【Tottenham×Arsenal】戦術も試合運びも完璧…ノースロンドンダービーはトッテナムが2-0完勝!
コシールニー、ガブリエウ、モンレアルを後方に配し、ギブスとチェンバレンがWB、ジャカとラムジーが中央。エジルとアレクシス・サンチェスの前にオリヴィエ・ジルーというのがヴェンゲル監督のオーダーです。11分にアレクシス・サンチェスの絶妙な浮き球で左から前線に飛び出したギブスのシュートは、ロリスが足元に飛び込んで先制を許しません。ホームチームは薄くなりがちなガナーズのサイドを執拗にアタック。アウェイチームはアレクシス・サンチェスにボールを集めて攻めようとしています。
23分、エリック・ダイアーから前線のハリー・ケインにロングフィードが通ると、右足のシュートはコシールニーに当たってゴール前へ。最高のタイミングで入ってきたデル・アリのヘディングシュートは、チェンバレンのプレッシャーによって左に外されてしまいます。さらに2分後、インターセプトに成功したワニャマが縦パスでソン・フンミンを走らせると、7番はチェンバレンを抜き去ってボックスに侵入。コシールニーに当たったボールを叩いたエリクセンのボレーは決定的でしたが、ボールはバーをかすめてスタンドに飛び込んでしまいました。
38分、右に流れたアレクシス・サンチェスに縦パスが通ると、エジルが左のラムジーに展開。ウェールズ代表MFが右隅を狙ったコントロールショットは、左手を伸ばしたロリスがぎりぎりでセーブします。44分のCKは、左に流れてきたボールをジャカがアレクシス・サンチェスに預けると、右足で巻いたシュートは惜しくも枠の外。47分にCKのクリアをトラップしたフェルトンゲンは、珍しく右足で遠いサイドネットを狙うもチェフがセーブしてスコアは動きません。あっという間に感じられた前半は0-0で終了。ポゼッションはスパーズが59%、ガナーズが41%ながらどちらが先制してもおかしくない互角の展開です。
48分のスパーズのカウンターは、迫力がありました。左サイドのデル・アリに預けたソン・フンミンは、再度ボールをもらって仕掛けるもモンレアルがカット。このこぼれ球をトリッピアーが中に流すと、ワニャマの素晴らしいダイレクトショットはチェフが上に弾き出します。51分、ハリー・ケインのミドルはチェフの正面。52分のガナーズのCKは、ガブリエウが競って浮いたボールをジルーが狙うも左足のボレーはバーの上に外れます。
55分、先制したのはスパーズでした。ロングスローが前線のハリー・ケインに届き、エースがデル・アリに落とすと、さらに後ろからフォローしたエリクセンがボックス右からモンレアルとコシールニーを抜いて突破に成功。シュートはチェフに弾かれますが、こぼれ球をデル・アリが左足で流し込み、ホワイト・ハート・レーンに絶叫がこだまします。さらに3分後、アーセナルにとっては激痛の追加点。ワニャマのパスを受け、左に持ち出そうとしたハリー・ケインをガブリエウが引っかけてしまい、主審のマイケル・オリヴァーさんは迷わずPKスポットを指差します。10番のプレミアリーグ21点めは、左のサイドネットに突き刺さる文句なしのシュートでした。反撃に出たガナーズは、ジルーとアレクシスが立て続けに左からシュートを打ちますが、いずれもロリスが正面でキャッチします。
ヴェンゲル監督は、65分にジャカを下げてウェルベックを投入。67分にCKのルーズボールをワニャマが後ろに流すと、フェルトンゲンの決定的なボレーはチェフが左に弾くビッグセーブで切り抜けます。75分、ガブリエウに代わってベジェリンが入り、3-5-2だったフォーメーションは4-3-3にスイッチ。77分にインターセプトに成功したワニャマが仕掛けたカウンターは、ラストパスをもらったハリー・ケインが飛び出したチェフに阻まれました。エリクセンのCKをヘッドで合わせたアルデルヴァイレルトも決まったかと思われましたが、右手を出したチェフがビッグセーブ!CBまでが容赦なくシュートの雨を降らせるスパーズが、完全にゲームを掌握しています。
ポチェッティーノ監督がソン・フンミンをデンベレに代えて試合を畳みに入ると、ヴェンゲル監督は81分にジルーをウォルコット。このまま10分が過ぎれば、スパーズがガナーズの上でシーズンを終えることが決まります。86分、右サイドからのボールがアレクシス、ラムジーとつながると、横に流したボールを叩いたウォルコットはベン・デイヴィスにコースを限定され、ロリスの守備範囲に打つしかありませんでした。カイル・ウォーカーが登場したのは88分、シソコは91分。プレミアリーグ最少失点のチームは、アーセナルのアタッカーにシュートを打たせることなく追加タイムをやり過ごしました。スパーズ、2-0完勝!プレミアリーグ9連勝、ホワイト・ハート・レーンで13連勝。得失点差で23も上回っているマンチェスター・ユナイテッドに12勝ち点差をつけたスパーズは、チャンピオンズリーグ出場権もほぼ手中にしました。
シュート数20対12、オンターゲット11対4、CKは14対5。チェンバレンとギブスの裏を突くために、サイドを厚くしたポチェッティーノ監督が1枚上手でした。デル・アリのプレミアリーグ17ゴールめが大きかったのは間違いありませんが、勝利の立役者はワニャマと2人のCBだったのではないかと思います。再三インターセプトに成功し、カウンターの仕掛け人となっていたワニャマは、効果的な攻め上がりで厚みを創り、ハリー・ケインのPK奪取もお膳立て。シュートコースを簡単に空けず、ロリスを守りやすくしていたアルデルヴァイレルトとフェルトンゲンは、セットピースではストライカーとして脅威になっていました。
チェフがあれだけ止めてくれたにも関わらず2-0で敗れたアーセナルは、今日は勝ちめはなかったでしょう。ムスタフィが加わり、プレスをかけて敵陣でボールを奪っていた前半戦の戦い方を忘れたチームは、カウンターに対して脆かった以前のチームに逆戻りしてしまったようでした。年明け以降、前線でしつこくチェイシングしながら「もっと前に出ろ」とチームメイトを煽っていたアレクシス・サンチェスの怒りの意味を、いま一度考えたほうがいいのかもしれません。2016年は優勝候補だったチームは、2017年は4位と5位の間が妥当なポジションではないでしょうか。勢いの差、チーム力の差が如実に出た一戦。戦いの場がエミレーツでも、結果は変わらなかったように思います。5月7日のマンチェスター・ユナイテッド戦で勝ち点3を奪えなければ、アーセナルの終着駅はヨーロッパリーグ出場権を与えられる順位となるでしょう。
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完勝でした。
内容について言うことは何もありません。
本当に完成度の高いチームになった、と言う印象です。
今期、デレアリやエリクセンが脚光を浴びることが多いですが、個人的に最も評価したいのはワニャマです。
セインツ時代も良い選手でしたが、スパーズに来てからはプレミア最高クラスの守備的ボランチとして成長してきているように思います。(流石にカンテには及ばないですが……)
優勝はチェルシーでしょうが、それでもスパーズにとってはとても大きなシーズンです。
僕の残りの望みはただ一つ、ユナイテッド戦で引き分け以上の結果を残し、
ホワイトハートレーンの幕を不敗神話と共に閉じること、これだけです。
来期に繋がる戦いを残りの試合でも見せて欲しいと願っています。
前半は比較的オープンでしたが結局ロリスを脅かすことはなかったですね…おっしゃる通りワニャマ、CB2人ダイヤーのサポートこれらの連係は相手チームと雲泥の差があったと思います。
細かいですが交代選手もクオリティの差があったかなと
デンベレ、ウォーカーが入ってくるのは相手からしたら嫌でしょうがないでしょうね、本当に引き出しが増えたと感無量です。
昨季や今季序盤のスパーズは、デンベレが居ないとそれだけで勝率がガックリ落ちるチームでした。
そのデンベレが、ノースロンドンダービーでウォーカーと共にまさかのベンチで、しかもそれで2-0勝利。本当に、チームの成長を感じます。
トリッピアと孫をスタメン起用し、3バックではなく4バックでいく狙いがポチェにはあったのでしょうけど、そういうことがこの大事な試合で苦もなくできるようになったあたりに、今季中盤戦以降の飛躍の理由があったのでしょう。
このまま戦力を保つことができれば、来季はCLとの両立もスムーズにできるようになる筈と信じています。ウェンブリーのジンクスは信じていません。
もちろんユナイテッドにも勝たせてもらいます。笑
更新おつかれさまです。
以前ワニャマについて触れましたが、この試合は一段と効いていましたね。他にもトリッピアとダイアーがポジショニングをほぼ間違えなかったので、サンチェスとエジルはゴールから遠かったと思います。
これでほぼCL出場が決まったので、来年こそはと今からワクワクしています。
自信を無くした選手と監督の付け焼き刃の3バックでは勝てる見込みなどなかったですね…
個人的にはロリスやワニャマ、フェルトンゲンはアーセナルに来てほしいと
思っていた選手ばかりですので、そういう意味でも長年のツケが回ってきたのかなという思いです。
今期の両チームを象徴するような試合でした。
去年もラッキーで最終的に二位だったわけですが、
トッテナムは強くて、いいサッカーをしてます><
ボスが続投か退任かは分かりませんけど、
批判されるのは当然かなと思います。内容が悪すぎる。
その批判を跳ね除けて来期は優勝してくれたら。。。
と私は夢を見ています。最後のリーグ優勝直後のファンなので
ボスが監督のときにリーグ優勝するのが悲願です。
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来シーズン熾烈な優勝争いがみれそうで、ワクワクしている身です