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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Arsenal×Swansea】コラシナツとラムジーの好調コンビが決め、アーセナルは逆転勝利!

前節のプレミアリーグではエヴァートンに5発圧勝。アレクシス・サンチェス、エジル、ラカゼットのトリオが調子を上げてきたアーセナルが、エミレーツにスウォンジーを迎えます。GKチェフ、最終ラインはコシールニー、メルテザッカー、モンレアル。ベジェリンとコラシナツがサイドに入り、中盤センターはジャカとラムジーです。プレミアリーグ15位に沈むスワンズは、9試合で6ゴールの貧攻が最大の課題でしょう。チェルシーからレンタルでやってきたタミー・アブラハムが4ゴールを挙げているものの、MFが決められないチームは、とにかく失点を回避しようと5枚を後ろに並べています。5分、アレクシス・サンチェスが左からボックスに侵入し、後ろから走り込んできたラムジーにグラウンダーを通すと、ボレーはDFにヒット。7分に左サイドから蹴ったアレクシス・サンチェスのFKは、メルテザッカーのヘディングがファビアンスキの正面を突いてしまいます。

縦パスでアブラハムを走らせるしかないスワンズは、完全に自陣に引いてシュートコースを消しています。18分、左から思い切りよく打ったアレクシス・サンチェスのミドルは左ポストの外。ここまで一方的に押していたアーセナルは、21分に逆襲を喰らいました。サイドチェンジが左にいたアブラハムに出たとき、ベジェリンは獲りにいくかどうかを迷って裏を取られます。10番からのきれいなスルーパスがクルーカスに通ると、プレミアリーグ屈指の守護神チェフといえども1対1は止められませんでした。1点を追いかけるアーセナルは、ボールをキープする時間は長いものの、サイドを崩すことができません。

37分、アレクシス・サンチェスからエジルへのホットラインは、左からファーに出したボールがやや高く、頭に合わず。40分のアウェイチームの反撃は、クルーカスのミドルシュートが左に切れていきます。1分後、コラシナツとのワンツーで左から中に入ったアレクシス・サンチェスの強烈なシュートはファビアンスキがビッグセーブ。45分にメルテザッカーが自陣ボックス内でジョルダン・アイェウにボールを奪われたシーンは、スウォンジーに追加点かと立ち上がってしまいましたが、チェフが身を挺して防ぎ、CKです。前半は0-1。ポール・クレメント監督にとっては、頭のなかで描いていた最高の展開なのではないでしょうか。

後半も当たり前のように押していたアーセナルは、50分に同点に追いつきました。ジャカの縦パスを受けたラカゼットが強引に振り向いてボックス右にドリブルし、ヒールでエジルにパス。11番の右足シュートはブロックされますが、左にこぼれたところをダイレクトで叩いたコラシナツのシュートが、ファビアンスキのグローブを弾いて右のサイドネットに吸い込まれます。一気に逆転を狙うガナーズ。55分の左サイドからのFKは、アレクシス・サンチェスがファーに上げたボールをコシールニーがヘッドで合わせるも、右のポストすれすれに外れます。

58分、逆転ゴールの起点はジャカ。左サイドに出たロングフィードをコラシナツがニアに入れると、ラムジーのボレーはファビアンスキが足でクリアできず、左のサイドネットに決まりました。ラムジーは、60分にもエジルが落としたボールを中央から狙いますが、力んだ左足ボレーは左に大きくアウト。ベジェリンの速いクロスにラカゼットが飛び込んだシーンは、わずかにボールが早くフィニッシュに至りません。65分、ベジェリンが自陣から仕掛けたカウンター。右サイドのエジルから中央にいたラムジーにパスが通り、8番のボックス右へのスルーパスをベジェリンがスライディングボレーで合わせると、決まったかに思われた一撃はクロスバーをこすり、外に流れてしまいます。残り時間が20分を切っても、スウォンジーは自陣にこもり続けています。

77分、クルーカスのクロスをつま先でトラップしたアブラハムが振り向きざまにシュートを放つと、惜しくも左に切れていきます。ヴェンゲル監督の最初のカードは、コラシナツをホールディング。さらに81分にはラカゼットが下がり、今季プレミアリーグで1ゴールのジルーです。86分に左サイドをモンレアルが突破し、グラウンダーを入れるとニアのジルーのボレーはポストの外。2分後、エジルのパスをもらったジルーが左に流れながら反転してシュートを打つも、枠に収まりません。スワンズの反撃は工夫がなく、2-1のままタイムアップ。アーセナルが力の差を見せつけ、今季プレミアリーグ6勝めを飾りました。

ラカゼットは目立たなかったものの、アレクシス・サンチェス、エジル、ジャカが中盤を制圧。好調ラムジーと、何年も前からアーセナルにいるかのようなコラシナツがしっかり決めてくれました。コシールニーとモンレアルは左右のバランスをうまく取りながら攻撃参加しており、後半は安心して見ていられました。惜しむらくは、一方的に押しながらも最少得点差の勝利で終わってしまったことです。後に得失点差で泣かなくて済むように、大量得点を決めておきたかった試合でした。次節はいよいよマンチェスター・シティとのシックスポインター。勝てば優勝争いに残り、負ければCL出場権確保がミッションとなる大事な一戦ですが、ここはぜひアウェイ勝利を決めて、プレミアリーグをおもしろくしていただければと思います。

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