【Chelsea×West Ham】シュートが決まらず…チェルシーはホームで痛恨のドロー!
ハマーズと戦ったロンドンダービーのスタメンを紹介しましょう。クルトワ、リュディガー、ケーヒル、アスピリクエタ、セスク、カンテ、ヴィクター・モーゼス、マルコス・アロンソ、ウィリアン、モラタ、アザール。クリステンセンのポジションにはケーヒルが入り、ベンチにはバカヨコ、ジルー、ペドロが控えています。ウィリアン、アザールを中心にキックオフから快調に攻めていたホームチーム。4分には右に進路を取ったアザールが、クロスにきわどいシュートを放ちます。先頃亡くなったレイ・ウィルキンス氏を偲び、背中につけていた番号にちなんだ8分に大きな拍手。10分に敵陣でインターセプトしたアスピリクエタのクロスは、序盤戦のホットラインだったモラタに届きません。
14分、マスアクのロングフィードがワントップのアルナウトヴィッチに出ますが、右足のシュートはケーヒルがブロック。16分に敵陣でミスパスを拾ったウィリアンがボックス右に侵入すると、グラウンダーは通らず、こぼれ球に迫ったモラタはジョー・ハートに先着できませんでした。20分、切り返しでノーブルを翻弄したウィリアンの左足シュートは、クレスウェルがブロック。ドリブルで左サイドを切り裂いたアザールがモラタに決めさせると、ストライカーは旗を上げるラインズマンを確認してうつむいています。29分にもアザールがボックス左を単独で崩し、中のモラタにラストパスを送りますが、ヒールキックは右のポストの外に流れてしまいました。
31分、ショートコーナーからボックスの手前にいたウィリアンにボールが渡り、右足で巻いたシュートは惜しくも右ポストの脇。35分にセスク、アザールと縦にパスが通り、アザールのスルーパスでウィリアンがジョー・ハートと1対1になると、フィニッシュは守護神が体を張ってCKに逃れます。チェルシーが先制したのは、このセットピースからでした。ショートコーナーからのクロスをモラタが競り、こぼれ球をプッシュしたのはアスピリクエタ。プレミアリーグ191試合出場のスペイン人DFは、ワトフォードから2点、WBA戦で2点、そしてこの日のウェストハムと、全5ゴールすべてを「W」のチームからゲットしています。
前半を1-0で折り返したホームチームは、後半もゲームの主導権を握っています。47分にアザールのヒールを受けたウィリアンが右足でクロスにシュート。この決定機を活かしていれば、チェルシーが完勝していたでしょう。50分にアザールがマルコス・アロンソを縦に走らせたチャンスは、モラタの動き出しが早ければグラウンダーをファーで仕留めていました。サイドを執拗に攻める昨季プレミアリーグ王者は、今日もフィニッシュが枠にいきません。モイーズ監督は、64分に負傷したクレスウェルをエヴラにチェンジ。69分、ヴィクター・モーゼスの左足のミドルはファーポストすれすれでしたが、ドライブが足りず枠の外に消えていきます。
70分、エディミウソン・フェルナンデスが下がり、チチャリート登場。メキシコ代表FWは、3分後に大きな仕事をやってのけました。ノーブルのロングフィードをケーヒルがカットすると、こぼれ球をアルナウトヴィッチが折り返し、チチャリートの狙い澄ましたボレーがゴールの右に突き刺さりました。1-1に追いついたハマーズは、ここから猛攻を仕掛けますが、チェルシー守備陣を崩すには至らず。78分にコンテ監督はヴィクター・モーゼスとモラタを諦め、ジルーとペドロを投入。79分のマルコス・アロンソの素晴らしいミドルはジョー・ハートに上に弾かれ、88分にウィリアンのハイクロスを右隅に送ったジルーの決定的なヘッドも守護神のビッグセーブに阻まれました。
かくして1-1ドロー。シュート数23対5という数字が示す通り、チェルシーはハマーズを圧倒しており、足りなかったのはフィニッシュの精度でした。痛恨の勝ち点1でリヴァプール、トッテナムとは10ポイント差。レッズは3勝2敗、スパーズは3勝3敗でもプレミアリーグ4位以内が確定します。コンテ監督のミッションは、もはやCL出場権獲得ではなく、3ポイント差に迫ったアーセナルとの5位争いに勝つことと、FAカップ制覇でしょう。夏の7人の補強は悪くないと思ったのですが…。プレミアリーグ2017-18シーズンは、3季連続で前年のチャンピオンがCL出場権を逃すという恐ろしい結末になりそうです。(ハビエル・エルナンデス”チチャリート” 写真著作者/Saadick Dhansay)
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