【Arsenal×Leicester】残り4分、またもモンレアル!アーセナルが1-0勝利で4位争いに生き残り!
予想通りアーセナルがポゼッションを主張し、昨季プレミアリーグ王者はお家芸のカウンター狙いに徹しています。7分、アレクシス・サンチェスが軽率なプレイでオルブライトンにボールを奪われ、ニアに入ったグラウンダーをヴァーディがボレー。得意の左足の一撃はうまく当たらずポストの左に外れますが、直近のプレミアリーグ7試合で6ゴール2アシストと復活したエースを擁するチームに、自陣でのボールロストは避けなければなりません。
左サイドを執拗に攻めるアーセナルは、16分にコクランが左隅を狙ったミドルシュート。シュマイケルに弾かれ、先制はならなかったものの、引いた相手には効果的なアタックです。自陣にこもった相手に対して、攻めの糸口を模索するガナーズ。22分、レスターの武器のひとつとなっているフクスのロングスローが中央に入ると、ヘッドで競り合ったボールがマフレズの足元にこぼれます。決まったかと思われた渾身のボレーは、チェフが左手でビッグセーブ!ガナーズ守備陣には、マークの確認とはっきりしたクリアが必要です。
27分、ジャカのパスを受けたベジェリンがボックスの入り口で粘ると、こぼれ球に反応したウォルコットが巧みにフクスを抜き去り、アウトにかけたシュート。ホームチームの初めての決定機は、ニアを締めていたシュマイケルに阻まれます。39分、エンディディは左サイドに流れたマフレズをよく見ていました。浮き球を受けたサイドアタッカーは、ガブリエウを軽くかわすと左足を振り抜きます。ニアを襲った一撃は、ボール2つ分外にずれてしまいました。46分、左にいたエジルの縦パスを中に持ち込んだアレクシス・サンチェスは、強烈なシュートをクロスバーにぶち当てます。相手ボールになると8人がボックスに引くレスターに対して、アーセナルは崩し方を見出せません。必要なのは緩急とスペースを創る動き、あるいは終了直前に7番が放ったような遠めからのシュートでしょう。
後半に入っても、互いにチャレンジするパスがつながらない展開。ウォルコットとウジョアが機能しない時間が続きます。両指揮官は、ストライカーのチョイスを間違えたのではないでしょうか。引いた相手にはジルー、3バックの前が空く相手には岡崎慎司の方が効果的でしょう。54分、フクスのロングスローを叩いたエンディディのヘッドはチェフがキャッチ。1分後、ジャカからもらって中に入ったベジェリンのラストパスは、アレクシスに届く寸前にフートにカットされてしまいます。59分、ベジェリンが中央に戻した緩いボールをジャカがダイレクトでシュート。DFのつま先でコースが変わった難しいボールを、シュマイケルは確実に弾き出しました。
65分のCKからの二次攻撃は、ベジェリンのクロスにフリーで合わせたコシールニーのヘディングがシュマイケルの正面。次のCKはコシールニーが打ち切れず、左にまわったボールをアレクシス・サンチェスが狙うと、これもGKが余裕をもってキャッチします。ヴェンゲル監督は、ギブスを下げてウェルベックを投入。最終ラインを4枚して前に厚みを持たせます。これでダメなら、次はジルーでしょう。岡崎慎司がウジョアに代わって登場したのは69分。ヴァーディが仕掛けたカウンターは、ベジェリンがぴったり着いてタッチミスに追い込みます。75分、コクランとウォルコットが下がり、ラムジーとジルー。岡崎慎司とのコンビで右から放ったヴァーディのシュートは、力なくチェフの懐に収まります。
78分、3枚使ったアーセナルにアクシデントか!?ヘディングでクリアした後、倒れ込んだコシールニーの脇を岡崎慎司がすり抜け、右足でシュートを放つもガブリエウが足元に入ってブロック。CBは大事に至らなかったようです。刻一刻と時間が過ぎ、アーセナルに焦りが見え始めた86分、FAカップで同点ゴールを決めたSBが、またも大きな仕事を成し遂げました。アレクシスが左から入れたボールがこぼれ、ジャカが脇にいたモンレアルに落とすと、思い切りよく放ったボレーがフートに当たって右のサイドネットへ。必死に反撃に出るレスターに対して、ガナーズ守備陣は中央を固めています。94分、フクスのロングスローに対してラインに張り付き、カード覚悟で妨害したのはアレクシス・サンチェス。FKに変わったレスター最後のアタックは、岡崎慎司のボレーがゴールライン手前で止められます。1-0、アーセナルが土壇場で執念を見せて、プレミアリーグ4位争いに生き残りました。
アーセナルが苦しんだ原因は、ラストパスの不正確さと、ウェルベックやジルーをどう活かすかが曖昧だったことでしょう。レスターの選手たちは集中して守れており、ドロー決着濃厚の展開でしたが、密集の手前でシュートを選んだモンレアルの勇気がチームを救いました。何よりも勝ち点3が大事だった今日は、通らなかったラストパスを省みずとも、落ち着いた対応でクリーンシートを達成した守備陣をほめてもいいでしょう。チェフのビッグセーブは大きなターニングポイントでした。「チャンピオンズリーグに出場できなければ、失望は大きい」と危機感を募らせていた守護神の素晴らしい反応とSBの一撃で、アーセナルは4位争いに残りました。グーナーのみなさんにとっては、明日のマンチェスターダービーは、直接叩けるマンチェスター・ユナイテッドが勝ったほうがベターということでよろしいでしょうか。チェルシーとトッテナムは当確ですが、残り2つの椅子を巡るバトルは最後までもつれそうです。
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
おっしゃる通り、引いてカウンター狙いのレスター相手にウォルコットはCFとして機能していませんでしたね。チェフのビックセーブとモンレアルのシュートに救われました。
チェンバレンがスターターから外れると仕掛け屋がサンチェスしかいなくなり、強引な突破やシュートが減りますね。引き分け覚悟の後半にモンレアルの枠が見えたらシュートと打つという気概が、ラッキーゴールを産んだと思ってます。崩す形にばかりこだわったチームをベテランが救ってくれました!