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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Tottenham×Everton】圧巻ソン・フンミン&ハリー・ケイン!スパーズが不調エヴァートンに4発圧勝!

エヴァートンの最前線には、ベシクタシュから獲得したばかりのトルコ代表FWシェンク・トスンの姿があります。プレミアリーグ23節、トッテナムの今季の本拠地ウェンブリーに乗り込んだアラダイス監督のチームは、2700万ポンドのストライカーをルーニーの前に置いて得点力不足を解決しようとしています。迎え撃つスパーズは、開始早々から積極的にサイド攻撃を展開。ハリー・ケイン、エリクセン、ソン・フンミン、デル・アリ、デンベレ、エリック・ダイアーはベストメンバーで、サイドから仕掛けるセルジュ・オーリエは序盤からアウェイチームの脅威になっています。

一方的に押していたトッテナムは、15分にデル・アリが倒されボックス左でFKをゲット。エリクセンがニアに入れた速いボールをソン・フンミンが頭で逸らしますが、うまく落とせずクロスバーを越えていきます。トスンに当ててカウンターを狙うエヴァートンは、20分にシグルズソンが入れたCKのクリアをグイェがダイレクトで狙うもDFにヒット。22分、CKをトスンがヘッドでゴール前に流すと、ルーニーが押し込んだシュートにはラインズマンの旗が上がっています。1分後、デンベレの縦パスを左で受けたハリー・ケインが右足でファーポストを狙うと、ピックフォードが左に倒れてセーブ。リバウンドを直接叩いたオーリエのシュートは、クコ・マルティナが足に当てました。プレミアリーグ18ゴールのスパーズのエースは、23分、25分と続けざまにシュートを放ちますが、いずれもピックフォードの守備範囲です。

ホームチームが先制したのは26分でした。左のエリクセンがセルジュ・オーリエに通したサイドチェンジが秀逸。右SBが入れたシュート性のグラウンダーを押し込んだのは、好調をキープしているソン・フンミンです。引いているわけにはいかなくなったエヴァートンが攻めに転じますが、縦パスに対するスパーズのチェックが厳しく、ボラシェやシグルズソンが前を向いて仕掛ける形を創れません。38分にようやくトスンが左サイドから抜け出すと、ルーニーへのラストパスが合わず。セルジュ・オーリエの気持ちいいオーバーラップと統率の取れたスパーズの守備に見とれているうちに、最初の45分が終わりました。エヴァートンの枠内シュートはゼロ。後半開始早々、スパーズに決定的な2点めが入り、アウェイチームは窮地に追い込まれました。

インターセプトを狙ったジョンジョ・ケニーを素晴らしいターンでかわしたのはソン・フンミン。縦に突破した7番がホルゲートをものともせず左足でシュートを放つと、走り込んだハリー・ケインがプッシュしてプレミアリーグのゴール数を19に伸ばしました。52分、楔のパスを受けたデル・アリがソン・フンミンに落として縦に走ると、絶妙なスルーパスが通ってピックフォードと1対1。20番はGKを気にしたのか、ポストの左に外してしまいます。57分、中央からドリブルで仕掛けたハリー・ケインの強烈なシュートはピックフォードがセーブ。直後、左にまわったハリー・ケインがソン・フンミンに見事なサイドチェンジを通すと、中に持って左足を振り向いた7番のシュートは左のポストを叩きます。

60分、スパーズの3点めはまたもハリー・ケイン。右から上がったエリック・ダイアーの高速クロスに反応したストライカーは、ホルゲートのマークをまったく気にせずイージーなボレーを流し込みました。プレミアリーグ22試合出場で20発の大台に乗せたハリー・ケインは、アンディ・コールとアラン・シアラーが持つシーズン34ゴールという記録を23年ぶりに塗り替えるかもしれません。

アーロン・レノン、カルヴァート・ルーウィン、シュナイデルランを入れたアラダイス監督は、劣勢をはね返すには至りませんでした。ポチェッティーノ監督は、74分にエリック・ダイアーをワニャマ。弛緩した空気が漂うウェンブリーの最大の興味は、エースのハットトリックでしょう。77分、流れるようなパスワークから左のソン・フンミンにボールが渡ると、切り返しから打った一撃はピックフォードがセーブし、リバウンドを叩いたデル・アリのボレーはGKの正面に飛んでしまいます。82分、ソン・フンミンが前線に入れたボールをデル・アリがヒールで左に流すと、エリクセンの強烈なボレーがゴール左隅に吸い込まれます。エヴァートンは最後まで枠内シュートを打てず、スパーズが4-0で完勝しました。

シェイマス・コールマン、マイケル・キーン、アシュリー・ウィリアムズ、レイトン・ベインズ。エヴァートンの最終ラインのベストメンバーはこの4枚ですが、3人が負傷でアシュリー・ウィリアムズは以前の出来になく、ひとりも使えなければスパーズは止められないということなのでしょう。勝者が素晴らしかったのは間違いありませんが、直近のプレミアリーグ5試合を2分3敗と勝てなくなったチームの不安定な守備と単調な攻撃が気になった試合でした。スパーズでは、セルジュ・オーリエの積極的なアタックとソン・フンミンの鋭い仕掛けが印象的でした。この調子をキープできれば、ユヴェントスと当たるチャンピオンズリーグも充分期待できます。ドローに終わった3位チェルシーとの差は勝ち点3。来季のCL出場権を巡るバトルは、例年通り熾烈な戦いになりそうです。

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“【Tottenham×Everton】圧巻ソン・フンミン&ハリー・ケイン!スパーズが不調エヴァートンに4発圧勝!” への2件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    エバートンはデイビスが登場してからは攻撃の組み立て、スイッチに関してはほとんど彼がやってましたから、デイビスがいないとまともにパスも回らないのが現状ですね。。個人的にはクーマンが時折やっていたシュナイデルラン、ゲイェ、デイビスの3センターが良いと思うんですが、そうするとルーニー、ギルフィの2人を同時にピッチに立たせるのは難しくなりそうですしね。

    一方スパーズは流石の完成度ですね。優勝とまではなかなか難しいかもしれませんが、チャンピオンズでもセミファイナルまでは行ける実力はあると思います。ユーベとのラウンド16は完成度の高いチーム同士のハイレベルかつスリリングなゲームになりそうなのでかなり楽しみです

  2. makoto より:

    プレミアリーグ大好き!さん>
    エヴァートンについては同感です。トッテナムは、全員好調ならユーヴェ相手でも引かないでしょうね。強いです。

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