イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Arsenal×Crystal Palace】開始13分で3発!モンレアルが躍動したアーセナルが2018年初勝利!

メスト・エジルはスタメン、アレクシス・サンチェスの姿はありません。プレミアリーグ24節、アーセナルVSクリスタル・パレス。チェフの前にベジェリン、コシールニー、ムスタフィ、モンレアルを配したヴェンゲル監督は、ジャカの相棒に今季プレミアリーグ6試合めのエルネニーをチョイスしています。ジャック・ウィルシャー、エジル、イオビの前にラカゼットが入る4-2-3-1。12節のエヴァートン戦から5勝6分1敗と負けないチームに生まれ変わり、12位に順位を上げたクリスタル・パレスは、ベンテケに高いボールを集めてガナーズの最終ラインを下げられれば勝機が生まれるでしょう。

クリスタル・パレスの攻勢が落ち着いた5分、ガナーズの左からのアタックは、ボックスの角でパスを受けたイオビのシュートをヘネシーがセーブ。先制点は、ジャカの素晴らしいCKからでした。ゴール前のスペースに落ちてきたボールに走り込んだのは、復帰戦のモンレアル。当てればOKのヘディングがネットに突き刺さり、ここからアーセナルの猛攻が始まりました。10分、イオビの縦パスに飛び出したラカゼットはフォス・メンサーに止められますが、小さくなったクリアをさらったモンレアルが縦に突破してマイナスのラストパス。イオビが足元に入ったボールをプッシュすると、ヘネシーは何もできませんでした。

3点めは13分。中に絞ったベジェリンが縦パスでラカゼットを走らせると、マーティン・ケリーがブロックに入ってCK。エジルのキックがファーのモンレアルに通り、左足インサイドの優しい折り返しをコシールニーが難なく押し込みます。あっという間の3-0、モンレアルは1ゴール2アシスト。2018年の公式戦は2分2敗だったプレミアリーグ6位のチームは、停滞の鬱憤を晴らすかのような怒涛のアタックを続けます。21分、中盤を仕切るジャカが右のベジェリンを使うと、グラウンダーに反応したラカゼットのシュートはヘネシーがキャッチ。ゴールがほしかったストライカーは、エジルとウィルシャーの中央突破からプレミアリーグ9点めをゲットします。斜めに入ってきたパスをヒールで後ろに流したエジルのアシストが秀逸でした。右足のコントロールショットに、ヘネシーは触るのが精一杯でした。

27分、エルネニーをかわしたバカリ・サコのシュートは、チェフが右に飛んでがっちりキャッチ。34分にモンレアルが下がったのは、大事をとっての交代のようです。後を託されたメートランド=ナイルズは、42分に不用意なパスをザハにさらわれてしまいます。ひとりかわして打ったザハのシュートは、DFに当たった難しいボールをチェフが左手を伸ばしてCKに逃れました。ジャカのFKがバーを越えると、間もなく前半が終了。試合の興味は、「アーセナルがどれだけゴールを決められるか」「チェフのプレミアリーグ無失点試合数が200の大台に乗るか」に絞られました。

後半開始から攻めているのは、クリスタル・パレス。48分のCKは、ベンテケのヘッドの落下点にいたマーティン・ケリーがシュートを放ちますが、うまく当たらずチェフが落ち着いてキャッチします。52分のファン・アーンホルトのアーリークロスは、ファーにいたザハが届かず。56分にガナーズが仕掛けたカウンターは、左サイドを走ったエジルの前線へのフィードでイオビが抜け出します。ヘネシーと1対1になった若いアタッカーが右のラカゼットに出せば5点めでしたが、工夫のないシュートはヘネシーが体を張ってストップします。60分、左のバカリ・サコからのロングフィードでベンテケがチェフと1対1。今季プレミアリーグで1ゴールしか決めていないストライカーは、イオビと同様にチェフの肘に阻まれ、スコアを動かすことができません。

71分、中央突破を仕掛けたガナーズは、ボックス右に出たエルネニーが思い切りよく狙うも、ヘネシーがセーブ。ヴェンゲル監督は72分にエジルを下げ、プレミアリーグデビューとなるネルソンを投入します。チェフの記録が先送りになったのは、78分でした。CKをベンテケが競り勝ち、左に流れたボールを胸トラップからボレーで決めたのはミリヴォイェヴィッチ。直後、ウィルシャーのスルーパスでヘネシーと1対1になったラカゼットは、体勢を崩して左足のシュートをGKに当て、リバウンドを拾って回り込みながら打った右隅へのシュートもキャッチされてしまいます。

82分にイオビと代わったのはコラシナツ。87分に足を痛めたキャバイェは、リーデヴァルトに後を譲ります。前半の鬼気迫るアタックをドレッシングルームに置き忘れてきたのか、ガナーズは4-1という普通のスコアでクリスタル・パレスに快勝しました。モンレアルの気合いがチームを動かし、4発決めたことが最大の収穫。選手たちは、アレクシス・サンチェス抜きでも充分やれるとあらためて感じたのではないでしょうか。ジャカがポジションを上げ、厳しいプレスでハーフコートマッチに持ち込んでいた前半の「2-1-5-1」は、下位クラブ相手には効果的でしょう。水曜日に行われるカラバオカップ準決勝セカンドレグのチェルシー戦でも、エジルを中心とした素晴らしいパスワークを期待したいと思います。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す