【Chelsea×MAN.UTD】来た、アスピリクエタ&モラタ!チェルシーがマン・ユナイテッドに完勝!
2分、セスクがFKをカンテに預けると、中央からのミドルシュートはデ・ヘアがキャッチ。7分にマルコス・アロンソがクロスを入れると、フィル・ジョーンズが自らのゴールにボレーを突き刺してしまいますが、ジャッジはモラタのプッシングでした。最初の決定機はマンチェスター・ユナイテッド。ムヒタリアン、ルカクとつながったボールが左のアシュリー・ヤングに渡ると、カーブをかけた素晴らしいクロスをノーマークのラシュフォードがヘディングシュート。うまく落とせば1点でしたが、ボールはクロスバーを越えてしまいました。11分、右から上がったザッパコスタのクロスは、中央の選手たちが誰も触れずにファーサイドのバカヨコへ。セントラルMFのハーフボレーはミスショットとなり、アウェイサポーターは胸をなで下ろします。
16分、ムヒタリアンからパスをもらったルカクが、ボックス手前で左足を振り抜いた渾身の一撃は、クルトワが右に飛んでセーブ。右から斬り込んだアザールが左足で放ったシュートは、コース上にいたモラタが頭を下げたところを抜けてきた難しいボールでしたが、デ・ヘアはよくセーブしました。こぼれ球を叩いたセスクのヘッドは外からサイドネット。アザールが元気なチェルシーが押しているゲームは、20分を過ぎても均衡は崩れません。セスクからモラタに縦パスが通った32分のショートカウンターは、シュートがデ・ヘアの正面。エレーラとバカヨコのマッチアップはブルーが優勢で、中盤の厚みで勝るホームチームが完全にペースを掌握しています。
40分、セスクが蹴ったCKに飛び込んだクリステンセンのヘッドは枠の上。前半のポゼッションは57対43。昨季プレミアリーグ王者のアタックばかりが目立ち、マンチェスター・ユナイテッドのオンターゲットはルカクのミドルシュートのみでした。セカンドハーフが始まり、最初のCKが不発に終わった後はチェルシーペース。53分のショートカウンターは、ボックス左に出たモラタのグラウンダーがDFに当たり、バカヨコからずれて助かりました。アザールのシュートはデ・ヘアの正面。55分、ついにチェルシーが先制します。開幕時によく見られたアスピリクエタとモラタのホットラインが炸裂。右からアーリークロスが上がった瞬間、バイリーは2枚の面倒を見る形になっており、モラタの完璧なヘッドを見送るしかありませんでした。
62分、モウリーニョ監督は2枚代えを敢行。何もできなかったムヒタリアンとカードをもらっていたフィル・ジョーンズが下がり、好調マルシアルと久々のプレミアリーグとなるフェライニです。コンテ監督は、66分にザッパコスタをリュディガー。マルシアルをアスピリクエタで止めるという意図でしょうか。相変わらず、チェルシーの速攻ばかりが目立つ展開。68分にフェライニが頭で落としたボールをラシュフォードが狙ったのが、マン・ユナイテッドの久しぶりのフィニッシュでした。
75分にフェライニからインターセプトしたバカヨコは、パスよりシュートを選んで右に外してしまいました。76分にもチェルシーは2対2の形を創り、中央に入ったアザールが左隅を狙うもデ・ヘアがセーブ。アシュリー・ヤングをリンガードに代えたモウリーニョ監督は、何を狙っているのでしょうか。コンテ監督の2枚めは、セスクをドリンクウォーター。残り時間は10分となりました。86分、クロスのクリアを拾い、中央から放ったラシュフォードの渾身のボレーは、アウトにかかってポストの外。89分にクロスを胸でトラップしたフェライニのボレーは、クルトワが冷静にセーブします。94分、ラシュフォードのFKは壁に当たってバーの上。ルカクは何もできず、マルシアルが好きなスペースはついぞ空きませんでした。勝者にふさわしいチームが、先制点を守って勝ち点3をゲットしました。
84分にラシュフォードが切り返しからファーにクロスを入れ、フェライニが飛び込んだシーンはモウリーニョ監督の狙い通りだったのだと思われます。であればリンガードを入れる際はバレンシアを下げ、アシュリー・ヤングの右足は残しておいたほうがよかったかもしれません。いやー、完敗でした。オンターゲット8対2という数字が、マンチェスター・ユナイテッドにとって難しいゲームだったことを物語っています。ショートカウンターを仕掛けたバカヨコやアザールが、冷静にモラタを使っていれば、チェルシーはセーフティリードを得て試合を畳んでいたでしょう。プレミアリーグで優勝するためには、オフ・ザ・ボールの動きの質を上げなければいけないと昨季王者に教えられたような一戦。ポグバやズラタンが合流すれば、もっと強くはなると思うものの、マンチェスター・ユナイテッドには選手の個人力以前の課題があるとあらためて感じました。
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アーセナルがシティを止められなかっただけに、何とか食らいつきたかったのですが・・・
いよいよマンシティが独走し始めましたね。
マティッチが守備だけでなく、攻撃でもタスクを担っている現状は非常に危ういと思います。
本当ならばエレーラがその役割を任されていると思うのですがどうも今期はそういかないようです。
全体的にモチベーションは高く、対人の守備は奮闘していたと思いますが、そこからの攻撃については簡単なボールロストが多いです。シティの質の高い試合を見た直後でしたから、より一層感じるものがありました。
チェルシーの完勝と言える試合でしたね。
カンテの復帰だけでここまで変わるのかという印象です。バカヨコもカンテがいることで、フィジカルを全面に押し出して中盤にダイナミズムを与えていました。
気になったのはルカク。180cm無いアスピリクエタに競り負け、体格で勝っているクリステンセンに抑え込まれていました。ラッシュフォードとの距離も遠く、単純にDFラインに張り付いてフィジカルを生かすシーンが無かった所を見ると開幕から飛ばしていた疲労が溜まっているのかなと思います。