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【Arsenal×WBA】アレクシス・サンチェスとラムジーが躍動したアーセナルが2-0完勝!

負けない上位に離されたくないアーセナルにとって、マンデーナイト開催となったプレミアリーグ6節のWBA戦は必勝のゲーム。2戦連続クリーンシートのヴェンゲル監督のチームは、今日も3バックで戦います。チェフの前に、モンレアル、ムスタフィ、コシールニー。WBはベジェリンとコラシナツ、センターにはジャカとエルネニー。ラムジーが右、アレクシス・サンチェスが左に入り、トップはラカゼットです。キックオフから中盤を支配したアーセナルは、4分に最初のチャンスを迎えます。アレクシス・サンチェスがボックスの手前から蹴ったFKは、曲がり切らずに右のポストの外に抜けていきます。

押されていたWBAは、8分に素晴らしいカウンターを披露しました。ギャレス・バリーの縦パスで左からボックスに侵入したジェイ・ロドリゲスは、ムスタフィに足を引っかけられながらもすぐに立ち上がり、右足でクロスにシュート。チェフが指先で触らなければ、アウェイチームが先制していたでしょう。ポストに当たって中央に戻ってきたボールに、走り込んできたリヴァモアが先着しますが、左足のボレーは右に切れてしまいます。12分、エルネニーの浮き球に反応した右サイドのベジェリンは、時間をかけずにニアにクロスをフィード。プレッシャーを受けていたラムジーのヘディングはうまくミートせずゴールの右に大きく外れます。

20分、アーセナルの先制ゴールは。アレクシス・サンチェスの素晴らしいキックからでした。ボックス外、やや右からのFK。7番がカーブをかけたボールはクロスバーにヒット。リバウンドをヘッドで叩き込んだのは、アレクサンドル・ラカゼットです。ライバルクラブのエースたちに比べておとなしかったストライカーは、プレミアリーグ3発め。このゴールをきっかけに、アーセナルの時間が続きます。31分、アレクシス・サンチェスがGKの目の前に通したスルーパスは凄いボールでした。縦に走ったラムジーがフォスターに触らせずにさらい、右から折り返すと、ニアに走り込む選手はおらずGKの懐に収まります。35分にラカゼットが倒されて得たFKは、右隅を狙ったアレクシス・サンチェスが枠に収められませんでした。

38分のWBAのカウンターは、決定的でした。左からドリブルで上がったクリホヴィアクがファーにクロスを上げると、ジェイ・ロドリゲスの頭にぴったり。叩きつけたヘディングシュートはチェフの脇を抜けますが、ゴールラインまで戻ったモンレアルがぎりぎりでクリアします。CBのファインプレーに阻まれたジェイ・ロドリゲスは、エルネニーからボールを奪ったショートカウンターから左隅にきわどいシュートを放ちますが、惜しくも外。41分にニョムのクロスをニアで合わせたロブソン・カヌのヘッドは、ゴールを横切り左に切れていきます。終了間際の右からのクロスに反応したチェフは体勢を崩していたものの、外から走り込んだギャレス・バリーのヘッドが枠に収まりません。

前半は1-0ながら、決定機の数はWBAのほうが多く、ガナーズ守備陣は時折混乱。サイドからのカウンターやハイクロスの際にノーマークの選手に合わせられているのが気になります。しかし、ハーフタイムでホームチームは落ち着きを取り戻したようです。後半開始から主導権を奪い返したアーセナルは、ジャカが左右に展開したボールをスピーディーに中に入れるアタックでWBA守備陣を揺さぶります。48分のベジェリンの高速クロスは中央の選手たちが反応できず。51分、左サイドを駆け上がったコラシナツがグラウンダーをエルネニーに通すと、落としを受けたラカゼットが右足で狙いますが、足元に飛び込んだギブスに当たったボールはクロスバーを越えていきます。

60分のアレクシスのクロスは、前線に入ったラムジーが打ち切れずにジョニー・エヴァンスがクリア。ピューリス監督は63分にリヴァモアをモリソン、直後にロブソン・カヌをサロモン・ロンドンにスイッチします。ところが67分、ラムジーのフェイントに振られたニョムが、ゴールライン際を進む8番を後ろから倒してしまいました。プレミアリーグ4試合めのマドレー主審は、前半のムスタフィは咎めなかったものの、今度は迷わずペナルティを宣告。リヨンでPKのスペシャリストだったラカゼットが、落ち着いてゴール右に決めました。70分、敵陣でインターセプトしたアレクシス・サンチェスがすかさずファーにクロスを上げると、柔らかいトラップで飛び出したフォスターをかわしたラカゼットは、シュートを打ち上げてしまいます。

ピューリス監督の最後のカードは、ニョムをマット・フィリップス。ヴェンゲル監督は、82分になってからラカゼットとアレクシス・サンチェスを下げ、ジルーとエジルを投入します。87分にはエルネニーがジルーにロングボールを入れ、落としをジャカが狙いますがボールは枠に飛びません。90分、エジル、ジルーとつながったカウンターは、右から上がったラムジーにラストパスが通ると、強烈なシュートをフォスターが足でブロック。2-0となってからは、アーセナルの最終ラインが慌てるシーンはありませんでした。ラムジーがメートランド=ナイルズに代わると、やがてタイムアップ。アーセナルがWBAを下し、プレミアリーグのホームゲームの連勝を8に伸ばしました。

収穫は、ラカゼットが2発決めて気持ちよく試合を終えたこと、アレクシス・サンチェスの調子が上がってきていること、トップの右に入ったラムジーがアグレッシブなプレイを見せてくれたこと。エルネニーがセンターで8番が1列前というフォーメーションは、エジル不在時には使えるのではないでしょうか。一方、サイドからのクロスとカウンターへの対応が今ひとつだった3バックは継続的な課題です。CBが引っ張り出されたときのカバーリングと、クロスが上がったときの3人のポジショニングをいま一度確認しないと、サイドに強力なアタッカーを抱えるマンチェスター勢とのゲームはリヴァプール戦の二の舞となるかもしれません。例年、調子を上げてくる秋の入り口で守備戦術をチェックしていただき、危険な香りが漂う3週間後のワトフォード戦で足をすくわれないようにしていただければと思います。クリーンシートで勝っているうちに、ぜひ。

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“【Arsenal×WBA】アレクシス・サンチェスとラムジーが躍動したアーセナルが2-0完勝!” への3件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    何だかんだアーセナルもCL権近くにいて
    上位5チームもビッグクラブのみ
    順位に関して驚きの少ない結果になってます
    エバートンがもっと上位に割って入ると思いましたがあまりいい結果が出てませんね

  2. グナ より:

    ラムジーは緊急事態でない限り、3列目のレギュラーではなく2列目と3列目の控えとして活躍してほしいです。当たった時のラムジーは貴重な得点源ですし。

  3. makoto より:

    プレミアリーグ大好き!さん>
    切磋琢磨の上位がレベルが上がり、下位との差が開いている印象があります。エヴァートンは、もう1~2ヵ月時間がかかりそうですね。

    グナさん>
    以前に2列めでよくなかった時期がありましたが、今は右サイドでうまくやってくれそうですね。

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