【Liverpool×Chelsea】ああ、ミニョレ…勝利目前だったリヴァプールは無念のドロー!
アザールの最初の仕掛けは3分。モラタへのパスは右に流れましたが、2人でもカウンターを成立させるワールドクラスのアタッカーたちに自由を与えてはいけません。ポゼッションはリヴァプール、チェルシーは前線からプレスをかけてショートカウンター狙い。10分のサラーのミドルは、相手に当たってクロスバーの上に浮いてしまいます。15分、左からドリブルで仕掛けたチェンバレンが早めに中に入れると、ボックスの手前から狙ったミルナーのボレーはミートしませんでした。右サイドを崩しにかかるレッズ。ジョー・ゴメスとサラーがWBの裏に出るも、どちらのクロスも味方に通らず。チェルシーは5人で美しいラインを築き、リアクションサッカーに徹する構えです。
21分、左から上がったアザールがボックスのコーナーで切り返しを入れ、クラヴァンとジョー・ゴメスの間を通すシュートを放つとミニョレがセーブ。23分にアザールが真ん中に持ち込みラインの裏に縦パスを送ると、飛び出したドリンクウォーターはミニョレとの1対1を止められてしまいます。ザッパコスタの強烈なミドルもミニョレが外に弾き出し、CKの後の混戦もレッズ守備陣が体を張ってシュートコースを塞ぎます。27分、右からケーヒルをかわしたサラーがクリステンセンの股間を狙うと、読んでいた若きCBは腰を落としてブロックしました。簡単に止められないアザールとサラー、消されているスタリッジとモラタ。ここまでは、互角の展開といっていいでしょう。
32分、マルコス・アロンソのFKは右にアウト。バカヨコ、モラタ、ザッパコスタときれいにつながった39分のアタックは、右WBのダイレクトのクロスが中に合わず。41分にサラーがまたもケーヒルを振り切り、左足で巻いて右隅を狙うとポストすれすれを抜けていきます。42分のモラタのミドルはマティプが触ってCK。レッズはオンターゲットゼロで前半を終えました。
49分、スタリッジのクロスをクルトワがキャッチミスしてCKとなりますが、レッズは2回のセットプレーを活かせません。直後、チェルシーのCKはケーヒルのヘッドが左にアウト。後半の立ち上がりもレッズのポゼッションが目立ちます。55分、ヘンダーソンのミドルシュートはクルトワがキャッチ。ボールを回しながら隙を窺うレッズに対して、チェルシーの5-3-2は堅牢です。59分、チェルシーの速攻。アザールのパスを受けたザッパコスタの鋭いグラウンダーは中に合わず、飛び込んだ4人はシュートを打てませんでした。63分、最前線でキープしたサラーの落としを受けたスタリッジは、渾身の左足シュートをアスピリクエタにブロックされてしまいます。
レッズが先制したのは65分でした。コウチーニョがドリブルで仕掛けた中央突破。右に出たパスにバカヨコが触るもクリアしきれず、ボールがチェンバレンに渡ると、縦パスに反応したサラーにアスピリクエタは1歩及ばず、クルトワの脇を抜くシュートがネットを揺らしました。クロップ監督は、すかさずスタリッジをワイナルドゥムにチェンジ。レッズは引き過ぎると、セヴィージャ戦の悔しさを再度味わうことになるでしょう。今季プレミアリーグ初先発のドリンクウォーターは、まずまずだったと思います。74分に入ったセスクは、前線のモラタやアザールに決定的なパスを通すのがミッションです。さらに77分、バカヨコが下がってペドロ。チェルシーが追いつくか、レッズのカウンターが先か。チェンバレンが仕掛けた速攻は、サラーのパスを受けたワイナルドゥムのシュートがケーヒルにヒットしました。
82分、ザッパコスタのアーリークロスにフリーだったマルコス・アロンソはボレーを打ち上げてしまいます。コンテ監督の最後のカードは、ザッパコスタをウィリアン。ピッチに入って間もなくウィリアンが左に浮かしたクロスは、狙いよりも前に流れてしまい、ミニョレが弾き出さなければならないボールでした。GKが触れず左隅に吸い込まれた瞬間、ミルナーががっくり肩を落としました。1-1、同点。今季プレミアリーグ初登場のララナと快足サディオ・マネを投入したクロップ監督の狙いは、あくまでも勝ち点3です。91分のサラーのミドルはクルトワがセーブ。もう、時間はありません。レッズにとっては無念のドロー、コンテ監督にしてみればアウェイで勝ち点1は想定内の結果でしょう。
全体を俯瞰してみればドローという結果は妥当だと思いますが、残り5分まで1-0で勝っていたホームチームは、決定的なシュートを許さなかっただけに残念な結末でした。セスク、ペドロ、ウィリアンでレッズのラインを下げさせたコンテ監督の執念が実ったといういい方もできるでしょう。アザールが元気なうちに先制するのが理想のゲームプランだったと思われますが、疲れが見えたところで3人を投入して敵陣で過ごす時間を増やすことができました。カンテ、クリステンセンをはじめ守備陣が踏ん張り、レッズの直線的な攻撃を1点に抑えたのも大きかったと思います。
クロップ監督は、サディオ・マネをもっと早く投入することはできなかったのでしょうか。1-0となった後、サラーひとりを前線に残すのではなくマネを足してカウンター志向の布陣にしておけば、2-0という着地もあったかもしれません。よりコンディションがよかったレッズが、サポーターの後押しを受けて勝利寸前までもっていったものの、チェルシーが采配で敗戦を逃れた…そんな一戦でした。サラーは今季プレミアリーグで10ゴール一番乗りです。素晴らしい!
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更新ご苦労様です。
相変わらず交代が遅く感じます、、、あの時間帯ではマネは何も出来なかったでしょう。ミニョレにはあのゴールは防いで欲しかったです。負けないことはいいのですが、勝ちきれないことも事実であり、、、ポジティブなのはサラーのコンディションがいいのと、ララーナな元気な姿を観られた事でしょう。
更新おつかれさまです。
先日の敗戦から何を学んだのでしょうか?
今のリバプールは守りきれる選手層でも戦術でも
ないのは明らかなのに。
選手交代も疑問しかなく負けにも等しい引き分けは
監督の責任が大きいでしょう。
補強を含め今シーズンこれが改善出来ないのであれば
人としては好きなキャラクターですが
解任も考える時期になってきていると思います。
更新お疲れ様です。
チェルシーファンとしては、ウィリアンのラッキークロスに助けられたとはいえ、CLの遠征によって中2日、かつアウェイで難敵リヴァプール相手に勝ち点1は満足ですね。
この試合は前半のアザールのキレキレのドリブルとチャンスメーク、そして集中力高く相手の攻撃を弾き返したクリステンセンが見事でした。
そして何と言ってもアスピリクエタ。彼はプレミアでも間違いなく3指に入るCBだと証明してくれました。
ただ、ザッパコスタのプレー精度の低さやM.アロンソの過労…WBの層の薄さは深刻ですね。
冬のマーケットで補強しないと、ますます苦しくなりそうだと改めて痛感しました。
レッズの守備は相変わらずひどいですね。
ビッグ6のなかでダントツなんじゃないかな。
結果論にはなりますが夏にコウチーニョ売ってその金で守備陣を一新するべきだったと思います。
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アンラッキーな失点で結果的に引き分けにはなりましたが、チェルシー相手に守るところはしっかり守れて少しずつですが課題をクリアしているように見えました。そこまでネガティブになる試合内容でもなかったような…。もちろん、こまごま思うところはありますが、私は口を開けば解任、解任と言うファンにはなりたくありません。シティ、スパーズと強豪相手に大敗続きだったレッズとしては、後半戦の戦い方のヒントになるような部分もあったと思います。また、オックスとモレノのパフォーマンスにも満足しています。特に21番のチェイシングは素晴らしかったです。
長くなってしまいましたが、結論、私はもっと、クロップのフットボールを見ていたいですね。
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更新お疲れ様です。
ブルースサポーターとしては、試合はドローですが気分は勝った時と同じ感じですかね。ユナイテッド勢には離されてしまいましたが、スパーズがドローなので全然オッケーだと思います。
課題はバカヨコが全体的に酷かったのと、ザッパコスタのパスミスやドリブルのクオリティが低過ぎる点ですかね。CB筆頭に守る所はしっかり守っていただけにあの失点は痛いですし、ザッパサイドの攻撃はアザールが絡まないと全くと言っていい程可能性を感じませんでした。あと全体的に守備的に動いていたので、前線の特にモラタが孤立してしまっていたのも中々点が取れなかった一因だと思います。
逆に収穫はドリンクが予想以上に機能していた事と、ウィリアンのコンディションがどんどん上がっている事ですね。セスクもそうですが、サブに流れを変えられる選手がいるのはかなりの強みだと思います。
対角へのクロスを後半徹底していたチェルシーはあれが決まるのは予想外にしても似たような崩しは時間の問題でした。あと5分早くマネ入れてれば…と思いますが、プレーを切らず大外を突き続けたコンテが勝負師として上でしたね。
確かに交代は遅いと思います。マネの投入がもう少し早ければ。失点に関してはアンラッキー。ミニョレを責めるのは難しいかと。
This boyさんの仰る通り、守備陣も頑張っていたと思いますし、悲観すべきではないはずです。モレノとチェンバレンは良かったですし。
きっと、失点した時間帯が悪かったのでしょう。それに加えて、失点後にベンチワークが加速してしまった事。守りにシフトできるほど起用なチームではない事は、誰しもが分かっているはず。起きた事に素早く対応するのも監督の仕事ですが、予想するのも監督の仕事です。
2点目が取れなかった事が悔やまれます。ララーナの復帰は嬉しいですが、あのタイミングでは酷だったと思います。気になるのはマネのメンタル。明らかに試合終了直後はフラストレーションを爆発させていましたので。結果は残念でしたが、しっかり切り替えてほしいところです。
最近はいつも「デヘアなら防いでた」と思う日々です。
今回の結果は事実上終戦を意味していて、マンチェスター勢にとって喜ばしい結果だったというのに引き分けに満足しているサポが多い事に驚きました。
「勝ちに等しい引分」は1位のみに与えられてる特権で、現状だと勝利以外は負けなんですけどね。
>ひろしさん
ドロー決着に満足しているサポーターは、おそらくいないのでは無いかと思います。皆一様に受け入れるしかない現実を受け入れているだけなのでは。
もちろん、「勝てた試合だった」という感想ですが、個人的には今季の優勝は限りなく不可能だと今節より前に感じています。少なくともCL圏内でシーズンを終える為には、という点で語っています。
リヴァプールのサポーターとして、ドローで満足しているわけではない、という点を示しておきたくコメントさせて頂きました。
チェルシーサポーターに向けたものなのでは?
言われてみれば、そうかもしれません。早とちりだとしたら申し訳ありません。
いえ、私の言葉が足りませんでした。
それに言葉が過ぎました。申し訳ありません。
Mackiさん>
マネはもっと早く出したかったですね。ララナに期待してます。
アロンソさん>
相手の交代戦術に対して、裏を狙うなりで跳ね返す打ち手がほしかったです。引いてしまったために不運な失点を呼んでしまいましたね。
スーパーフランクさん>
アスピリクエタは以前から記事でリスペクトしていたのですが、クリステンセン、いいですね!チェルシーの若手が活躍するとテンションが上がります。ナタン・アケとトラオレが活躍するところが見たかったのですが…。
プレミアリーグ大好き!さん>
ロリス・カリウスが2年めになってもパッとせず、ロバートソンがフィットしていないのが誤算ですね。CL出場権を死守するなら、冬にCBは獲らないといけないのではないかと思います。
This boyさん>
後半戦の戦い方のヒントになるような部分もあった→同感です。チェンバレンがいるなら、フォーメーションを複数使い分けるような戦い方も可能となります。3CBや2トップをものにしてほしいなと思います。
Djdjさん>
この日のバカヨコは残念でしたね。ヴィクター・モーゼスが戻ってくるので、右の課題は相当解決するのではないでしょうか。
グッチさん>
そうです。マネです。サラーがあれだけキープできたので、追加点を狙いにいったほうがいい結果が得られたのではないかと思いました。
Motsuki909さん>
絶妙なボールだったのは確かですが、GK出身の私としては「どんなボールでもクロスを触れずに決められるのは悪」だったんですよね…。選手のモチベーションを考えるなら、モウリーニョ監督がよくやるように「60分過ぎに予定通りマネ」という戦い方でもよかったかもしれません。押されたから、同点にされたから、ではなく。
ル タレックさん>
ロリスやデ・ヘアがやられたら諦めがつくのですが、ミニョレは今までが今までなので、「何とかできたのでは…」と思いがちですね。
ひろしさん>
「負けパターンに陥っていたところを采配で盛り返した」ことは一定評価せねば、というニュアンスではないでしょうか。レッズサポーターも、勝ちたかったが強敵相手にまずまずの試合をしていたので(優勝は難しくても)今後の上昇に期待、という方が多いのだと思います。
プレミアリーグ大好き!さん>
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