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【Burnley×Tottenham】好調バーンリーを3発で粉砕…数字で見るとハリー・ケインはやっぱり凄い!

プレミアリーグ2017-18シーズンのシュートブロック数ランキングでは2位、クリア数2位、空中戦勝利数5位。ジェームス・タルコフスキーが、プレミアリーグ6位と大健闘のバーンリーにとっていかに重要な選手であるかは、これらのランキングやデータからも一目瞭然です。ベン・ミーと鉄壁のコンビを組むCBが出場停止のトッテナム戦は、相当厳しい一戦になるのではないかと思っておりました。

これまでワード、タルコフスキー、ベン・ミー、ロートンの4バックを固定させて戦っていたショーン・ダイク監督は、両SBも失い、テイラー、バーズリー、ロングで穴を埋めています。7分、さっそくケヴィン・ロングがやってしまいました。縦に突破しようとするデル・アリの肩をつかんでしまい、ジャッジはPK。ハリー・ケインがこれを落ち着いて決め、早くもスパーズがリードしました。

18節まで16ゴールしか決めていないバーンリーは、先制された試合は2分4敗と逆転勝ちが1度もありません。ハリー・ケイン、デル・アリ、ソン・フンミン、エリクセンが揃い、中盤の真ん中をシソコとエリック・ダイアーが締めるスパーズをひっくり返すのは至難の業です。8分のソン・フンミンのミドルは、今季プレミアリーグでセーブ率No.1のニック・ポープがキャッチ。17分にはデル・アリのシュートがDFに当たったこぼれ球にハリー・ケインが反応し、飛び出したポープをかわして右足を振り抜きますが、腰がまわり切らずにニアに外れます。22分、自陣で奪ったボールをエリクセンがデル・アリにつないでカウンターが発動。デル・アリの素晴らしいスルーパスでシソコが独走となり、ポープと1対1になりますが、右足のシュートはGKがブロックし、足元に戻ってきたリバウンドを左足で狙った2度めのシュートも守護神が足に当ててしのぎます。

30分、ようやくバーンリーが決定的なチャンスをつかみました。セルジュ・オーリエの不用意なドリブルをカットしたクリス・ウッドが左のデフールを走らせると、速い折り返しにクリス・ウッドは触れずロリスがキャッチ。このシーンは、ボックスに入り口で出せと叫んでいたヘンドリックに合わせたほうが、確度は高かったのではないかと思います。35分、クリス・ウッドが負傷し、アシュリー・バーンズにチェンジ。今季プレミアリーグ4ゴールのエースのリタイアは、得点力のないバーンリーにとっては大きな痛手です。ロングボールを前線に放り込むか、デフールに預けてクロスを入れてもらうしかない単調なアタックでは、スパーズ守備陣を脅かすことはできません。前半は0-1。後半に入ると、ハリー・ケインが輝き始めます。

47分、エリクセンの高速クロスがニアに入ると、走り込んだハリー・ケインのボレーはポープがセーブ。52分にヘンドリックがラインの裏に浮き球を入れると、アーフィールドはダヴィンソン・サンチェスのチェックを受けてシュートに持ち込めません。56分、スパーズにビッグチャンス。ハーフライン付近で縦パスを受けたハリー・ケインが、浅いラインの裏に飛び出したセルジュ・オーリエにスルーパスを通すと、ボックス手前までスプリントした右SBが中央に優しいラストパス。ソン・フンミンは枠に入れるだけでしたが、大きく打ち上げてしまい、頭を抱えています。59分、デル・アリの縦パスで左から上がったハリー・ケインは、カーブをかけて右隅を狙うもベン・ミーに足に当てられてしまいます。

アウェイチームに追加点が入ったのは69分。シソコの縦パスでCBの間を抜け出したハリー・ケインは、ポープの立ち位置と動きを見ながらあっさり脇を抜きました。ポチェッティーノ監督はソン・フンミンを下げてデンべレ。3点めが決まったのはその直後でした。79分、縦パスを追ったベン・デイヴィスが目の前でクリアされると、グズムンドソンに体をぶつけてボールを奪ったのはハリー・ケイン。ベン・デイヴィス、デル・アリとつながったボールを受けてボックスに持ち込んだ10番は、文句なしの左足シュートをゴール右隅に突き刺し、ハットトリック達成です。タルコフスキーの代役ケヴィン・ロングはここでもあっさり抜かれてしまい、今季2度めの3失点の原因となってしまいました。前線にハイボールを放り込んでクリーンシートを免れようとしたバーンリーの抵抗は実らず、スパーズが0-3で完勝しました。

近年のハリー・ケインに感じるのは、パスと守備のクオリティUPです。今季プレミアリーグでは1アシストに留まっていますが、セルジュ・オーリエを最前線でフリーにさせたスルーパスは秀逸でした。前線で楔のパスを受けた際の判断や、サイドに展開するボールの質も高く、初めて得点王に輝いた2015-16シーズンよりもチームに対する貢献度は明らかに高まっています。「本業」のシュート数108とオンターゲット41はリーグ1位、6本の「Hit Woodwork(=バーやポスト直撃のシュート)」もTOP。これらが決まっていれば、前半戦で20発の大台に乗せていた可能性があるわけで、われわれはプレミアリーグ史上最高のストライカーをリアルタイムで目撃しているのかもしれません。スパーズのエースには、アラン・シアラーとアンディ・コールの年間34発というレコードの更新を期待したいと思います。

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“【Burnley×Tottenham】好調バーンリーを3発で粉砕…数字で見るとハリー・ケインはやっぱり凄い!” への2件のフィードバック

  1. シティふぁん より:

    上位6チームが全てピッグ6になりましたね
    ハリーケインはかなり安定して得点を重ねてますね
    シティが嬉しいことに独走状態になってますが直接対決もあるCL権争いはかなり面白くなりそうですね

  2. makoto より:

    シティふぁんさん>
    せめて2月ぐらいまでは優勝争いしたかったです(泣)。CL出場権争いは盛り上がりますね。

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