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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Burnley×MAN.UTD】マルシアル&ルーニー!0-2完勝のマン・ユナイテッド、連続無敗記録は23!

プレミアリーグ34節、バーンリーの本拠地ターフ・ムーアで戦うアウェイゲーム。木曜日のヨーロッパリーグでロホとズラタンを失ったモウリーニョ監督は、欧州の激戦で120分走ったムヒタリアン、キャリック、ラシュフォード、ルーク・ショーを休ませました。最終ラインはダルミアン、バイリー、ブリント、アシュリー・ヤング。前線はルーニーをトップに据え、左右にリンガードとマルシアル。温存したエレーラがアンカーに入り、左右のインサイドMFにはフェライニとポグバです。ホームのプレミアリーグでは10勝2分4敗と滅法強いダイチェ監督のチームに対しては、前線のアシュリー・バーンズやアンドレ・グレイへのボールの供給源であるジョーイ・バートンとロビー・ブレイディを抑えなければなりません。直線的に攻めるバーンリーに対して、マン・ユナイテッドは慎重に対応。プレスを嫌って低い位置でビルドアップしており、5分を過ぎても前線に効果的なボールを出せません。

白いシャツのアウェイチームが最初にチャンスをつかんだのは、9分。左からマルシアルがドリブルで仕掛け、ゴールライン際から折り返すと、エレーラがつないだボールをルーニーが左足でシュート。DFに当たって勢いを失ったボールは、ヒートンが確実にキャッチします。12分、アシュリー・ヤングが高く上げたCKで完全に競り勝ったフェライニのヘッドは、ヒートンの正面。アンドレ・グレイやバーンズがサイドに流れて仕掛けてくるバーンリーのアタックには、バイリー、ブリント、フェライニが中央を締めてシュートを打たせません。

18分、リンガードが中央から上がったカウンターは、左でボールをもらったルーニーがクロスをミス。しかし21分の2度めのカウンターはきれいに決まり、マンチェスター・ユナイテッドが先制します。マルシアルがドリブルで真ん中を突破し、右のエレーラに預けてゴール前に走ると、好調のMFからの完璧なリターンでヒートンと1対1となり、左足のシュートを難なく流し込みました。苦しんでいたサイドアタッカーの今季プレミアリーグ4ゴールめでリードしたマンチェスター・ユナイテッドは、余裕をもってゲームを進めています。

28分、バーンリーに久しぶりのチャンス。右サイドから抜け出したSBロートンは、ニアに入れたボールのタイミングがわずかに早く、デ・ヘアに捕られてしまいます。ボックスの中でマルシアルからのパスをもらってシュート態勢に入ったルーニーは、後ろからバートンにチャージされてPKをアピールするも笛は鳴らず。36分にブレイディがゴール前に上げたFKは、走り込んだベン・ミーが一歩及びません。すると39分、追加点をお膳立てしたのは、懐の深いターンでブレイディとバートンを翻弄したポグバでした。スルーパスで抜け出したマルシアルがヒートンと1対1になると、角度のないところからのシュートはGKが体に当てますが、後ろにこぼれたボールをルーニーが左足でプッシュ!22節のストーク戦で左から決めたFK以来のゴールに、キャプテンは喜びを爆発させています。前半は0-2で終了。プレミアリーグで23戦連続無敗のチームは、この間2失点以上が1回もなく、バーンリーの逆転は望み薄です。

ダイチェ監督はハーフタイムにベン・ミーを下げ、タルコウスキーを投入。バーンリーが押しているというより、持たされているといったほうが妥当でしょう。53分、左から上がったポグバがボックス手前から放った強烈なミドルはヒートンがセーブ。バーンリーの指揮官はボイドをグズムンドソンに代えますが、単調なクロスはマンチェスター・ユナイテッドの最終ラインに落ち着いてクリアされ、決定的なシーンは訪れません。63分にリンガードが中央から仕掛け、左のルーニーに優しいラストパスを流しますが、ルーニーはスリップして絶好機を逃してしまいます。モウリーニョ監督の1枚めは、70分にリンガードをラシュフォード。指揮官がよく口にする「ゲームを殺す」とは、まさにこういう展開です。今日のバイリーとブリントは、ラストパスが入るポイントに先回りできており、安心して見ていられます。

80分にマルシアルと代わったムヒタリアンは、2分後にラシュフォードに素晴らしい縦パスをフィード。ラインの裏を取った19歳のストライカーは、ヒートンにコースを狭められてニアに外してしまいます。ポグバをキャリックに代えて時間を遣ったモウリーニョ監督は、不振だったマルシアルとルーニーが決めて勝つという結果に満足しているでしょう。マンチェスター・ユナイテッドが0-2で完勝し、プレミアリーグ連続無敗記録を23に伸ばしました。

モウリーニョ戦術が浸透している最終ラインとフェライニ、エレーラはポジショニングを間違えることがなく、当然のようにクリーンシートで試合を締めてくれました。ルーニーはいいときの動きにはまだ遠いものの、マルシアルには完全復活の予感が漂っています。11番がプレイする時間が増え、ポグバやムヒタリアン、ルーク・ショーとの連携がこなれてくれば、ズラタンを失ったことを忘れさせてくれる可能性は充分にあると思います。疲労が溜まった主力を休ませながら、チーム全体の力で奪った大きな勝ち点3。プレミアリーグ4位以内奪取に向けて、マンチェスター・ユナイテッドの視界は良好です。

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“【Burnley×MAN.UTD】マルシアル&ルーニー!0-2完勝のマン・ユナイテッド、連続無敗記録は23!” への9件のフィードバック

  1. おはむ より:

    みました、上手く行きすぎじゃないですか?
    来シーズン優勝すると思います

  2. ユナイテッド より:

    前半で2点取れると安心して試合を見ることができます。
    これが1点でも安心できるようなチームになれればいよいよリーグ優勝も近づくのではないでしょうか。

  3. yuto より:

    イブラの不在をチャンスとばかりにELではラッシュフォード、今節ではマルシャルが頑張っていますね。
    今の状況はユナイテッドの将来にとって、かなり大きなターニングポイントなのではないでしょうか。
    神がいない今こそ、FW陣は一皮むけるチャンスです。本当のところ、一番活躍して欲しいのはウェイン・ルーニーですが・・・

  4. MUFC より:

    バイリーは仕方ないですが、もっと早くポグバは交代できたんじゃないでしょうか?かわってきたのはラッシュ、ムヒですし……2ー0でもさらに安全策をこうじるのはモウリーニョらしいですが。控えに若手がいましたが結局はベンチ。やはり彼は3年だけの監督だな。と思いました。

  5. プレミアリーグ大好き! より:

    一試合若手に交替しないとこいつは3年だけとか言われるとは。相当嫌いなんですねえ。
    しかしイブラがいたから内容がよくないなんて今季の貢献みたらとても言えませんが、イブラいなくてスピード主体の戦い方にしてるここ何試合かは内容的な手応えやさらなる伸びしろを感じさせるのも事実かなと思います。
    イブラは来季は年齢的にも1年かけて慎重にトップフォームに戻していくでしょうから、来季1年は基本サブとして契約延長してもらえたらどうかなあと思います。

  6. プレミアリーグ大好き! より:

    おはむさん>
    この試合はうまくいきすぎでした。連携が向上すれば狙えると思いますので、オフシーズンの準備に期待します。

    ユナイテッドさん>
    2年前のチェルシーがそういうチームでしたね。攻めてほしいと思いつつ、よくばりにそれも実現してほしいです。

    yutoさん>
    そうですね。私も今は、ルーニーに結果を出してほしいと願ってます。

    MUFCさん>
    使える展開でしたね。そこは残念でした。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    1試合についておっしゃっているのではなく、今までのことも含めておっしゃっているのではないかと思います。TOP6のなかでは(既に実績があったラシュフォードやリンガード以外の)新しい若手起用に最も慎重なのは確かで、私もその部分には不満があります。ズラタンをサブとして契約という案はいいですね。若手にいい影響を与えてくれる存在なので、残ってほしいです。

  7. makoto より:

    署名がおかしかったですね。すみません。本人です。

  8. プレミアリーグ大好き! より:

    なるほど。それでもそもそもリンガードやラッシュフォードをちゃんと使うかもシーズン前は危ぶまれていたと思うのですが、きちんと使って成長させている功績は認めるべきでしょうし、しょせん3年だけの監督だはやや言い過ぎなのは否めないと思いました。

  9. pudding より:

    まぁ3年だけでもどんなチームでも必ず結果出すあたりモウリーニョはスペシャル過ぎますけどね(笑)トゥアンゼベはどこかで起用していくんじゃないですかね?まぁその場合若手もしっかり活躍してアピールしなきゃいけませんけどね。ヴァランがクラシコで大活躍してモウリーニョの期待に応えたように。マルシャルが序盤から活躍してくれていたら今頃は…って思いもありますし。

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