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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【MAN.CITY×Bournemouth】前半戦で60発!完璧マン・シティをほめちぎるだけの記事です…!

プレミアリーグのアシスト業界は、マンチェスター・シティの独占市場となっております。デブライネ、ダヴィド・シルヴァ、レロイ・サネが全員8アシストでTOP3を占拠。彼らに太刀打ちできそうなのは、5アシストのメスト・エジルとポール・ポグバぐらいでしょう。18節までにプレミアリーグ17勝1分、史上最多の連勝記録を16に更新。17節で既に50ゴールを超えており、2009-10シーズンにチェルシーが叩き出したシーズン105ゴールを上回る勢いです。

1週間ほど前に、ウエイン・ルーニーが「史上最強は2007-08シーズンのマンチェスター・ユナイテッドだ」とおっしゃっておりましたが、チャンピオンズリーグを制したとはいえ27勝6分5敗という数字では、こと今季のペップのチームに対しては、さほど強気になれないのではないでしょうか。今となっては、2節にドローに持ち込んだエヴァートンに「余計なことをしてくれた」とブーイングしたい気分です。誰も真似できない最強チームとなって、われわれライバルクラブのサポーターを爆笑させていただくか、突如別のチームになったかのように崩れてプレミアリーグの優勝争いをおもしろくするか、どちらかにしていただければと願う次第であります。

さて、今季の優勝争いの灯が消えかかっていることに対する恨み言はこのぐらいにして、19節のボーンマス戦を振り返ってみましょう。前節まで4勝4分10敗で16位、18試合で15ゴール、ましてやエティハドでの一戦となれば、マンチェスター・シティの勝利は揺るぎないと思われました。アグエロ、サネ、スターリング、デブライネ、ダヴィド・シルヴァ、フェルナンジーニョはベストメンバー。最終ラインのカイル・ウォーカー、コンパニ、オタメンディ、デルフはぎりぎりのやりくりですが、GKエデルソンが君臨するゴールマウスはプレミアリーグ屈指の堅牢な城壁です。

キックオフからしばらくは、ボーンマスのハイプレスに手を焼くシーンもあったマン・シティ。9分に右サイドのジョーダン・アイブからクロスが入り、スタニスラスがボレーで叩いたアタックは可能性が感じられました。ところが、スタニスラスはここで足を痛め、プーにチェンジ。代えが利かないアタッカーのリタイアは、エディ・ハウ監督にとっては最も避けたかった事件でしょう。19分にオタメンディのロングフィードをアグエロがワントラップでシュートしますが、GKベゴヴィッチの頭上を越えてしまいます。縦パス1本のシンプルなアタックは、レヴァンドフスキが加入した後のバイエルンで増えた形です。ペップのサッカーは、チームを変わるごとに引き出しが増え、進化し続けています。

このチームのアンカーは、オタメンディなのかもしれません。26分にボーンマスの曖昧なパスをダイレクトで蹴ったロングシュートは、CBの仕事とは思えませんでした。1分後、やはり先制はマン・シティ。ベゴヴィッチの中途半端なキックをデルフがインターセプトし、ダヴィド・シルヴァが後ろに戻したボールをフェルナンジーニョがダイレクトでアグエロに通します。オフサイドラインぎりぎりにいたストライカーのダイビングヘッドは文句なし。ボーンマス守備陣は相手のプレスに音を上げ、狙い通りのアタックを許してしまいました。

この調子で書いていると、相当長くなりそうです。前半のトピックは、41分のエデルソンの素晴らしいプレイに留めましょう。ライアン・フレイザーからジョーダン・アイブに縦パスが通った瞬間、猛ダッシュでボックスのコーナーまで出てきたエデルソンがきっちりブロック。彼の飛び出しは、前に出るのが得意とはいえないデ・ヘアより上。プレミアリーグで争えるのはウーゴ・ロリスぐらいではないでしょうか。1-0で後半に入ったマンチェスター・シティは、53分に追加点を奪い、ボーンマスの希望を打ち砕きました。ダヴィド・シルヴァの速い縦パスをダイレクトで裏に浮かしたのはアグエロ。オフサイドポジションにいたデブライネは関与していないというポーズでスルーし、走り込んだスターリングがベゴヴィッチの脇を抜きました。サネとデブライネがお役御免となり、ベルナルド・シウヴァとギュンドアンがピッチに入ると、79分に勝負を決する3点めが入ります。

プレミアリーグになじんできたベルナルド・シウヴァが、正確な左足のキックというストロングポイントをアピールしました。CBの間に入ってコースを変えたアグエロのヘディングは完璧。85分のダメ押しゴールは、4分前にデルフと代わったばかりのダニーロです。エデルソンを起点に短いパスをつないでハーフラインを越えると、中央を上がったスターリングが左のダニーロにラストパス。ベゴヴィッチがクロスのシュートをケアしていることを見て取った左SBがニアに流し込んで4-0。レギュラーメンバーのクオリティが高いだけでなく、途中出場の選手がことごとく結果を出すチームを倒す術が見当たりません。

本日のアシストは、フェルナンジーニョ、アグエロ、ベルナルド・シウヴァ、スターリング。アシストランキングのTOP3が脇役に徹しても4つも決められるのが、史上最強かもしれない彼らの凄いところです。このへんで、お開きとさせていただいてもよろしいでしょうか。前半戦を終えて18勝1分、プレミアリーグ17連勝という信じられない記録を達成したペップのチームについて、ほめちぎることと嘆くことしかできずに恐縮です。

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“【MAN.CITY×Bournemouth】前半戦で60発!完璧マン・シティをほめちぎるだけの記事です…!” への4件のフィードバック

  1. シティふぁん より:

    まさかこんなに強くなるとは思いませんでした
    得点をする選手もアシストする選手も固定されていなく相手からはとてもやりにくいでしょう
    2点目のデブライネがラインを下げさせアグエロがポストプレーでスターリングが裏抜けしてゴールと素晴らしい連携でした
    素晴らしい前半戦で文句のつけようがないですね

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    シティ相手にスペース作ったら好き勝手にやられるので、相手チームはほとんどハイプレスかドン引きで来るようになってしまったのですがそれでも崩してしまうのはすごいですね。
    シルバの遅攻とデブライネの速攻のコンビは世界屈指レベルではないでしょうか。
    アグエロは怪我やジェズスとのローテで出場時間少なくて不満という声も聞こえますが、毎回物凄いマークをつけられていても既に11点(PK三つありますが)というのはさすが大エースの貫禄で恐れ入ります。
    これからの超過密日程で怪我だけが心配ですがCLでもスペイン勢の牙城を崩して欲しいです。

  3. タムコップ より:

    一縷の望みをかけて、後半戦ズタボロになってもらいたい…、ライバルチームサポーターとしてはそれくらいしか今のシティーに対して適当な言葉が浮かびません笑
    思えば「TOP4」と謳われてたのもほんの4〜5年前のことで、その後「TOP6」に変わり「強いチームが増えたなー、こんな熾烈なリーグ他に無いだろうなー」といちプレミアファンとして喜んでいたところで、今年からは「1クラブリーグ」と揶揄されるのも時間の問題に思えてきました。

  4. makoto より:

    シティふぁんさん>
    ホントに文句なしです。フェルナンジーニョがまた素晴らしいですね。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    CLが俄然楽しみですね。デブライネの「速くてぴったり」なアーリークロスはやばいです。

    タムコップさん>
    さすがに来季は、前半戦15勝2分2敗ぐらいにハードルを下げていただきましょう(笑)

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