【Arsenal×MAN.CITY】2度のビハインドから追いついたアーセナル、執念のドロー!
立ち上がりはアウェイのマン・シティペース。アーセナルの中盤がフェルナンジーニョやダヴィド・シルヴァに簡単に前を向かせているのが気になります。4分、フェルナンジーニョのスルーパスでスターリングが裏に抜け出しますが、オスピナが鋭い飛び出しでこれをブロック。直後のガナーズは、アレクシス・サンチェスのロングフィードがウェルベックに通り、クリシーと交錯して足に当たったボールがゴールを襲いますが、わずかにポストの右を抜けていきます。5分、先制はマンチェスター・シティ。相手のクリアボールをボレーで前線に送ったデブライネのパスに鳥肌が立ちました。快速ベジェリンを振り切ったサネが、オスピナも抜き去り無人のゴールに流し込みます。「ゲームへの入り方が悪い」とは、こういう展開をいうのではないでしょうか。マン・シティの中盤をあれだけ自由にさせれば、危険なパスを一発で通されるのを覚悟しなければなりません。
10分、右サイドに出たダヴィド・シルヴァがニアのデブライネに流すと、ダイレクトで狙った一撃はポストを直撃。フォローしたダヴィド・シルヴァの左足シュートは、オスピナがかろうじてセーブします。相変わらずアグエロやデブライネが空くシーンが気になるアーセナルのディフェンス。20分のCKは、クリアを叩いたフェルナンジーニョのボレーが相手に当たり、ゴールに届かず。1分後、左サイドから仕掛けたアレクシス・サンチェスがニアに流れてきたエジルに縦パスを通すも、反転して放った右足のシュートは力がありません。20分を過ぎると、ガナーズは左サイドを崩せるようになってきました。モンレアルのグラウンダーをエジルがヒールで落としたシーンは、アレクシスが打てず。30分にアレクシスがボックスのコーナーから狙ったシュートは、うまく曲がらず右に外れます。
ペップ・グアルディオラは、後半頭からスターリングを外してヤヤ・トゥレを投入。やられていた右サイドの立て直しを図ったのでしょう。コシールニーがデブライネのクロスをカットした際に痛んだのか、アーセナルはガブリエウとムスタフィのCBコンビにチェンジしています。52分、ヘスス・ナバスの高速クロスがピンポイントでアグエロの頭を捉えますが、ボールはニアにアウト。ホームチームの同点は、左サイドを攻めた後のCKでした。エジルの素晴らしいボールをヘッドで叩きつけたのはムスタフィ!これを合図に、エミレーツの歓声が一段大きくなります。58分、デブライネのCKのクリアを直接打ったフェルナンジーニョのボレーはオスピナがセーブ。次のゴールを決めたほうが、勝利を手にするのではないでしょうか。
65分のCKの後、アレクシス・サンチェスが不用意なヒールキックを拾われ、ヘスス・ナバスのクロスをフリーのアグエロが頭で合わせますが、オスピナが右に飛んでキャッチ。67分、ヴェンゲル監督の2枚めは、ボールタッチが少なかったウォルコットに代えてジルーです。残り時間は20分。アーセナルは攻める機会が減り、アグエロやデブライネの脅威にさらされています。75分、ウェルベックが下がり、イオビ。80分にオタメンディのクリアミスをボックスで拾ったエジルは、カバジェロとの競り合いに勝てませんでした。85分、マン・シティのショートコーナーは、ヤヤ・トゥレのパスを受けたダヴィド・シルヴァのシュートが右に外れます。
88分にベジェリンが久しぶりのオーバーラップを見せ、フリーのイオビにつなぐとシュートは浮いてしまいました。ペップ最後のカードとなったダヴィド・シルヴァをサバレタは、最悪でも勝ち点1という采配です。アーセナルの選手は最後までアグレッシブなチェックを続け、疲労の色が濃かったマン・シティもベテランの老獪なプレイでチャンスを創りましたが、両者ともフィニッシュに至らず、2-2ドロー。プレミアリーグらしい素晴らしい試合でしたが、ライバルクラブの監督たちにとっては最高の結果です。マン・シティは2位に4つ離され、消化試合が少ないアーセナルは、マン・シティとは実質4差、リヴァプールとマンチェスター・ユナイテッドとは2差となりました。
週末に、マージ―サイドダービーは2-1レッズ、エミレーツは2-2ドローと予想したのですが、珍しくなかなかいい読みでした。シュート数8対14が示す通り、相手の守備を崩していたのはマン・シティでしたが、アーセナルがセットピースをものにして2度のビハインドを追いつきました。勝てた試合を1ポイントで終わらせてしまったペップは、最終ラインの連携を確認しなければなりません。一方、ヴェンゲル監督が今後の試合を勝ちきるためには、緩かった中盤の守備を修正し、ジルーを入れた際の攻め方を明確にする必要があるでしょう。それでもタイムアップの笛の後、エミレーツには拍手が鳴り響いていました。さざ波のようなその音は決して大きくはなく、今日の奮闘のみに向けられたものだと思われますが…。プレミアリーグ4位以内に残るには、マンチェスター・シティは次のチェルシー戦とマンチェスター・ダービー、アーセナルはノースロンドンダービーとマンチェスター・ユナイテッド戦が必勝のゲームです。
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更新ご苦労様です。
得点を入れられても取り返すガナーズの意地をみた気がしますが、ご指摘の通り序盤はあっさりと得点を取られすぎですね。
それはシティにも言えることかもしれませんが。しかし、サネはプレミアにフィットし大変な脅威になりつつありますね。
TOP4争いがますます激化してきましたね。
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今回のドロー決着をみて、「やっぱりヴェンゲルは解任だ」と思いを深めた方も多くいるかとは思います。
ただ、僕自身は久しぶりに試合をみて興奮しましたし、感動しました。
シティを相手にビハインドを二回追いついたこと。
明らかにドロー決着を望まず勝ちにいったこと。
コシェルニーの交替などに対しても混乱が少なかったこと。
少なくとも2-2の同点以降、エミレーツのチャントが大きくなったこと。
何より、選手が最後まで下を向かなかったこと。
ドロー決着で満足してるようではファンとして情けない気もしますが、それだけ最近の試合は見てて辛かったのかなと思います。
今季、仮にCLラインに届かないことがあったとしても。
選手がファイトする姿勢を見せる限りはファンであり続けるのだろうな、と思った次第です。
引き分けなら悪くないですが
次はチェルシーとかなりきつい連戦です
しかもデブライネが離脱だとか…
うーん悪いことが起きることしか想像出来ません
気合入ってるのは見て分かりましたし、だからこそそれを監督が束ねて行かないと上位陣は喰えないなぁと感じました。(あれだけ外野が騒いでも選手をゲームに集中させるのはヴェンゲル監督が流石だとも思います。)ただいよいよ後がなくなってきた勝ち点差なので、意地見せて欲しいですね。
Mackiさん>
序盤はアーセナルの中盤の守備が緩く、大差もあるかと思いながら観ていました。サネ、素晴らしいですね。ノリートが出ていたのがずいぶん昔のことに感じます。
ひろとさん>
後半のアグレッシブな守備に感動しました。マン・シティは疲れが見えてからも鋭いアタックを見せていたので「勝てた」というといいすぎですが、勝ちたかったですね。
シティふぁんさん>
チェルシーもWBと脇のCBに疲労感があるので、充分戦えるのではないかと思います。楽しみです。
グッチさん>
2チームが調子を落としてタナボタはさすがに考えづらいので、目標全勝ですね。執念を見せてほしいです。