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得点王争いが熱い!「BBC」のアフリカ最優秀選手はサラー、ハリー・ケインは年間50ゴール達成!

最近になって、プレミアリーグを盛り上げてくれる2人のストライカーが話題になりました。イングランド人選手として90年ぶりとなる年間50ゴールを達成したハリー・ケインと、「BBC」が選ぶアフリカ年間最優秀選手に輝いたモハメド・サラーです。彼らは今季プレミアリーグで得点王争いの上位2人で、16試合13ゴールのサラーを15試合12ゴールのハリー・ケインが追いかけています。リヴァプールの新エースは右サイドを主戦場とするドリブラーで、トッテナムの大黒柱はゴールシーンの多彩さでは群を抜いているオールラウンダー。3位につけているアグエロ、モラタ、スターリングを引き離しつつある2人は、このままマッチレースを続けることになるかもしれません。

ミドルシュート、両足のワンタッチゴール、ヘディング、カウンター、ポストプレー、スルーパス、クロス、プレースキック。ゴールを決めるためのプレイで、ハリー・ケインが苦手としているものは何ひとつありません。今季プレミアリーグの12ゴールは、右足と左足が同じ5発でヘディングが2発と抜群のバランス。2014-15シーズンの11月からレギュラーに定着し、後半戦の怒涛の16ゴールでプレミアリーグ20ゴールの大台に乗せたスパーズの10番は、2015-16シーズンは25ゴール、昨季は29ゴールで2年連続の得点王に輝いています。9月が終わるまでに3ゴール以上決めたことがなかったハリー・ケインは、スロースターターとしても話題になっておりましたが、今季は8月はノーゴールながらも9月に爆発。4試合6ゴールの荒稼ぎで、プレミアリーグの月間MVPに選ばれています。

1927年のディキシー・ディーン以来の年間50ゴールを達成した2017年について、ゴールの内訳を確認してみましょう。ニューイヤーズデイのワトフォード戦で2ゴール、1月14日のWBA戦ではハットトリックと順調に滑り出したプレミアリーグでは、2シーズンにまたがって33ゴール。ヘントに敗れたヨーロッパリーグのラウンド32ではオウンゴールしか入れられなかったものの、FAカップで4ゴール。2017-18シーズンのチャンピオンズリーグでは、クリスティアーノ・ロナウドの9発に次ぐ6ゴールを挙げています。イングランド代表では、ワールドカップ予選でチーム最多の5ゴールを決めるなど計7ゴール。トッテナムは年内に5試合を残しており、偉大な記録はもう5ゴールほど伸ばせるかもしれません。これだけコンスタントにゴールを量産しているストライカーを目の当たりにすれば、ライバルクラブやスペインの強豪が放っておかないと思われますが、本人は11月に「目標はトッテナムでキャリアを終えること」と明言。獲得に必要なのは、100億円を優に超えるといわれる移籍金ばかりではないようです。

一方のサラーは、2013-14シーズンに入団したチェルシーにはうまくフィットせず、13試合2ゴールという平凡な記録に留まりました。2014-15シーズンの1月にフィオレンティーナにレンタルされてセリエA16試合6ゴールと復活すると、ローマで過ごした2年間でリーグ戦29ゴールとブレイク。それでも、この夏プレミアリーグに復帰したウインガーに対して、懸念を示すレッズサポーターも少なくありませんでした。マークが厳しいイングランドでは本領を発揮できないのではないか、ドリブルの素晴らしさに対してシュートの精度が今ひとつ、守備が不安…。リヴァプールに来た当初は、チャンスでGKに当ててしまうシーンが目立っておりましたが、自分の役割とリーグの雰囲気を手の内に入れた今は、以前のプレイが嘘のように決定力を高めています。

右サイドから中央に斬り込んで放つシュートと、カウンターで快足を飛ばしてラインの裏に抜けるプレイが得意なアタッカーは、左足でドライブをかけるコントロールショットやゴール前でマークを外して放つヘディングも秀逸です。11月の4戦連続7発は圧巻のひとこと。これだけゴールマシンぶりを見せつけられれば、「必要な補強だったのか」と疑念を口にしていた一部のサポーターも手のひらを返すのではないでしょうか。

リヴァプールとトッテナムのポイントゲッターには、年間30ゴールの大台超えを期待してしまいます。サラーよりも実績があり、後半戦に強いハリー・ケインが本命でしょうか。いや、素晴らしいです。明日のレッズはWBA、スパーズはブライトン。ゴールを重ねるには絶好のホームゲームで、両エースの活躍を追いかけたいと思います。

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“得点王争いが熱い!「BBC」のアフリカ最優秀選手はサラー、ハリー・ケインは年間50ゴール達成!” への2件のフィードバック

  1. ルタレック より:

    リバプールとしてはSAS以来のゴール量産選手ということで見ていてとても楽しくなります。
    ウイングながらも得点王狙えるのは素晴らしいだけに、序盤のイージーなシュートを外すのが目立った時期が惜しすぎます。
    WBA戦はハムストリングの違和感で欠場が濃厚みたいですね、大したものではないことを祈るのみです。

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    リバプールとしてはSAS以来のゴール量産選手ということで見ていてとても楽しくなります。
    ウイングながらも得点王狙えるのは素晴らしいだけに、序盤のイージーなシュートを外すのが目立った時期が惜しすぎます。
    WBA戦はハムストリングの違和感で欠場が濃厚みたいですね、大したものではないことを祈るのみです。

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    いい選手だが移籍金が高すぎると言っていた私はサラーの活躍を見て猛反省してます。あの時言った言葉が恥ずかしいです。移籍金以上の活躍に手のひらを返してます。笑

  2. makoto より:

    年間50ゴールという数字はメッシとC・ロナルドの専売特許だという世間の認識を覆し、年齢的にも伸びしろしか感じないハリー・ケインという選手は来年にでもMBEを受賞させても良い気がするくらい素晴らしい選手ですね。
    スケールの大きさがまたここにきて増してる感もあり、どこまで行くのか見届けたいものです。

    サラー。
    ケインとはまた違った意味でとんでもない選手になりましたね…、まさかここまでやってくれるとは、というのが僕も含めたレッズサポーターの偽らざる心境でしょう。しかも未だ絶賛進化の最中。底が知れません。
    スタリッヂのカムバックを開幕前から期待してたのですが、「ウイング特性も兼ね備えたストライカータイプ」に変貌を遂げつつある彼を見ると、希代の才を持つスタリッヂといえど、彼の居場所はもはやレッズには無いと結論づけざるを得ないですね…。

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    るがこさん>
    パスセンスも素晴らしいですよね。チームの顔として長くいていただければと願ってます。

    ルタレックさん>
    獲ってよかったですよね。今のチームのコンセプトにがっちりはまったのだと思います。

    タムコップさん>
    確かに。スタリッジを応援し続けてきたのですが、サラーを見てしまうとついつい忘れてしまいそうになります。ハリー・ケインは、最近になってラストパスの精度とミドルシュートに磨きがかかった感があります。最近とみに少なくなったワンクラブマンとして、ロンドンで長くプレイし続けてくれればと密かに期待しています。

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