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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【MAN.CITY×Arsenal】多彩な攻撃で3発決めたマンチェスター・シティがアーセナルに完勝!

プレミアリーグ首位のマンチェスター・シティは今季公式戦で14勝2分という無類の強さを誇り、アーセナルはリヴァプール戦の完敗の後は10勝2分1敗。戦績ではマン・シティが大きく上回るものの、ナポリとの激しい撃ち合いを2-4で制したチームは、ELで主力を使わなかったガナーズよりも疲れは溜まっていると思われます。過去3シーズンの対戦成績はアーセナルの2勝3分1敗。どちらが勝つかわからない一戦に、両者とも現状のベストメンバーで臨みます。ホームのマン・シティは、GKエデルソン、DFカイル・ウォーカー、ジョン・ストーンズ、オタメンディ、デルフ。中盤の底にフェルナンジーニョが入り、両脇にはダヴィド・シルヴァとデブライネ。サネ、スターリング、アグエロの3トップは全員好調です。ヴェンゲル監督は、チェフの前にコシールニー、コクラン、モンレアルという新しい3バック。セントラルMFはジャカとラムジー、WBにはベジェリンとコラシナツ。エジルとイオビの前にアレクシス・サンチェスという前線も予想外です。

開始からわずか1分30秒、アレクシス・サンチェスのパスをカットしたマン・シティが得意のカウンター。スターリングからデブライネにつながり、最後は右に流れたアグエロのシュートがニアに外れますが、アーセナルはこういう形を創られてはいけません。5分、左からアレクシス・サンチェスがFKをラインの裏に入れると、クリアをトラップしたイオビがボレー。アーセナルがボールをキープする序盤の展開は、ちょっとしたサプライズです。10分、ベジェリンのインターセプトがアレクシスにつながったショートカウンターは、右のエジルがファーポスト際を狙うも枠の外。2分後、速攻を仕掛けたホームチームは、アグロのスルーパスで左のサネがチェフと1対1になりますが、中に入れたボールにスターリングが触れず惜しくも先制できません。

15分を過ぎると、アーセナルの5-4のラインは自陣深くに引き始めます。18分、アグエロがゴールライン際までえぐって折り返すと、デブライネの最初のシュートはチェフがセーブ。これをサネが拾ってデブライネに戻すと、フェルナンジーニョとのワンツーから放った2本めの左足シュートは、きれいに右のサイドネットに突き刺さりました。1-0、プレミアリーグ首位クラブは今日も先にゴールを決めました。アーセナルは、引き過ぎると却って危険です。

25分、アレクシス・サンチェスがラインの裏に出したパスにエジルが反応するも、出足がいいエデルソンがキャッチ。33分のショートカウンターは、アグエロから左のデブライネにつながり、縦に走ったダヴィド・シルヴァがボックス脇から危険なグラウンダーを中に通すも、走り込む選手がいませんでした。ラムジーのパスミスから始まった35分のカウンターは、スターリングとサネがコシールニーの両脇で2対1の形になりますが、スターリングがラストパスをミスして追加点はなりません。38分にスターリングのパスをダイレクトで中に入れたのはカイル・ウォーカー。アグエロに届けば1点でしたが、コシールニーが手前に入ってシュートを打たせません。

前半終了間際、アレクシス・アンチェスが前線でキープし、飛び出したラムジーに託したチャンスはDFの股間を狙ったシュートをエデルソンがセーブします。ハーフタイムは1-0。ゲームを支配するマンチェスター・シティは、49分に追加点を奪います。フェルナンジーニョのロングフィードでスターリングがラインの裏に飛び出すと、モンレアルが背後から倒してしまい、ジャッジはPK。アグエロのシュートは右のポストを叩きますが、そのまま枠に収まって2-0です。

55分、イオビの強烈なミドルをファンブルしたエデルソンは、ゴールラインの前でキャッチ。ヴェンゲル監督はコクランをラカゼットに代え、4バックにスイッチします。59分、ラカゼットがラムジーを走らせた縦パスはわずかに長く、スライディングは及ばずエデルソンがクリア。62分、ガブリエウ・ジェズスに後を譲ったアグエロに、スタンドから大きな拍手が送られています。65分、中盤でひとりかわして前を向いたイオビがラムジーにつなぐと、8番は右から上がったラカゼットにラストパスを通します。フランス人ストライカーの右足のシュートがエデルソンの足元を抜き、2-1。周囲と連携が取れているとはいえないラカゼットは、それでも今季プレミアリーグで6ゴールです。

68分、左からのCKをファーにいたガブリエウ・ジェズスがダイレクトで叩くと、チェフが左に倒れて弾き出すビッグセーブ。残り20分となり、両者ともラインが間延びしています。74分のホームチームの3点めは、アーセナルにとって不運でした。コシールニーは意図的にオフサイドを取りに行っており、縦に走ったダヴィド・シルヴァも自覚していました。ガナーズが咎められるべきは、笛を聞いていないのにプレイを止めてしまったことでしょう。フリーのMFがフリーのガブリエウ・ジェズスにラストパスを通し、イージーなボレーがネットを揺らしました。

ジャカとイオビが下がり、ジルーとウィルシャー。エティハドのピッチに、勝負を争う雰囲気はありません。ターニングポイントは、スターリングとフェルナンジーニョが同時に裏を狙い、コラシナツは上がってしまったあの一瞬でした。マンチェスター・シティの選手たちはラインの裏を突くことを最優先に考え、無理なら次善手を選ぶ。アーセナルの選手は出せるところを探し、裏に走った仲間が空いているのを見つければ出す。この優先順位の違いが、チャンスの回数の差になるのを見た気がしました。

ギュンドアンとベルナルド・シウヴァを投入したマンチェスター・シティが、3-1のままで悠々と完勝。アーセナルがプレミアリーグをおもしろくしてくれることを期待したのですが、カウンター、ワンツー、前線へのロングフィード、スルーパス、速いグラウンダーと多彩な攻撃を披露したホームチームの2点差勝利は妥当な結果だと思います。10勝1分としたペップのチームは、2位に勝ち点8差をつけて独走態勢。昨季は1月末だった4敗めを喫してしまったアーセナルは、エミレーツで行われる次節のノースロンドンダービーは必勝です。

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“【MAN.CITY×Arsenal】多彩な攻撃で3発決めたマンチェスター・シティがアーセナルに完勝!” への5件のフィードバック

  1. yuto より:

    ただただ強いの一言です。
    ラカゼットが取り返したことで巻き返しも期待しましたが、3点目の取られ方がまずかったですね。集中が切れてしまったのが明らかにわかる終盤でした。
    デブライネとダヴィド・シルヴァの2人が元気でいる限り、シティの独走状態は続きそうですね。

  2. りっきー より:

    チームの完成度の違いを見せられましたが3点目が入るまでは戦えていたのであの誤審は残念でした。プレーを止めてしまったことは良くないですが。。。
    ホームではリベンジしてほしいです。
    しかしPKなどのビデオ判定は審判の主観による部分もあるので難しいかもしれませんがオフサイドなど確認したら分かるジャッジに関してはビデオ判定導入しても良い気がしますね。
    オフサイドじゃないのに取られたり等は防げないですが。。色々な弊害があるんでしょうね。

  3. シティふぁん より:

    あれはオフサイドでしたね
    ただあれがなければアーセナルが勝てたとは思えないです
    コシェルニーが上手く対応しましたが決定的なチャンスがありました
    ほとんど固定しているDFの中のオタメンディがイエローをもらったため次節欠場が試合に響くかもしれません

  4. 神田佑樹 より:

    CLでも上位を狙うチームとELのチームの試合でした。3点目の誤審は勝敗とは関係ないでしょう。
    他チームの試合は時間がないのでほとんど見ないのですが、デブやばいね。。。

    シティの強さで感じたのは2点。攻撃の選手の守備のうまさ、そしてミッドウィークを戦っているにも関わらず1週間調整したはずの相手の上を行くフィジカルとフィットネス。いや、後者は我がガナーズの情けなさか。

    それにしても今年のリーグは決まりでしょう。可哀想なのは他の上位陣です。プレミアもCLもノーチャンスでしょうからね。

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  5. makoto より:

    yutoさん>
    プレイを止めてはいけなかったですね。ここまで全試合出場の中盤の3人が崩れない限りは負けなそうですね。

    りっきーさん>
    PKも、主観が入るかもしれませんがダイブはきちんと見た方がよいため、ビデオ導入でもいいかもしれません。

    シティふぁんさん>
    結果は変わらなかったでしょうね。強いです。

    トマシュさん>
    ベタ引きしてカウンター狙いのサッカーをしたら勝てるのではないか…とモウリーニョ監督にささやかな望みを託しております。

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