシャー負傷リタイアという激震が走ります。エディ・ハウ監督は、急遽アフォベを投入。前半は0-1のまま終了しますが、形勢は互角です。ペップは、ジョーダン・アイブに翻弄されているフェルナンジーニョを、このまま左に置いておくのでしょうか。後半開始直後の47分にも、ジョーダンアイブが右サイドを完全に崩し、ラストパスに触れば同点という決定機を創ります。コンパニとオタメンディをベンチに置いているペップは、早い時間に2枚めのカードを切るかもしれません。
デブライネ、スターリング、ダヴィド・シルヴァのラストパスが味方に届かないマン・シティ。12月のプレミアリーグでリヴァプールに4-3で勝ち、アーセナルに3-3と引き分けているボーンマスに、1点差では安心できません。67分、ロングボールを左サイドでキープしたアフォベがアーターに落とすと、ダイレクトで捉えた左足シュートがニアを襲いますが、カバジェロが冷静にセーブ。この2分後に、マン・シティらしい攻撃で決定的な2点めが入ります。
左からドリブルでアダム・スミスを抜き去り、ゴールライン際からグラウンダーを入れたのはスターリング。ニアに飛び込んでスライディングで押し込んだのは、やはりアグエロ(公式記録はタイロン・ミングスのオウンゴール)です。エースがプレミアリーグ12ゴールめを決めたタイミングで、ペップはヤヤをオタメンディにチェンジ。アンカーにフェルナンジーニョ、コラロフは左です。なるほど、「2点めを奪うまではリスクをとって攻める」方針でしたか。残り15分から2点差をひっくり返したレッズ戦を思い出せば、ボーンマスが終わったと書くのはもう少し時間が経ってからにするのが賢明でしょう。
84分、ボックス左でタイロン・ミングスとクックを次々と抜き去ったサネは、角度のないところからの強いシュートをクロスバーに阻まれます。この試合のターニングポイントは、ジャック・ウィルシャーのリタイアだったのではないでしょうか。ダイレクトのさばきやスルーパスで局面を打開できるプレーメイカーが去って、マン・シティ守備陣は相当楽になったと思います。前線への長いボールをカットされるばかりで工夫がなかったボーンマスについて、そろそろ「終わった」と書いてもいいでしょう。93分、デブライネのスルーパスで右から抜け出し、ボルツと1対1になったサネのシュートは、ゴールを横切り左に流れていきます。ホームサポーターのまばらなチャントのなか、マン・シティが0-2で完勝しました。
MVPを挙げるなら、サネやスターリングを自在に動かしたダヴィド・シルヴァです。彼の前線へのフィードとサイド突破が、ボーンマス守備陣から準備する時間を奪っていたと思います。マン・シティは勝ち点52でプレミアリーグ2位に浮上し、バーンリーに引き分けたチェルシーとの差を8に詰めました。まだまだ首位を脅かすには至りませんが、彼らにはシックスポインターが残されています。3月中旬からのリヴァプール、アーセナル、チェルシーの3連戦が、頂点か転落かを分ける勝負どころとなるでしょう。
最後に。スポナビライブの実況と解説が、しきりにジョシュア・キングがゴールを取り消されたシーンを「ミスジャッジ」と繰り返していましたが、リプレイでストライカーとジョン・ストーンズの絡みを確認すれば、少なくともレフェリーの見解は理解できたはずです。直後に疑義を呈したことまではいいません。再三映像が流れた(=オフサイドラインを確認する角度ではなく、2人の接触を後ろから捉えた”意図が明確な映像”です)にも関わらず、後半も執拗にこだわっていたことについて申し上げています。プレミアリーグではたびたびレフェリーのミスが話題になっていることもあり、ムードに乗ってしまいそうになるのかもしれませんが、重要なシーンはしっかりチェックしていただき、いたずらに煽らないでいただければとお願いいたします。ゴール前の攻防において、今日のマンチェスター・シティの勝利に水を差すようなことは何ひとつなかったと思います。
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更新お疲れ様です。なんとか勝ったという感じですね。。いつ見てもDFのボール回しが危なっかしくて見てられません。特にストーンズは完全に狙われてますね。コンパニは一体いつ復帰するのか。おっしゃる通りダビド・シルバは本当年齢を感じさせず一番良かったですね。ちょっと心配だったのはヤヤがお疲れのようで、全く足がついていけてませんでした。Man Cityのサイトに、サイドバックにカイルウォーカーを狙ってるとの記事が出てました。CBとサイドバックの補強が待たれます。
ウェストハムの試合でも2得点が取り消しになる誤審がありました。
いくら管理人さんがユナイテッドサポーターだからといえ、その話をこの記事のコメントで持ち出すのは無神経じゃないでしょうか。この記事をちゃんと最後まで読んだら間違ってもそんなコメントを書き込もうとは思わないはずです。前々から思ってましたが、おはむさんは少し考えてからコメントした方がいいんじゃないでしょうか。文句のつけようのないシュートをゴールに刺せば必ずゴールは決まるんです。本当のサポーターなら誤審だなんだグチグチ言うより、自分が心を置いてるクラブがそのようなパフォーマンスを見せてくれる事を期待してゲームを楽しむべきではないでしょうか。何ヶ月も前の事をまったく関係ない所で蒸し返すなんて論外です
結果的に失点にはなりませんでしたが先制した直後に簡単にゴールを決められるのは頂けないですね
内容は満足できませんが結果には満足ですね
ジェズスが軽傷であれば良いのですが…
内容的にはまだまだ改善点が多いとは思いますが時間を使うようなポゼッションやプレッシャーをいなすようなビルドアップが見られだしたのは良い兆候だと思います。人員的な限界はあるこでしょうが少しでも守備の安定感を保つためにそれらの回数や制度を上げていって欲しいと思います。
ジェズスが3ヵ月の離脱だとか…