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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【West Ham×Arsenal】不発だったターンオーバー…アーセナルは2戦連続ドローで7位転落!

前節のサウサンプトン戦でドローに終わったアーセナルは、チェルシー戦でクリーンシートの勝利を決めて勢いに乗るウェストハムとぶつかります。プレミアリーグ17節、ロンドンスタジアムのゲームは、接戦になるのではないでしょうか。さっそくヴェンゲル監督のスタメンをチェックしてみましょう。GKチェフ、最終ラインはベジェリン、コシールニー、モンレアルと今季プレミアリーグ初先発のメートランド=ナイルズ。ジャカがアンカーに入り、その前にウィルシャー、エジル、アレクシス・サンチェス、イオビ。トップはこちらもプレミアリーグ初スタメンのオリヴィエ・ジルーです。8分にメートランド=ナイルズがオーバーラップし、右足に持ち替えてジルーに合わせたプレイはこの試合の狙いのひとつでしょう。1分後、左からボックスに入ってニアを狙ったアレクシス・サンチェスのシュートは、3試合連続でゴールマウスに君臨するアドリアンの懐に収まります。

14分、ウェストハムが左から仕掛けたカウンターは、ゴールの匂いが漂っておりましたが、マスアクのクロスをアルナウトヴィッチがヘッドで叩き込んだ瞬間、旗が上がってガナーズは命拾いしました。20分にもアウェイチームはアルナウトヴィッチのオフサイドに助けられており、カウンターにはっかり対応しないといずれやられそうです。ウィルシャーが中央から仕掛け、柔らかいラストパスをアレクシス・サンチェスに打たせたシーンは2人のCBが必死にブロックに入ってCKに逃げられてしまいました。移籍騒動で出遅れ、今季プレミアリーグでは未だ4ゴールの7番は、好不調の波が激しいのが気になります。

エジルが起点の中央突破は29分。アレクシスのパスをボックス右で受け、ニアを狙ったイオビのシュ―トはポストを直撃。32分にジルーめがけて上げたエジルの絶妙な浮き球は、アドリアンが素晴らしい出足でキャッチします。33分にもメートランド=ナイルズが右足でジルーにクロス。やろうとしていることはわかりますが、ウィンストン・リードとオグボンナを混乱させるにはもうひとつ工夫が必要でしょう。39分、メートランド=ナイルズは今度はラインまでえぐって左足で高いボール。ジルーのバイシクルはクレスウェルに阻まれますが、惜しいシーンだったと思います。ボックス手前のスペースを消すハマーズの守備に対して、ガナーズは攻めあぐんでいます。前半は0-0。後半開始早々、アルナウトヴィッチがチェフの頭越しに狙ったボレーはクロスバーの上。アーセナルは、好調のオーストリア人アタッカーを自由にさせてはいけません。

49分、左から仕掛けたアレクシス・サンチェスが中に絞っていたベジェリンにパスを通すと、ミドルシュートは左に切れていきます。波状攻撃のこぼれ球を叩いたジャカのボレーはアドリアンの正面。53分にはメートランド=ナイルズのクロスがジルーに合いますが、ヘディングはわずかに右に逸れました。左サイドを執拗に攻めるガナーズ。エジルとアレクシスの折り返しは中に合わず、55分に7番のシュートのリバウンドが足元に来たエジルは、ボレーをポストの右に外しました。

60分を過ぎると、ハマーズが反撃に転じます。アルナウトヴィッチのヘッドの落としに飛び込んだノーブルは1歩及ばず。チェフのパンチミスを叩いたアルナウトヴィッチのボレーは、その前にファール。70分、またもクロスに出元はメートランド=ナイルズ、ジルーが頭で落としたボールはジャック・ウィルシャーの右足に届き、ボレーはクロスバーを大きく越えてしまいます。アレクシス・サンチェスのFKはアドリアンがビッグセーブ。イオビに代わったウェルベックは、久しぶりのゴールを決めたいところです。残り時間が10分を切ると、モイーズ監督とヴェンゲル監督は双方ともストライカー投入で勝負です。

アレクシス・サンチェスをラカゼット、マイケル・アントニオをチチャリート。先に決定機をつかんだのはハマーズのほうでした。89分、コシールニーのパスミスをランシーニが拾ってノーブルに預けると、左で待っていたチチャリートに打ち頃のラストパス。メキシコ人ストライカーがジャストミートしたダイレクトショットはチェフを破ったものの、惜しくもクロスバー!追加タイムは2分しかありません。ラストプレーはエジルのFK。壁に当たりゴールラインを割ると、タイムアップの笛が鳴らされました。アーセナルにとっては痛恨のスコアレスドロー。モイーズ監督にとっては、手応え十分の2試合連続クリーンシートです。

アーセナルのフィニッシュは足元で受けたボールを遠めから狙うシーンが目立ち、走り込んで打とうとする動きが少ないのが気になりました。ハマーズ守備陣は守りやすかったのではないでしょうか。ジルーがいると「怖くないサイドアタッカー」になってしまうラカゼットが最初からいれば、ラムジーがボックスに入ってきてくれれば…と、いない選手が恋しくなってしまう展開。ヴェンゲル監督のターンオーバーは、こなれていない印象だけを残して不発に終わりました。今季プレミアリーグのTOP6は「1超2強3すくみ」となりつつあり、7位に転落したガナーズはバーンリーをかわすところからやり直さなければなりません。ニューカッスル戦の後は、リヴァプールとのサバイバルマッチ。ゴールを決められなくなったチームにとっては、苦しい年末となりそうです。

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“【West Ham×Arsenal】不発だったターンオーバー…アーセナルは2戦連続ドローで7位転落!” への4件のフィードバック

  1. テムズアイアンワーカー より:

    ハマーズファンとしてはシティ、チェルシー、アーセナルを2失点の勝点4で切り抜けられたことを嬉しく思います。
    これからもビッグマッチと同じようなテンション作りをモイーズがしてくれれば巻き返せるかなと期待が持てるようになりました。

  2. a より:

    さすがFootball Genius.

  3. 飲茶 より:

    本題とはあまり関係なく恐縮ですがアルナウトビッチはオーストリア人だと思います…

  4. 飲茶 より:

    初投稿で恐縮ですがアルナウトビッチはオーストリア人だと思います…

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