イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【West Ham×Chelsea】やはり疲労か…プレイに精度を欠いたチェルシーが19位ウェストハムに敗戦!

前節のマンチェスター・シティ戦で、ジョー・ハートを外したモイーズ監督。フォンテをはじめ9人が負傷でリタイアしており就任以来のプレミアリーグ4試合で1分3敗得点2失点9と復活の兆しは感じられません。チェルシーとのロンドンダービーもGKはアドリアン。復帰したばかりのアンディ・キャロルとチチャリートはベンチスタートで、サイドで輝くマイケル・アントニオをトップに置く苦しい布陣です。アウェイのチェルシーは、右サイドにザッパコスタが入っている以外は、ベストメンバーといっていいでしょう。GKクルトワ、3バックにアスピリクエタ、クリステンセン、ケーヒル。セスク、カンテ、バカヨコがセンターに入り、左WBはマルコス・アロンソ。前線にはプレミアリーグ9ゴールのモラタと5ゴールのアザールが並んでいます。4日前のCLでアトレティコ・マドリードにホームで勝ち切れず首位通過を逃したチームは、メンタルとコンディションが少々気がかりです。

テンションが低い昨季プレミアリーグ王者に対して、アグレッシブにプレスをかけるハマーズ。5分、右のサバレタを起点としたアタックでホームチームが先制します。SBのパスを受けたマイケル・アントニオがアルナウトヴィッチにつなぐと、ランシーニとのワンツーでアルナウトヴィッチは中央へ。アスピリクエタのチェックは遅れ、左足のシュートがゴール左隅に突き刺さります。歓喜のあまり、スタンドに飛び込んだアルナウトヴィッチにはイエローカード。気持ちはわかります。ますます気合いが入ったハマーズの選手たちは執拗なチェックを続けています。10分までノーチャンスだったチェルシーは、12分に左から持ち込んだモラタが転倒しますが、レフェリーの笛は鳴りません。

20分、モラタへのクロスだけで今季プレミアリーグ5アシストのアスピリクエタが、いつものボールをエースに上げるとシュートは打てず。こぼれ球を左足で叩いたアザールは、右に外れたのを確認してうつむきます。ウェストハムの最終ラインは集中しており、セスクのパスをボックスでもらったバカヨコの一撃もクレスウェルとオグボンナが寄せてブロック。26分に右サイドから仕掛けたアルナウトヴィッチがボックスに入ると、切り返しから打った右足のシュートはケーヒルがカットします。マルコス・アロンソのパスから右足で巻いたカンテのミドルは、アドリアンがセーブ。CKの流れからザッパコスタが左足で狙うと、ニアを襲ったボールは冷静なアドリアンが左手で弾きます。主導権は、完全にチェルシー。ハマーズのプレスはうまく機能しなくなっています。

35分、アザールの縦パスを受けたセスクが前線に浮かすと、パスアンドゴーで中央に流れていたアザールがモラタに落とすも、ボレーはウィンストン・リードのチェックでバーの上。チェルシーの縦パスを狙ってカットし続けたハマーズは、サイドからの仕掛けでCKをもらいながら時間を遣い、前半を1-0で終わらせました。アトレティコ・マドリード戦でキレキレだったアザールがおとなしいのは、疲労が残っているからでしょうか。

後半頭からバカヨコをペドロは、ちょっとした驚きでした。押しているのはやはりチェルシー。5~6人でボックスを取り囲む波状攻撃はなかなかシュートコースを見出せず、ザッパコスタのクロスに飛び込んだ52分のセスクのヘッドは、守備網に遮られて枠にいきません。55分、コンテ監督は早くも2枚めのカード。マルコス・アロンソをヴィクター・モーゼスに代え、ザッパコスタが左にまわります。58分、ザッパコスタが切り返しから放ったシュートはわずかにファーポストの外。不用意なボールロストが目立つアウェイチームは、アルナウトヴィッチとマイケル・アントニオが仕掛けるカウンターを再三喰らっています。64分、ザッパコスタが下がってウィリアン。チェルシーのアタックが先か、ウェストハムのカウンターが先か。アルナウトヴィッチがサコに代わり、残り時間は20分となりました。

マイケル・アントニオは足を痛めたのでしょうか。79分にピッチに横になってしまったストライカーは、アイェウと交代です。83分、パスミスを続けていたチェルシーに久しぶりのチャンス。セスク、カンテとつながったボールが裏に出たモラタに渡り、ニアを狙ったボレーは惜しくも左に外れます。アザールのミドルは力んだのかアドリアンの頭上にアウト。ハマーズの5-4-1は崩れません。最後まで縦パスをチェックし続けたホームチームに対して、チェルシーは精度が低いパスが多すぎました。結局1-0のまま、タイムアップ。モイーズ監督は、ハマーズに来てからのプレミアリーグで初勝利です。

早々に危機感を抱いていたであろうコンテ監督の交代策を実らず。CLで溜めた疲労は、チェルシーの前線の選手を確実に蝕んでいたのではないでしょうか。モラタ、アザール、セスクはプレイに正確さを欠き、ハマーズ守備陣を混乱させることができませんでした。とはいえ、この試合は最後まで集中力をキープしたプレミアリーグ19位のチームをほめるべきでしょう。クレスウェル、ウィンストン・リード、オグボンナは互いの距離感をキープしてこぼれ球に素早く対応。マスアクとサバレタは、チェルシーのサイドアタッカーに縦への突破を許しませんでした。明日のマンチェスターダービーで首位が勝てば、チェルシーとの勝ち点差は14。昨季プレミアリーグ王者の連覇は、いよいよ厳しくなります。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“【West Ham×Chelsea】やはり疲労か…プレイに精度を欠いたチェルシーが19位ウェストハムに敗戦!” への4件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    ウェストハムの選手はアントニオやアルナウトビッチなどの前線がここまで降りて守備するのかと感心するぐらいみんなハードワークしていましたね。なんで降格圏にいるのかが不思議です。
    ちなみにシティ戦ではモイーズがハートを外したのではなく、シティからのローンなのでシティ戦には出場できないという契約だからだと思います。

  2. おはむ より:

    ハートは単純に実力で落としたと監督自身が発言しています。
    正確には、アドリアンにチャンスを与える機会が来たとの発言ですが

  3. makoto より:

    プレミアリーグ大好き!さん>
    いいサッカーしてましたね。同感です。ジョー・ハートの件はおっしゃるとおりですね。アドリアンがいいプレイをしてましたので、チャンスを生かしたということなのだと思います。

    おはむさん>
    読みました。2人のいいGKがいて幸せだといってましたね。フェアな競争なのだと思いますが、何しろワールドカップ前なのでジョー・ハートがどうなるのかは気になります。

  4. りょー より:

    レアルソシエダ監督時代に勝った相手はレアルとバルサぐらいでしたねたしか

    モイモイは強豪キラーなのかもしれません。。。

コメントを残す