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【Liverpool×Leicester】2つのヒールパスからサラーが2発!猛攻レッズがレスターに逆転勝利!

サウサンプトンのファン・ダイク獲得を発表したリヴァプールは、後半戦でスパートをかけて上位をかわしたいところ。プレミアリーグとチャンピオンズリーグで14戦無敗を継続しているものの、先制して優位に立ったゲームを4つ追いつかれての9勝5分は大満足とはいえないでしょう。期待のCBの初登場は、FAカップ3回戦のマージーサイドダービーが濃厚。リーグカップで完敗している難敵レスターとの一戦は、ロリス・カリウスの前にジョー・ゴメス、マティプ、デヤン・ロブレン、ロバートソンという布陣です。中盤にはコウチーニョ、エムレ・ジャン、ミルナー、3トップはサラー、フィルミーノ、マネ。アンフィールドの大歓声を味方にするレッズは、3分にいきなり失点を喫してしまいます。

マティプの致命的なミスパスを拾ったのはイボーラ。オフサイドぎりぎりで抜け出したマフレズにスルーパスが通ると、ジェイミー・ヴァーディーにマティプは追いつけず、文句なしのボレーがゴールのど真ん中に突き刺さりました。すかさず反撃に入ったレッズは、執拗に左サイドを攻め立てます。7分、フィルミーノの縦パスでボックスの左脇を突いたマネが中央に折り返すと、ひとりかわしたサラーの決定的なシュートはポストの左。11分にミルナーのスルーパスで左から抜け出したサラーは、フィニッシュの直前にマグワイアに追いつかれ、左足のシュートをブロックされてしまいました。

15分、コウチーニョが放った得意のミドルはシュマイケルの正面。16分にフィルミーノとのワンツーのこぼれ球に走り込んだミルナーは、迷わず飛び出してきたシュマイケルに足元に入られ打ち切れません。10分にロバートソンのアーリークロスを押し込んだマネはオフサイド。直後、縦パスをフィルミーノに預けてリターンを受けたサラーがシュマイケルと1対1になるも、チップキックを左に外してしまいます。どうした、サラー!プレミアリーグ15ゴールのウインガーは、シュートミスが多かった序盤戦の自身を思い出してしまったかのようです。フィルミーノの強烈なシュートはシュマイケルがセーブ。フクスとアマーティの両SBがサラーとロバートソンを捕まえられず、リヴァプールがシュートを浴びせ続けるシーンが続いています。

37分、CKのこぼれ球を左足で狙ったマティプは、渋滞にぶつけてしまい、開始直後のミスを帳消しにすることはできません。41分にフィルミーノとの連携でボックス右に侵入したコウチーニョは、シュートをアマーティのスライディングに止められました。中央に斬り込んだマネのシュートが大きく外れ、前半は0-1で終了。後半開始から、再びレッズの猛攻が続きます。52分、同点ゴールはやフクスを翻弄していた11番でした。マネのヒールパスを受けたサラーが、フクスとアマーティを次々とかわして今度は文句なしのフィニッシュ。59分のカウンターは、コウチーニョの浮き球で右からゴール前に躍り出たサラーがシュマイケルに詰められ、ループシュートをバーの上に外してしまいました。

フクスのロングスローをミルナーがクリアすると、エンディディの強烈な一撃にロリス・カリウスは1歩も動けず。ボールはわずかにポストの外を抜け、アンフィールドは安堵のため息に包まれます。72分、クロップ監督はマネを下げてチェンバレン。セネガル代表FWは、今季プレミアリーグで4ゴールと本領を発揮できていません。ピュエル監督は、マフレズとヴァーディーに代えて岡崎慎司とイスラム・スリマニで勝負。残り時間は15分あります。

75分にサラー、フィルミーノ、チェンバレン、コウチーニョとつながった速攻は、左からのシュートをシュマイケルが良く止めました。しかし1分後、フィルミーノの縦パスをミルナーがヒールで前線に流すと、マグワイアと入れ替わったサラーがニアにきっちり決め、2-1。攻めなければならなくなったレスターは、82分にゴールを背にボールを受けた岡崎が反転して強引に狙いますが、ロリス・カリウスが難なくキャッチします。83分にサラーがワイナルドゥムに後を譲ると、ピュエル監督はオルブライトンをジェームズ。フクスのロングスローを人数でしのいだ後、クロップ監督はコウチーニョをクラヴァンという必死の交代策を披露。リヴァプールがカウンターを仕掛けながら逃げ切り公式戦15戦負けなし、プレミアリーグの無敗記録も12に伸ばしました。

あれだけ決定機で外しながらも、結局2発決めてしまうのが今季のサラーです。マネとミルナーのクレバーなヒールパスが、1対1なら負けないアタッカーが有利になるシーンを創りました。MVPには素直にエースを指名したとしても、攻撃にバリエーションをもたらしたミルナーとコウチーニョ、先制された後はマフレズを沈黙させたロバートソンもリスペクトしたい一戦でした。ファン・ダイクが加わった後のレッズは、どんな戦いを見せてくれるでしょうか。3位との差は勝ち点3、2位とは5。プレミアリーグ優勝はマン・シティが落ちてこないと話題にできませんが、2位フィニッシュとチャンピオンズリーグ上位進出なら充分に期待できます。いやー、素晴らしい。ダイレクトパスを駆使しで両サイドのボックス脇を陥れる攻め方を徹底した、必然の逆転勝利でした。

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“【Liverpool×Leicester】2つのヒールパスからサラーが2発!猛攻レッズがレスターに逆転勝利!” への3件のフィードバック

  1. Motsuki909 より:

    緊張感ある雰囲気の中での、見事な逆転勝利でした。「サラーは凄かった、以上。」という感想でも十分な程。いきなりの失点で前半は穏やかな気持ちで観られませんでしたが、素晴らし過ぎる同点弾のおかげで持ち直せました。ああいったゴール前での切り返しが出来る選手は貴重だと思います。逆転弾も身体の預け方と反転が完璧で、誰にでも出来るプレーではありません。ただただ、今日も王様は凄かった。

    今季は多くの引き分けによって勝ち点を落としていますが、21節を終えて未だ2回しか負けてないんですよね。見方を変えれば、悪い話ではないと思っています。ファン・ダイクの加入しかり、負けなくなったチームが戦力の上積みにより、勝てるチームへと変貌する事を期待しています。まぁ、まだまだ心配事は尽きませんが…

  2. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    年内最終戦勝利できて良かったです。
    開始早々の失点はキャラガーもPoorとコメントしてましたが、マティプのたまに出る緩いパスは今後直して欲しい部分かなと思いました。
    サラーは文句なしですが、足に違和感がある報道が出ていたのが気になるところ。
    いずれにしろこの勝利は大きいです。あとは難敵バーンリーに勝利することができれば、この年末年始のスケジュールは成功だと思います。

  3. タムコップ より:

     ヒールパスが決まる!!ってコトがリヴァプールの好調さを表していますね。

    ・・・きっと、アーセナルにヒールパスを連発されたのを、選手達が根に持って

    いたのでしょうね・・・♪。

    —–
    戦前からこのレスター戦は厳しい、いや、「負ける」と思ってました。
    幾つか根拠はあるのですが、レスターとの相性がやたら悪いんですよね苦笑
    更に昨季リーグカップで2試合完封負けを喫したサウザンプトンを率いていた策士ピュエルまで出てきた日には、ホームとはいえ苦戦覚悟でしたが、失神しそうになるような壮大なポカから後半同点に持ち込むまで、いやー長かった…。
    サラー様々とは言いつつ、管理人さんのおっしゃる通り自身が得点出来てないマネの直感的なヒールパス、フィルミーノが起点となって視野の広さを味方にサラーのフィニッシュまでを描けていたミルナーのダイレクトパス、コウチーニョのエレガントなループパスなどやはり前はスゴいですね。
    マネのちょっとしたゴール欠乏症は少々心配ですが、彼がいることで他のアタッカーのスペースも作れるのでそこでしっかり仕事してたら自ずと結果はついてくるでしょう。
    今日で2017年も終わりますが、早々に熱いマッチメイクありますね!2018年も、管理人さん、そして皆さまのサポートチームが良い試合をしてくれることを願ってます。良いお年を!

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