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【Chelsea×Leicester】パスもフィニッシュも精度を欠いたお疲れチェルシーは、ついに4連続ドロー!

プレミアリーグ23節、3位のチェルシーが本拠地スタンフォード・ブリッジに迎えるのは、ピュエル監督の就任以来7勝3分4敗と持ち直したレスターです。アーセナルとのカラバオカップ準決勝から中2日のチェルシーに対して、レスターはFAカップ3回戦以来中6日。日程がタイトなホームチームに激戦の影響がどこまで残っているかが気になるところです。コンテ監督のスタメンを見てみましょう。GKクルトワ、3バックはリュディガー、アスピリクエタ、ケーヒル。マルコス・アロンソとヴィクター・モーゼスがWB、セスク、カンテ、バカヨコの3センター。最前線はプレミアリーグ10ゴールのモラタと6ゴールを決めているアザールのコンビです。キックオフ直後からチェルシーが猛攻。左サイドから上がったリュディガーのクロスをスライディングで止めたのは、前線から下がってきた岡崎慎司です。

序盤のアタックをしのいだレスターは、3分過ぎから自分たちのペースを取り戻しました。7分、ロングフィードを左サイドでもらったチルウェルがケーヒルを抜き去ってゴールライン際を突破し、ニアに走り込んだ岡崎慎司に完璧なグラウンダーを通しますが、20番のボレーはイレギュラーしたボールを押さえられず、バーの上に浮かしてしまいます。9分にチルウェルがタイミングよく通したロングフィードは、ヴァーディの巧みなボレーが惜しくも左ポストの外。さらに1分後、右に出たヴァーディがオルブライトンに打たせた後、リバウンドを右から持ち込んでニアの岡崎慎司にラストパスを入れますが、アスピリクエタが体を寄せてCKに逃れます。右からのCKが中央に流れ、エンディディがヘッドで叩くとクルトワがセーブ。フォローしたドラゴヴィッチのシュートはリュディガーがカットして先制を許しません。

チェルシーの攻撃はサイドからの単純なクロスが多く、セスクが再三上げたボールはことごとくシュマイケルに阻まれます。20分、マフレズのインターセプトから左のヴァーディに1発でパスが出たショートカウンターは、シュートをアスピリクエタがブロック。こぼれ球を岡崎が左に展開すると、中央でグラウンダーを受けたマフレズは大きく打ち上げてしまいました。動きが重いチェルシーは、危険なエリアに必ず顔を出すアスピリクエタの洞察力がなければ、2点は奪われていたのではないでしょうか。アザールはラストパスを簡単にカットされるシーンが目立ち、モラタにチャンスボールは届きません。32分、足を痛めたケーヒルは大事をとっての交代でしょう。代わって入ったのはクリステンセン。33分にドラゴヴィッチを引き連れてゴールライン際を疾走したモラタは、中に入れようとしたボールをシュマイケルにぶつけてしまいます。

37分、右のボックスの角でリュディガーから奪取したヴァーディが岡崎につなぐと、反転して打った左足のシュートはブロックされ、拾ったオルブライトンの一撃は左にアウト。42分のセスクのミドルはシュマイケルが確実に上に弾き出します。完全なるレスターペースだった前半は、0-0のまま終わりました。ブーイングが鳴り響くスタンフォード・ブリッジ。ミスが目立ったリュディガーは、冷静さを取り戻さないといけません。

後半に入っても展開は変わらず。レスターがポゼッションを取り、チェルシーはカウンター狙いに徹しています。54分、ボックス右でボールを受けたヴァーディがマフレズに落とすと、クリステンセンをかわしにいったアタッカーが転倒するも足はかかっていません。3分後、中に斬り込んだマフレズのシュートがクリステンセンに当たってクルトワが逆を突かれますが、ボールはポストの外に転がりスタンフォード・ブリッジに安堵のため息が広がります。コンテ監督は、58分という早い時間に勝負に出ました。アザールとセスクを下げ、ペドロとウィリアン。63分に右から上げたウィリアンのFKは、シュマイケルが手を伸ばして外に弾き、シュートを打たせません。

68分、押され始めていたレスターにトラブル発生。ヴィクター・モーゼスを足の裏で削ってしまったチルウェルが、2枚めのイエローで退場です。攻める機会が増えたチェルシー。72分のカンテのミドルはシュマイケルの正面です。ピュエル監督は、73分に岡崎を外してフクス。左サイドを埋めるという判断はいいとしても、マフレズがFKを放り込もうとしているときにストライカーを下げたのは、いいタイミングとはいえません。バカヨコとカンテのミドルは、いずれも枠の上。いつの間にか、展開は完全なるチェルシーペースに変わっています。

81分、ピュエル監督はヴァーディをデマライ・グレイにチェンジ。レスターの選手たちは自陣にこもり、必勝のプレミアリーグ3位チームはラストパスをことごとくはね返されています。94分、ゴール正面から蹴ったマルコス・アロンソのFKはシュマイケルが左に飛んでセーブ。疲労の色が濃かったチェルシーは最後までゴールを奪えず、プレミアリーグ、FAカップ、カラバオカップ、プレミアリーグと4つ続けてドローとなりました。276分間ノーゴールのチームは、中3日でFAカップ3回戦のノリッジとのリマッチ、中2日でプレミアリーグ24節のブライトン、さらに中3日でカラバオカップ準決勝セカンドレグのアーセナル戦と厳しいスケジュールが続きます。心配なのは、攻め上がりに迫力を欠いた両WBと、切れ味を失っている2トップです。3ヵ月ゴールがないバチュアイを抜擢するわけにもいかず、ペドロ、ウィリアン、ザッパコスタをうまく使いながら乗り切る以外に策は見当たらないのですが…。

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“【Chelsea×Leicester】パスもフィニッシュも精度を欠いたお疲れチェルシーは、ついに4連続ドロー!” への3件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    コンテはモウリーニョと舌戦してる暇があるならチームを立て直せよといいたくなるような出来でした。
    そして今のチェルシーを見てるとバークリーを獲得した意味がわからないんですよね。
    明らかに他に必要な補強ポジションがあるにも関わらずフロントが欲しい選手をとってくる。
    これから得点を取れないチームをコンテがどうするのかが楽しみです。

  2. タムコップ より:

    管理人さんが毎回チョイスされているマルコス・アロンソの写真のオラオラ感が好きです笑
    さて、チェルシーがポイント落とした中で我がレッズは無双シティーを迎え撃つことに。
    勝てば3位浮上。
    必勝のためのモチベーションは揃いました、楽しみです!

  3. プレミアリーグ大好き! より:

    アーセナル戦で消耗しまくってたので、疲労考えれば当然の結果かなと。
    大事なのはこの内容を見てフロントがどう動くかですよね。これで冬の補強バークリーのみ(しかも優先度低い)とか普通にありそうなのが怖いです

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